推しは推せる時に推せ
私はテレビが好きだ。
3歳にして昼ドラを楽しんでいたと親は言う。
ドラマ、バラエティ、ニュース、音楽番組、アニメ…などなど。
あの四角い箱1つで色んな娯楽や情報を楽しめるのだから、発明した人は本当に凄いと思う。
小さい頃からずっと色んな番組を見続けていれば、好きな芸人さん、俳優さん、タレントさんなどはたくさんいる。
番組がきっかけで好きになると、SNSのつぶやきや他の番組をチェックしていく。SNSやネットで調べてその人の好きな物や趣味を真似てみる。他の番組に出ているのを見て、他の共演者や内容に興味を持つ。そうやって、私が普通に生きていたら気づけなかった、新しいこととの出会いが好きだ。
今書いているこれもそう。私は田村淳さんが好きで、SNSを見ていたら心残りコンテストなるものを発見して、面白そうだと思ってチャレンジしている。
淳さんで考えると、声優をしていたアニメにはまり、アメフトを見るようになったし、彼のやっているバンドを好きになって、初めてライブに行ったり、初めて東京へ一人旅へ行ったりすることが出来た。
バラエティも好きだから、ロンドンハーツやクイズ正解は1年後を見て、家族で笑ったり、友達と話せたり、好きな芸人さんが増えたりと色んな影響を与えられている。
好きな芸能人に影響を受けやすい私は、感謝を込めてファンレターを書きたいと何度も思ったことがある。
何度も思うのだが、書けない。まず紙とペンを用意するところまでいけない。
私は、字が汚いから。
パソコンで書こうと思ったときもあるが、そんなファン、訳ありな感じがして何だか怖がられそうでそれは断念した。
SNSでたまにコメントを送ることもあるが、そういうのをやっていない人だっているし、長文が書けないし、他の人に見られるのも少し恥ずかしい。
じゃあ字の練習をすればいいってなるけど、それもまた難しい。
私は字の上手さがよくわからない。
読める字を書く人は上手いと思う。
私の字は自分でも読む気が無くなる、見たくない字だから下手なのはわかる。他の人の字は綺麗だと思う。でも、その人たちは皆私も字が汚いよと言う。
自分の字をどうしたら変えられるのかもわからない。
ゆっくり書いても汚いと親に言われる。でもどこをどう変えればいいかわからない。字の練習をしたってなぞり書きが無くなれば元の私の字に戻るのだから。
私はこうやって理由をつけてファンレターを書くことを諦めていた。
でも、私が成長していくに連れ、私の好きな人たちは永遠に存在しないということを強く認識するようになっていった。
私も、彼らもいつ死ぬかわからない。彼らが急に芸能界を辞める可能性だってある。コロナが流行りだし、死がより身近になっている気もする。
私が挑戦したいのは、大好きな芸能人にファンレターを書くこと。
そのために最低限字を綺麗にする努力もしていく。
読んでもらえるか、何気ない言葉が失礼になっていないか、今から色んな不安はあるけど、彼らに色んな楽しさや新しいことを教えてもらった感謝の気持ちを書きたい。
喜んで欲しいというよりは、あなたのおかげで私の生活が充実していること、そんなファンがここに1人いることを伝えたいっていう自己満足みたいなものが強い。
私はずっとファンでいるし、コロナがおさまったら舞台も見に行きたい。
テレビであなたが変わらず、活躍している姿をたくさん見られますようにとファンの1人として願い、この思いをファンレターに込めようと思う。
心残りが無いように。