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【TRPG】キャラ作成で気を付けたいこと

【TRPG】キャラ作成で気を付けたいこと

今回はキャラ作成時の注意点について。
私は普段こういうことを意識してキャラメイクしている。

・自分がやってみたいキャラクターにする
クラス制のゲームで未経験のクラス、ルールブックを読んで思いついた試してみたいビルド、RP(ロールプレイ)してみたい人物像など。

自分が楽しいは大事。

・役割分担を考える
ファイター、プリーストなど、クラス制のゲームなら、それが被らないようにする。
明確なクラス制でなくともアタッカー、タンク、ヒーラーなどの役割分担は意識する。

そうすることでパーティの対応力が上がり障害の突破率が上昇するというのはもちろん理由のひとつではあるが、もうひとつはパーティのオンリーワンになることで他のキャラと比較されなくなるからでもある。

アタッカーがパーティに複数いたら、よりダメージを稼いだキャラや倒した敵の数が多いキャラがどうしても活躍している印象を与えてしまう。
キャラビルドの知識や経験で差が出るし、それ以前に当日のダイス目にも相対的な活躍度が左右される。
誰しも自分のキャラがいい感じに活躍してほしいという欲求を程度の差こそあれ多少は抱いていると思う。

パーティのオンリーワンになることで他キャラと無意識に比較してしまってちょっともやもやするといった事態を避けられる。

もし、自分のキャラが活躍できるか不安に感じたら、セッション前にGMに尋ねてみよう。

こういうことをやるキャラの予定です、大丈夫ですか? と直接ぶつけてしまう。

普通のGMだったら何かしらの回答があるはず。
期待してはいけないが、サービス精神旺盛なGMなら接待遭遇を作ってくれるかもしれない。

逆に事前に知ったキャラビルドをメタって完封してくるようなGMはつまらないセッションになる確率が高いので今後は距離を置いたほうがいいかも知れない。

・設定を作りすぎない、固めすぎない、話しすぎない
PCの設定はセッションをより楽しむためにするもので、邪魔になってはいけない。

進行と設定がかち合ってしまったら、うまいこと理由をつけて無視してしまってよい。

守銭奴のPCに設定したとして、二束三文で依頼を受けなければならないことになってしまったら、ツケとか出世払いとかその依頼人だけは特別扱いする理由を考えるとかしよう。程度問題ではあるが、PCの設定を理由にセッションの進行を妨げるのは上手いプレイングではない。

卓によるが、PCの設定を後付けしていくのはよくあることだ。
設定を決めすぎずにあえて余白をとっておくことで後付けしやすくなる。

私は他人の自己紹介やGMのスタイルを観察して、自己紹介で話す設定量を調整する。

・シナリオの雰囲気(トーン)にあっているか
明らかにハクスラするシナリオなのに、一切の殺生を禁じる戒律の僧侶を持ち込んでしまったら、本人は楽しかったとしてもGMや他のプレイヤーの負担になってしまう。

もし心配なら、こういうPCにするつもりだがシナリオの雰囲気に合っているかと事前にGMに確認してみよう。

・他のキャラクターとの関連性
例えば他のPCが仕事に不慣れな新人の設定だったとする。(プレイヤーがシステム未経験の場合はRPしやすく良い設定だ)
ならばこっちは、新人PCのPLの許可をとり、同じ部署の先輩になってみるのも面白い。
システムの説明を先輩のアドバイスという形で自然に行いつつ、セッション後半では新人の活躍を認めて対等の仲間となるのだ。
個性の強いボケ役みたいなPCがいたら常識人のツッコミ役をやってみよう。

あるいは、敢えて多少対立するような配置にしてみるのもいい。
昔なつかしの指輪物語のエルフとドワーフとか、今は同盟しているが長く争っていた国の軍人とか。
いがみ合ってセッションを妨げるのが目的ではなく、後半で協力するための前振りだ。
ただし、設定に他のPCを絡める際には必ずそのプレイヤーの了解をとること。
阿吽の呼吸でRPできれば美しいが事故ってしまっては元も子もない。

逆に悪い例として。
まさかの令和の世になって「むつーと学ぶ初心者のためのTRPG入門」という悪い例が生まれてしまった。
読んでいない人のために簡単に説明すると、むつー氏という動画配信者が書いたTRPGの入門書のなかで、キャラメイクの例を書いている文章があり、ここで彼が作ってみせるキャラが「関係ないね系」のかっこいい(笑)キャラなのだ。
この本はキャラメイク以外にもツッコミどころ満載で楽しい本なのだが脱線が過ぎるのでこれ以上は触れない。

記事をここまで読んでくれた方なら既に理解されていることと思うが、他人との協力を拒むキャラクターや一匹狼キャラはRP難易度が高い。関連性以前の問題だ。
こういったPCはGMや他のプレイヤーが手伝ってくれればセッションは進められるが、他人に負担を強いていることにもなる。
できれば気心の知れた面子で卓を囲むときに、了解を取ったうえで投入しよう。

まとめ
1.自分がやってみたいキャラにする
2.不安があったらGMに相談する
3.他PCと絡む設定にするときは相手の許可を得る

キャラメイクで失敗しないのはセッション成功への第一歩。
独り善がりにならず事前の相談が大事だ。

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