第118回MMS(2015/12/12対談) 「クラシカルな形状の「ロンドンタクシー」を使用した「想い出タクシー」の運行を開始」 互助交通有限会社 専務取締役 中澤睦雄さん
本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。
●皆様の想い出に残るタクシーを
enmono はい、ということで第118回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。司会は株式会社enmonoの三木でございます。本日は互助交通というタクシー会社さんへお邪魔しまして、中澤さんに新事業「想い出タクシー」についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
中澤 よろしくお願いします。
enmono あと、声の出演の――。
enmono 宇都宮です。よろしくお願いします。
enmono まず中澤さんのご紹介をさせていただきたいと思うんですけども、社員約180名という僕らにとってはすごく規模の大きな会社、互助交通を経営されています。出会いは「ねじ酒場」という飲み会でした。ロボットをご自身で作られるのが趣味ということで、それで「ねじ」の浅井さんとも繋がっていて。
中澤 そうですね。
enmono 初めてお会いした時は我々のことをかなり怪しんでいらっしゃったという。
中澤 もう間違いなく怪しい人間だと思っていました(笑)。
enmono そんな中澤さんがzenschoolの12期生に入っていただいて、なぜzenschoolに入られたのかというところから……。
中澤 それ本当に言っていいんですか? 本音を言いますと、別に興味があって入ったわけではなくて、「ねじ酒場」でお会いした時に、あ、その後かな?
enmono はい、訪問させていただいて。
中澤 ガイアの夜明けがもしかしたら12期の取材に来るかも知れないと。これはしめたものだと。行けば多少は互助交通の宣伝になるんじゃないかということで参加をさせてもらいました。基本的に私はこういう教育だとかコンサルは好きではないので、まったく興味がなかったんですけど、単なるスケベ心ですね。
●タクシー業界の現況
enmono 私、タクシー業界のことは詳しく存じ上げないので教えていただきたいんですけど、タクシー業界全体には今どういう流れがあるんですか?
中澤 タクシーの仕事自体には今のところ特に大きな変化はないんですけど、どんどん労働人口が減っています。この業界は「キツい」「危険」というイメージが先行していて、業界に入ってくれる方が非常に少なくなっている。また、景気が良くなってくると建築業に流れる人が多くなって非常に人材不足が続いているというのが、今私たちの業界にある一番の問題だと思います。
中澤 それ以外にもう一つ問題があるとしますと、Lyft(リフト)だとかUber(ウーバー)だとか……要は白タクですよね。一般的に言う白タク行為を認めるか認めないか。外国からそういう産業が今日本に入ろうとしている。彼らは何の責任もないので、本来の旅客輸送、お客様を安全に運ぶという意味ではちょっと違うものであって、それが今私たちの業界を脅かしつつあるというのが現状ですね。
enmono 一部で白タクを許可するかもという報道がありましたが、安全性等はどうなんでしょう?
中澤 個人的には、安全性はまったく確保されていないと思っています。実際UberやLyftを見ても、万が一、何かがあっても企業は何の責任も負わないと言い切っています。乗ったお客さんと車の運転手の責任で、私たちは出会いの場を用意しているだけだという、非常に都合のいい商売であって……。
中澤 一応運転手が保険に入っているかどうかを確認すると言いますけど、その時に彼らの健康状態がどうなのか、実際その人の運転レベルがどうなのか、そういうものはなんにもわからないですから、それで(事故が)起きても企業は知らんよと。「あんたら同士でやってくれ」と。
enmono そういった様々な黒船が日本に上陸しつつある中で、互助交通さんとしてはどういう方向性で事業を進めていこうと考えていらっしゃいますか?
中澤 今まで私たちのタクシー業界は、お客様に対してタクシーのイメージを伝えること、業種をアピールする努力を何もしてこなかった。一般の方がタクシーに対してどういうイメージを持たれているのか、私は何とも言えないんですけど、多分あまりいいイメージは持たれていないと思います。働くにあたって「キツい」「危険」「厳しい」、そういうイメージだけが先行していると思うので、実際はそうじゃないよと。
中澤 私ももうこの業種に入って24年経ちますが、乗務員さんを見てきましても、この業種で仕事が原因で病気になっただとか、怪我――事故はありますので、そこは何とも言えないですけど――、キツくてどうのこうのという話は聞いたことがありません。実際彼らの日頃の仕事・生活を見ていましても、決して厳しすぎる仕事ではないですし、働きに応じた給料がしっかり保証されてますので、悪い仕事ではないと思います。
中澤 ただアピールができていなくて悪いイメージが先行している。それをまず変えていかなければいけないのかなと。普通の人が職業を選ぼうとした時に、今はタクシーという選択肢が生まれてこない状況にあると思うんですよ。
中澤 特に若い学生の方とかが、新卒で「どこで働こう?」と思った時に、「鉄道の運転手さんになりたい」という方はいるんですけど「僕は将来タクシーの運転手さんになるんだ」という方は、ほとんどいないんじゃないか。
中澤 それじゃ違うんだよということで、もっともっと皆さんに知ってもらえる職業になっていかなければいけないと思ってます。そういうことをやっていきたい。ウチの会社だけがやることではありませんので、できれば早く動いて、皆さんに早くウチの会社を知っていってもらえればなと思っています。
●様々なご利用方法で
enmono (zenschoolでは発想のきっかけとして、小学校の夏休みの想い出を振り返っていただくんですが)中澤さんは毎年湯河原へ行くのがすごく楽しみだったと。でもその中にタクシーは出てこなかった。ご実家でタクシー会社を事業としてやっているのに、ご自身の想い出の中にタクシーが出てこなかったということを仰っていました。
中澤 なかったですね。あの時は自家用でウチの親父の運転で行っていました。
enmono そこで、「思い出の中にタクシーを印象づけることはできないだろうか?」と、今回のテーマである「想い出タクシー」の発想に至った次第です。これ見えますかね(「想い出タクシーサービス開始」のプロモーションカードを提示)。これってどこで配っているんですか?
中澤 これは今のところ車内だけですけど、色んな方とお会いするたびにお渡しするようにしています。ゆくゆくはちゃんと配布の方法も考えていこうかなと思っています。できればホテルなどにも、もうちょっとしっかりしたパンフレットを作って持っていって置かせてもらえればなと。
enmono チケットではないですよね?
中澤 チケットではないです。単なる情報のチラシです。
enmono この想い出タクシーというもののコンセプトを簡単に教えていただけますか?
中澤 プレスとかに打ったのと同じになるんですけど、旅行に行ったりする時にお客様の想い出の中にタクシーが残ることはまず皆無だろうと思います。「○○旅行へ行って楽しかった。今回この新幹線乗ったんだよ」とか、そういう話が出ることはあってもタクシーがそういう話題に上ることはないだろうなと。
中澤 そうじゃなくて、「こんなタクシー乗ったんだ」とか、そういうお客様の想い出づくりのワンシーンでお役に立てるようなものを走らせることができたらいいなということで、このロンドンタクシーを「想い出タクシー」という形にしました。
enmono 今後はどのように事業を展開していこうと考えていますか?
中澤 基本的にはお客様に予約をいただいて、色々想い出づくりのプラスにしていただければなと思っています。
中澤 初期段階でうまくプレスを打てたこともあって、意外とお客様以外でメディア関係の方にも周知していただいて、これまでも映画だとか舞台のコラボを何件かやらせていただいてますので、そういうことも続けていければなと思っています。そういうところに出て、互助交通という会社だとか想い出タクシーというものを皆さんに知っていただいて、それによって(人材の)応募も増えてくればいいなと思います。
enmono 実際ご利用いただくお客様にはどのような方が?
中澤 動かして二ヶ月くらい経つんですけど、お友達の誕生日で都内を回りたいというお客様とか、お父さんお母さんを東京観光にご案内したいとか、結婚式に利用したいというお客様とか……変わったところでいえばプロポーズのシーンで使いたいというお客様もおられました。実際もう一件プロポーズのお話はいただいています。
enmono 今パソコンの画面にFacebookの記事が出ていますけども、こちらは俳優の――。
中澤 藤原竜也さんですね。これは舞台で使う映像として使いたいということで、撮影に伺わせてもらったんですよ。
enmono この熊ちゃんは――?
中澤 来年の年明け(2016年)から始まる、イギリスロンドンを舞台にした『くまのパディントン』という映画の試写会ですね。その時にコラボで三戸なつめちゃんという女の子がこの車に乗って試写会会場に入ってくるという。
enmono 歌手の方ですよね。
中澤 確か歌手でモデルですね。
enmono このパディントンちゃんはイギリスのお話なんですか?
中澤 イギリスの子ども向けの絵本に出てくるキャラクターらしいですね。
enmono 事前に拝見させていただいたのが、お墓参りに行きたいというお爺さまのお話で、普通の交通手段ではもう足腰が悪いから行きづらい、だけれどもこのタクシーで行けるのなら行ってみたいと。
中澤 はい。そういうお話もいただきました。(想い出タクシーのことが)東京新聞にたまたま出て、それを見てくださった方が、お墓参りに行かなきゃいけないのはわかっているんだけど、身体もえらいし(大変だし)、やめようかなと思っていたそうです。そんな時、たまたま新聞でこの車が予約できるというのを見て――車好きな方らしいんですよね。昔、車関係のお仕事をやっていらした方らしくて「この車でなら行ってみたい」と思ってくださって。
enmono こういうのいいですよね。
中澤 ありがたいお話です。本当に。
enmono 新聞記事からということは、結構メディアに出られたんですか?
中澤 出だしは結構出ましたね。テレビは4つ。新聞は1紙。あとは日経MJさんだとか業界紙、トラック業界の週報に出させてもらったり。ちょっと思わぬところからお電話いただいたり。
●実車拝見
enmono こちらがロンドンタクシーです。窓に熊が……。
中澤 ああ、これが映画の『くまのパディントン』です。
enmono そしてこちらが運転手さん。通常の制服とは違うんですか?
中澤 普通の乗務員さんの制服とは違って、上級乗務員という講習を受けた乗務員だけがこの黒い制服を着ることができて、ウチはそれにプラスアルファしてこの帽子を、ロンドンタクシーの乗務員さんにかぶってもらっています。
enmono どうですか、運転していて皆さんから注目されることは……。
乗務員 あります。すごいですね。
enmono 流していて拾われるお客様もいると思うんですけど、その時はどんな感じですか?
乗務員 皆さん最初はちょっとびっくりして「いいんですか?」という感じで。中に乗ると広くて、やっぱり皆さんびっくりします。東京ではなかなかないと思います。
(実際に乗車して車内を拝見)
enmono こんな感じです。かわいい仕様になっていますね。パディントン仕様。各隅にパディントンが。3人座れる席プラス、その向かいに跳ね上げ式の椅子が2人分あります。中は広いですね。
中澤 運転席と客席は完全に分かれてますので(仕切りがある)。料金のやり取りはここだけ(小窓)しかできないんですけど、声はマイクとスピーカーでやり取りするようになっています。
enmono ちょっとした打ち合わせもできそうな感じですね。意外とビジネス使用にもいいんじゃないですか?
中澤 お客様が声を聞かれたくない時はドアにあるスイッチを切ると声が前に行かなくなるので。
enmono 商談に使えますね。
中澤 色んな使い方ができると思います。
enmono 中澤さん結構大柄で、僕と並んで座っていますけど、結構間にスペースがありますよね。
中澤 そうですね。もう一人ここ(間)に乗れますので。
enmono 天井が高いですね。
中澤 日本の結婚式とかで角隠しの方なんかもこの車で充分乗れるし、天井が高いと広さを感じると思います。
中澤 女性向けという点では、九州でロンドンタクシーを入れている会社さんがあるんですけど(大稲タクシー)、そこはホテルニューオータニ博多とコラボして、シンデレラツアーというサービスを始めるらしいです。
※車体から延ばせるスロープは歩道の縁石の高さに合うように作られており、路面から車内へ直接上がる場合はトランクの中に入っているスロープの補助板を繋げて傾斜が緩やかになるようにします。
中澤 足の悪い方の場合はここに車椅子を載せる形になるんですよね。今これシートカバーで隠れていますけど、これがスロープになって表に出せるようになっています。スロープで車椅子のまま上がってもらって、ここに固定する形になるんです。
enmono まだこれは使われたことはないですか?
中澤 まだないですね。お年寄りと家族旅行へ行く時に車椅子のまま移動できれば……という時にいいと思います。
enmono なるほど。では、運転席を見せていただいてもよろしいですか?
中澤 はい。
enmono こちらなにか特徴はございますか?
乗務員 方向指示器とワイパーが(国産車とは)逆についております。最初は戸惑いますね。
enmono ロンドンって日本と(交通ルールは)同じだけど反対なんですね。
enmono 国産車と比べて前のスペースはどうですか?
乗務員 そんなに変わらないです。
enmono あちら側(通常の助手席スペース)には席はあるんですか?
乗務員 あります。今は助手席はたたんでありますけども跳ね上げ式なんです。映画館と同じような感じですね。
enmono じゃあ前に荷物を載せるような……。
乗務員 はい、そういう形になります。
enmono トランクは鍵で開けるんですね。あ、トランクは意外に小さいんですね。ということは荷物は前に載せること前提で……。
中澤 そうです。助手席ですね。ウチではまだ入れたことがないんですけど、横浜の個人タクシーで同じ車種を使っている方に聞いたら、この助手席スペースに旅行用のトランクケースが3つ入ると言っていました。
enmono じゃあ結構大容量なんですね。
中澤 はい。お客様の数が少なければ、荷物は後ろの席に一緒に載せていただければ充分入りますし。
enmono いやぁいいですね。熊ちゃんが窓から覗いています(後部座席の窓にパディントンのラッピングがあります)。
中澤 女の子とかにはいいですね。でもこれ犬って言われるんですよ。
enmono (笑)。びっくりしますよね。
中澤 この車大きな犬乗せていいんですかって聞かれたらしいです。
enmono 実際の犬は一緒に乗れるんですか?
中澤 大型犬はダメですね。小型犬でケージに入っている場合はOKですけど。一応それは約款でそういう風になっております。盲導犬とか介護犬はOKです。
●想い出タクシーが生まれるまで
enmono zenschoolでこの想い出タクシーというプランを出すまでのプロセスについて。最初は「何だろこの講座」という思いがあったと思うんです。
中澤 ありましたね。いまだに思っていますね(笑)。
enmono 結果としてはそれらしきものは取り出せたと思うんですけど、今振り返ってみて「自分で取り出した」感はありますか?
中澤 取り出した感というのもありますけど、それをうまく導いてもらったなと思ってますね。うん、ちょっと褒めときます。
enmono (笑)。
中澤 自分でいいなと思ったアイデアでも確信がないので……例えばいくつか思いついても本当にこれでいいのかなという迷いがある時に、客観的に見てどうなんだというところを三木さんと宇都宮さんにこれいいんじゃないのと言ってもらうことで、そこが確定していくというか、自分の思いが決まっていく感じはありました。
enmono宇都宮 どっちがよかったですか? 三木さんと僕と。
中澤 いやいやいやいやいや。意外と私は(同期生の中で)楽に行っちゃった方なので。私ほぼバッシングなかったというか。
enmono バッシング(笑)。
中澤 「本当にこれでいいんですか?」という言葉を確かかけられてないんですよ。スムーズに出ましたよね。
enmono 第三者が聞いてもスムーズでした。
中澤 だからそれは自分の出したものと、端から見たサービス面としてうまく噛み合うことができたのかなと。ただ、あれを一人でやってて、じゃああそこへ行けたかというと多分行けなかったと思います。モノづくりやる時に「小学校の夏休みの想い出を思い出してください」なんて言われることないですからね。ピュアな自分の想い出をモノづくり・商品づくり・サービスづくりに結びつけようという発想は自分の中にはないですからね。
enmono 中澤さんは元々自動車のエンジニア、生産技術のお仕事をされていただけに、段取りが素晴らしいんですよね。
中澤 あ、そうですか。ありがとうございます。
enmono 普通の人は取りだした後に、そのプロセスがわからないから右往左往するんです。中澤さんは取り出した後にすぐ段取りが頭の中で設計されていたんだと思います。資料づくりもうまかったですし。
中澤 昔からレポート書くのは得意だったんです。だから講義が長かったのは、かったるかったですね。初日で「モノづくりにしなきゃいけないんだ」というイメージを持ってしまって、どうやったって無理だと思ってたので。2日目のあそこからは楽でしたね。その後やっていくことのストーリー展開も早くできましたんで、僕は比較的楽に。
enmono 中澤さんの回を反省して、13期からはアレなくなりました。
中澤 えっ!? 最初の?
enmono そうです。チームで仮想のものを考えるプロセスをなくして、最初から自分のものを。
中澤 ああ、それでいいと思いますね。あの初日はキツかったです、精神的に。ヤベぇなっていう。でも、それ以外は私は本当に。あれがあったから「想い出タクシー」っていうブランディングができたし。
enmono ロンドンタクシー買ったこととは別なんですよね?
中澤 ああ、別ですね。
enmono それは偶然なんですか?
中澤 偶然です。ロンドンタクシーはロンドンタクシーで、ブランディングしたいなと思っていて入れましたから。最初言ったように自社を売っていかなきゃいけないし、そのためにブランディングしようということは考えてましたので、別個に入れていました。たまたまですよね。
中澤 タクシー屋って意外とまだまだブランディングしてないんですよね。大手の一部はやっていましたけど。一般の企業を見ていると、中小企業でもやり出しているところはありますので、余所の産業でやっているのにタクシー業界ではやらないっていうのもおかしな話なので、それは必要だと思いました。
●日本のタクシー業界の未来
enmono お話は尽きないですが、そろそろ最後の質問です。
enmono 想い出タクシーは、「移動」という機能の提供から、「想い出」を作るという心への作用にシフトしていることが注目に値すると思います。
enmono そこで、皆様にいつもお伺いしているんですが、日本の未来の○○ということで、日本の未来のタクシー産業がどういう風になっていったらいいか。
中澤 一個の考えに固執することはなくていいと思うんです。どこの業界でもそうだと思うんですけど、一つ方向性が出るとそれ一本しかないようになっちゃう。今、東京のタクシーは何年か前から黒塗りのタクシーというものが非常に増えだして――それはセミハイヤー的なイメージだと思うんですけど――私たちの入っているグループでも黒いタクシーを入れろということをずっと数年来言われてきました。
enmono それは高級路線ということですか?
中澤 そうですね。お客様に上級な車を提供しようということで、そういう路線が始まりまして……僕はそれが大っ嫌いで、ずっと1台も入れないできたんですよ。「1台でいいから中澤君入れなよ」と言われていたんですけど、まぁ今回これ(ロンドンタクシー)でまったく車種は違いますけど入れましたので、それでクリアはしました。本当は1割~2割入れろと言われているんですけど、そこら辺はまったく無視してしまってまして。
中澤 だから一様にみんなでこれやろうっていうんじゃなくて、多種多様でいいのかなとは思うんですよ。そういう業界になっていってお客様がどれをチョイスされるかは別にして、色んな車が都内を走っていても面白いだろうなと思います。
中澤 そういうものがある一方、やっぱりスタンダードなものは残す必要があって。安心して乗っていただくためには料金っていうのは都内だったら都内で均一である必要があると思うし、「この車止めたらえれー高かったよ」とか「えれー安かったよ」というのだとお客様が困惑されますので、料金の面は公共交通機関ですからスタンダードでやって、提供するサービスの面で多様化していくともっと面白くなるし、産業としても活発化していけるのかなと思っています。
enmono 色んなサービスをお客様が受けられるようになれば……ということですね。今日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
中澤 ありがとうございました。
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