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実相寺和昭くんの場合1

君はいつもうつむいて、何か沈思黙考している。休み時間ずっと暗いのはきっと真剣にネタを練っているからだわ。ボクはそう思ったから君の心を読むことはしなかったんだ、、実相寺和昭くん、あなたって人は。

小学校5年生の時、お父様の本棚で見つけたボードレールの「悪の華」のお話をボクに一生懸命語ってくれましたね。洋モノの(ノーカット)エロ本と「K子の放課後」の話ではなくて。

君の言う通りだよ。君の悪を彩る華になりたい。ボクの生首が欲しいんでしょ?そして君はボクの生首を写し撮る、キャンパスに。今度、文化祭で出すから、と言ってくれた。

ボクの美しい生首が12枚飾られて、その中心にボクの(生)首が置かれました。1-5の教室だけ不穏でしたね。まばたきせずに口開けて止まってるの、けっこう大変だったんだぞ。

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