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パンデミックが生んだ人類史上最大のイノベーション -AIの賢さは指数関数的に向上、価格は12ヶ月毎に10分の1に下がる-

After Corona Innovation(アフターコロナイノベーション)

 このブログのテーマは、「After Corona Innovation」である。この言葉が示すように、我々は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを経て、新たな時代への転換期を迎えているのである。

 COVID-19によるパンデミックが明けた2025年の現状において、世界的にAIやロボティクスの分野で爆発的なイノベーションが連日起きているように見受けられるのである。

 AIの業界の中で注目のOpenAIのサム・アルトマン氏にの最近のブログよると、現在のAIの爆発的なイノベーションを言葉で表すと、「AIの賢さは指数関数的に向上し、価格は12ヶ月毎に10分の1に下がる」ということであり、これは人類がこれまで生み出してきた道具の中で、間違いなく一番早い速いスピードで性能が上がり、同時に一番早いスピードでコストが下がり続けているということである。

 これは、コロナ以降に閉鎖空間へ追い込まれた人類が、その期間に蓄積したイノベーションの種が、いま一斉に花開いているように見受けられるのである。

 世界的な視点から見ると、OpenAIやGoogleのみならず、世界中の企業がAIの分野における新サービスを連日リリースしており、チャットボットに留まらず、NVIDIAやテスラは車両や人型ロボットの新モデルを順次リリースしているのである。

以下は、AIに関する世界の論文投稿数の変化である。このデータを参照すると、日々いかなる勢いでAIに関する爆発的なイノベーションが生じているかが理解できるのである。


パンデミックが加速させた課題の複雑性と、繋がりの進化

 世界的なコロナウイルスの蔓延は、我々の社会が抱える課題の複雑性を一層増大させたのである。感染症の拡大、経済の停滞、気候変動、そして社会的分断。これらの課題は相互に絡み合い、単一の解決策では立ち行かぬ複雑な様相を呈しているのである。

 しかし、パンデミックは同時に、我々人類の繋がり方を大きく変える契機となったのである。歴史を振り返れば、過去の感染症は人々を物理的に分断してきた。かつて東ローマ帝国におけるペストの大流行は、社会を混乱させ、人々の孤立を深めたのである。

 しかし、今回のパンデミックは異なったのである。インターネットという強力なツールを手にした我々は、物理的な距離を超えて繋がり、グローバルな規模での対話と協働を可能としたのである。

 Zoomの新規ドメイン登録数が、2020年3月以降に急激に増加している。2020年4月22日には、1日に3億回ものZoomミーティングが行われたという驚異的な数字が示されている。これは、パンデミックによってオンラインコミュニケーションが爆発的に普及し、人々の繋がり方が大きく変化したことを如実に物語っているのである。

制約こそがイノベーションの源泉:「制約下の創造性」

 興味深いことに、資料は「イノベーションを起こすには制約が必要」であるという逆説的な視点を提示するのである。ハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたパディ・ミラー氏へのインタビュー記事を引用し、「フォーカスは自由に勝る」であるという言葉を紹介しているのである。一般的に、イノベーションは自由な発想から生まれると思われがちであるが、実際には制約がある状況下の方が、人は創造性を発揮しやすいのである。

 この考え方を象徴する事例として、1970年、月へ向かう途中で酸素タンクが爆発するという危機に見舞われたアポロ13号が挙げられるのである。限られた資源、厳しい環境、そして時間的制約の中、絶望的な状況下で、宇宙飛行士と地上の管制官たちは、宇宙船内にあるあり合わせの材料だけで手作りの空気清浄機を作り上げ、乗組員の命を救ったのである。この奇跡的なエピソードは、まさに「制約がイノベーションを生む」ことを証明するのである。

 コロンビア大学のジェイコブ・ゴールデンバーグ氏とドリュー・ボイド氏の研究によれば、歴史的なイノベーションの多くは、実は「制約の中」から生まれているのである。400例以上のイノベーション事例を分析した結果、大きなブレークスルーは、制約という「枠」の中で考え抜くことによって生まれることが明らかになったのである。まさに、「インサイド・ボックス思考」こそが、創造性を開花させる鍵なのである。

世界的発見はペストによる制約条件と長期休暇から生まれた

 ニュートンの「三大業績」は、ペスト禍を逃れて故郷の田舎に戻っていた18か月間の休暇中に生み出された。ニュートンが学業を休止した当時、ロンドンではペストが猛威を振るっており、ニュートンは安全な場所へ退避する必要に迫られていたのである。1665年から1666年にかけて、彼が孤独に過ごした時間こそが、微分積分法(Method of Fluxions)や光学理論、万有引力の法則など、後に「ニュートンの三大業績」と呼ばれる偉大な発見の礎となったのである。

ニュートンの三大業績」とされるものは、いずれもペストを避けて故郷に戻った18か月間の休暇中に着想されたとされているのである。
 このわずか半年ほどの期間にニュートンの重要な業績が証明されたという事実から、この期間のことを「異の孵化」とも、「創造的休暇」とも呼んでいるのである。

イノベーションの指数的爆発を生んだCOIVD-19のパンデミック -BC(Before Corona)からAC(After Corona)へ

 パンデミック以前(BC – Before Corona)は、個人やコミュニティが制限された閉じた中で、小規模なイノベーションが起きていた。
 しかし、パンデミック以降(AC – After Corona)は、インターネットを通じてコミュニティ同士が繋がり、グローバルレベルでのインタラクションが生まれているのである。

 これは、イノベーションの可能性が飛躍的に拡大したことを意味するのである。異なる文化、異なる価値観、異なる技術を持つ人々がオンラインで繋がり、知恵を出し合うことによって、これまでには考えられなかった革新的なアイデアが生まれる可能性が高まるのである。これを「イノベーションの指数関数的爆発の可能性」と表現するのである。

 これは、まさに現在AI分野とロボティクス分野で起きている世界規模のイノベーション繋がっていると考えることができるのではないか。

ビフォアコロナと、アフターコロナにおけるイノベーションの違い


感染症とイノベーションの歴史的対比:新たな産業革命の胎動

各パンデミック後のイノベーションの歴史

 パンデミックは、時に社会に破壊的な影響を与えるが、同時に新たなイノベーションの契機となることもある。

ペスト流行後のイノベーション

 14世紀のペストの大流行は、ヨーロッパ社会に大きな変化をもたらした。ペストは病人を看病や、亡くなった方の遺体を処理するだけでも伝染すると信じられていたため、人々を分断され、限られた空間で長期間孤立することになった。

東ローマ帝国で流行したペスト

 そのような人間の分断が、封建社会の崩壊、ルネサンスの勃興、宗教改革など、中世ヨーロッパの社会構造を根底から覆すような変革が相次いで起こったのである 。  

 ペストの流行は、医学の発展にも大きく貢献した。感染症の原因究明や予防対策が進み、検疫や隔離といった公衆衛生の概念が確立された。また、上下水道の整備など、都市のインフラ整備も進んだのである 。  

経済面では、ペストによる労働力不足が賃金の上昇をもたらし、農奴解放や毛織物工業の発展など、新たな経済活動の活性化につながった 。  

活版印刷の発明

 1450年頃にヨハネス・グーテンベルクによって発明された活版印刷は、ペスト流行後のヨーロッパ社会に大きな影響を与えた 。活版印刷は、それまでの手書きに比べて大量に書籍を複製することを可能にし、知識の普及と教育の普及に貢献したのである 。また、聖書の普及は宗教改革の進展を促し、人々の意識改革にもつながった 。  

天然痘流行後のイノベーション

 18世紀に猛威を振るった天然痘は、人類初のワクチン開発のきっかけとなった 。エドワード・ジェンナーは、牛痘にかかった人が天然痘に罹患しないことに着目し、1796年に世界初のワクチン接種を行ったのである 。これは医学史における画期的な出来事であり、その後のワクチン開発に大きな影響を与えた。天然痘ワクチンは世界中で普及し、1980年にはWHOによって天然痘の根絶が宣言された 。  

スペイン風邪流行後のイノベーション

 1918年のスペイン風邪の流行は、公衆衛生の重要性を再認識させ、各国の保健システムを見直す契機となった 。国際連盟保健機関(LNHO)の設立など、国際的な保健協力体制の構築も進んだ 。多くの国で公共のヘルスケアシステムが整備され、保健省の地位向上にもつながったのである 。  

 医学研究においては、ウイルスの分離培養技術や人工合成システムの開発など、感染症対策に役立つ技術革新が進んだ 。また、スペイン風邪ウイルスのゲノム情報が解明されたことで、ウイルスの病原性に関する研究が進展した 。  

 経済面では、感染拡大抑制策の重要性が認識され、都市封鎖などの政策が経済に与える影響について研究が進んだ 。例えば、感染拡大抑制策を早期に、かつ広範囲に実施した都市では、死亡率が低く、製造業の雇用増加率も高くなる傾向が見られたのである 。  

スペイン風邪の後に創業した、日本の世界的企業パナソニックと、トヨタ自動車

自動車産業

 スペイン風邪の流行は、自動車産業の発展にも間接的に影響を与えた可能性がある。当時、大規模な自動車工場で労働者が多数欠勤し、業務に支障をきたす事態が発生した 。この経験から、企業は従業員の健康管理の重要性を認識し、工場内の衛生環境改善や従業員の健康増進に取り組むようになった。これが、その後の自動車産業における生産性向上や労働環境改善につながったと考えられる。  

 この時期に自動車の生産に大きなイノベーションをあたえたのは、フォード生み出した、T型フォードに代表される自動車の大量生産方式である。これまで手工業に近い形での自動車生産であったものが、ベルト・コンベヤーなどの自動化装置の採用により、非常に安価に市場へ供されることになった。それにより、自動車は一気に市場へ世界へ広まったのである。

 日本でも、この時期に現在のトヨタ自動車の前進である豊田自動織機が創業された。パンデミックがもたらす社会的制約が結果として新産業の躍進を支えた好例である。

T型フォードの大量生産方式を用いた製造工場

電気産業

 スペイン風邪の流行当時、電気産業はまだ黎明期であったが、パンデミックの影響は少なからずあったと言える。レコード業界では、工場の操業停止や従業員の欠勤により、生産が滞る事態が発生した 。また、劇場などの娯楽施設が閉鎖されたことで、人々は自宅で音楽を楽しむようになり、蓄音機やレコードの需要が高まったのである 。  

 現在のパナソニックの前身である、松下電気器具製造所が、松下幸之助によって創業され、その当時、日本の家屋には電気が1回線しかなかったのがふつうであったが、電気回線を分岐できるものとして開発したのでが、2股ソケットである。

 大正当時、多くの一般家庭は電力会社と「一戸一灯契約」という契約を結んでいた。このため、当時電灯をつけているときには同時に電化製品を使用することができず、不便をこうむっていた。そこで登場したのが二股ソケットである。二股ソケットは、電気の供給口を二股にして、電灯と電化製品を両方同時に使用できるようにした、当時としては画期的な製品であった。

 この二股ソケットが日本ではブームとなり、松下電器の基盤を作るきっかけとなった。

現在のパナソニックの前身、松下電器の創業時に大静虎した「二股ソケット」

コロナウイルスのパンデミック後のイノベーション

 新型コロナウイルスのパンデミックは、社会のデジタル化を加速させた。テレワーク、オンライン授業、オンライン診療など、非接触型のサービスが急速に普及した 。特にAIと、そのAIを実装させたロボテックスの進化を爆発的に加速させた。

AIの性能は指数関数的に上がり、コストは12ヶ月ごとに10分の一に下がる

 今現在AIに起きている爆発的なイノベーションのスピードは知るために、生成AIの代表的な企業のCEOをつとめるサム・アルトマン氏のブログを参照してみようと思う。彼は、現在AIのなかで進んでいる進化のスピードを表現するときに、最新のブログの中でこのように表現している。

引用ーー

1. AIモデルの知能はおおよそ、そのモデルのトレーニングと実行に使用されるリソースの対数に等しい。これらのリソースは主にトレーニング用コンピューティング、データ、推論用コンピューティングです。 任意の金額を費やせば、継続的かつ予測可能な利益を得られるようです。このことを予測するスケーリングの法則は、多くの桁にわたって正確です。

2. 特定のレベルのAIを使用するためのコストは、12か月ごとに約10分の1に低下しており、価格低下がより多くの利用につながっています。2023年初頭のGPT-4から2024年半ばのGPT-4oまでのトークンコストを見ると、このことが分かります。この期間にトークンあたりの価格は約150分の1に低下しました。ムーアの法則は18か月ごとに2倍の世界を実現しましたが、これはそれよりもはるかに強力です。

引用終わりーー

 このブログからもわかるように、これまで人類が生み出した道具の中でもっとも速いスピードでその性能が指数関数的に向上しており、同時に、その価格は12ヶ月で10分の1に低下するという、これまで人類が生み出したイノベーションの中でも、もっとも速いスピードでは破壊的イノベーションにつなっているのた。

パンデミックとイノベーションの関連性

 以上の歴史を振り返ると、パンデミックとイノベーションの間には、密接な関連性があることが分かる。パンデミックは、社会に大きな変化をもたらし、人々の価値観や行動様式を変容させるのである。

人類史におけるパンデミックとイノベーションの対比

 例えば、19世紀のコレラの大流行は、清潔さに対する意識を高め、衛生習慣の改善につながった 。また、新型コロナウイルスのパンデミックは、非接触型のサービスの需要を高め、デジタル化を加速させた 。  

 パンデミックは、新たなニーズを生み出し、既存の技術や社会システムでは対応できない課題を浮き彫りにする。これらの課題を解決するために、新たな技術やサービスが開発され、社会に実装されることで、イノベーションが促進されるのである。

 特に、ペスト、スペイン風邪、そしてコロナウイルスのパンデミック後には、社会構造、経済活動、医療技術、そして人々の価値観に大きな変化が起こり、それぞれに対応したイノベーションが生まれたと言える。

 モキイア氏のような経済史学者は、国家的な危機が民間イノベーションを生み出してきたと指摘している 。企業は、パンデミックのような危機に直面すると、他業種への参入や企業間の協業を通じて、新たなイノベーションを生み出す可能性があるのである 。  

パンデミックがイノベーションを促進するメカニズム

パンデミックがイノベーションを促進するメカニズムとしては、以下の点が考えられる。

  1. 制約条件: パンデミックは、社会全体に危機感をもたらし 、人々の意識や行動を変化させる。その結果、新たな課題解決への意欲が高まり、イノベーションが促進されるのである。  限られた環境の中で人々は隔離され、閉じ込められて一定期間の時間を過ごさなければならない、制約条件下ではアポロ13号の事例でも取り上げられたようにイノベーションが非常に起きやすくなるということは、これまでのイノベーション研究わかっている。

  2. ニーズの変化: パンデミックは、人々の生活様式や価値観を変化させ、新たなニーズを生み出す 。これらのニーズに対応するために、新たな技術やサービスが開発されるのである。  

  3. 社会構造の変化: パンデミックは、社会構造や経済活動に大きな変化をもたらす 。その結果、既存のシステムでは対応できない課題が浮き彫りになり、新たなシステムの構築や技術革新が求められるのである。  

  4. 資源の集中: パンデミックへの対策として、政府や企業は、研究開発や社会インフラ整備に資源を集中投下する 。その結果、イノベーションが加速されるのである。  

  5. 国際協力の促進: パンデミックは、国境を越えた脅威であり、国際協力の重要性を再認識させる 。今回のパンデミック後に発生しているAI領域での爆発的なイノベーションは、国際協力が、インターネットというテクノロジーを使って、実装されているということである。その結果、国際的な研究開発や技術交流が促進され、イノベーションが加速されるのである。  

コンドラチェフの波から予想された第5の波:AIとロボティクスの台頭

 パンデミックの後に爆発的に起きているイノベーションをを別のレンズでも読み解いてみたいとおもう。ここにコンドラチェフの波という景気循環理論に注目したい。

 コンドラチェフの波とは、ロシアの経済学者ニコライ・コンドラチェフが提唱した「長期的な景気循環」を示す理論である。およそ40~60年の周期で、技術革新や新たなインフラ整備などを契機として経済が大きく成長し、その後停滞や後退へ向かうという波を繰り返すとされるものである。

  • 第1波(1780年代末~1850年代初め):蒸気機関、紡績

  • 第2波(1850年代初め~1890年代):蒸気、鉄道、鉄鋼

  • 第3波(1890年代~1920年代頃):自動車、電気

  • 第4波(1940年代~2020年代):電子、IT(筆者による定義)

  • 第5波(2020年代~?):AI・ロボティクス(筆者による定義)

 このコンドラチェフの波の中で、第一波が蒸気機関による産業革命であると定義されている、そしてその次にくる波が第二波の道産業の勃興であり、鉄鋼や蒸気機関を使ったさまざまな機器が発達した。その後に来たのが、第三の波として、自動車産業や電気産業の勃興とされ、それが53年づいた。第4の波として電子・IT技術の産業が勃興した。

 たとえば、蒸気機関や鉄道の普及、電気や自動車の発明、さらにはコンピューターやインターネットの登場といった技術革新(イノベーション)が、新たな波を作り出す要因になると考えられている。 

コンドラチェフの波の上昇期と下降期のメカニズム

コンドラチェフの波は、約50年の周期で上昇期と下降期を繰り返す。

上昇期は、新たな技術革新が登場し、それが経済全体に波及することで、生産性向上、雇用増加、投資拡大などが起こり、好景気が続く期間である。この時期には、新技術に関連する産業が成長し、それに伴い賃金も上昇する 。  

下降期は、技術革新の普及が飽和状態に達し、成長が鈍化する期間である。この時期には、過剰生産や投資の減少が起こり、不況に陥りやすくなる。また、社会不安や国際紛争などのリスクも高まるとされている 。物価に基づいた長期波動の期間は、第1波が60年、第2波が47年とされており、上昇期間はそれぞれ25年、23年、下降期間はそれぞれ35年、23年である 。  さらに第4波に関しては、2020年を区切り目とした場合、47年も経ている。

 コンドラチェフの波の期間の長さについては、厳密に50年というわけではなく、40~70年程度と幅があるという見方が一般的である 。また、AIの技術革新のような、非常にイノベーションペースが加速している現代においては、周期が短くなる傾向も指摘されている 。  

コンドラチェフの波の理論的背景

 コンドラチェフの波を理解する上で、関連する経済理論を把握しておくことは重要である。ここでは、イノベーション理論について解説する。

イノベーション理論

 コンドラチェフの波は、技術革新が経済成長の原動力であるというイノベーション理論と深く関連している 。ヨーゼフ・シュンペーターは、企業家によるイノベーションこそが経済発展の鍵となると主張し 、コンドラチェフの波を技術革新による景気循環として説明した。
 今回のパンデミックの後である2020年頃に発生した第5波は、AIという技術革新により引き起こされていることは明確であるので、イノベーション理論をベースにした説明が、もっとも腹落ちする。 

まとめ:人類史上最大のイノベーション時代に求められるものは?

 「コロナ後イノベーション」の本質は、パンデミックという制約を逆手に取り、新たな価値創造を目指すことにあると理解することができる。制約は創造性を刺激し、インターネットはグローバルな協働を可能にし、そして人々の価値観は自己変容や社会変容へとシフトしている。

 我々は今、歴史的な転換点に立っている。過去のパンデミックが新たな産業や技術を生み出したように、今回のパンデミックも、社会のあり方、働き方、生き方、そして価値観を大きく変える可能性を秘めている。制約を恐れず、変化を恐れず、むしろそれをチャンスと捉え、積極的にイノベーションを起こしていくことこそが、これからの時代を生き抜くための鍵となるものである。

「After Corona Innovation」は、単なる一時的な流行語ではなく、我々が未来を切り拓くための羅針盤となる言葉であるかもしれない。

 このように、人類史上最最高のスピードでイノベーションが進行しているアフターコロナイノベーションの時代、人間に求められるものは何だろうか?
 我々が2011年から14年間運営しているzenschoolというAI時代のイノベーションスクールにおいては、人間がこの時代に人間に必要とされる能力として、「問いを立てる」力を育成する場を提供している。もし興味をもっていただければこちらから問い合わせをいただければ幸いです。

AI時代に人間に求められるものは、「問いを立てる力」

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