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What is Zenport?③〜データ自動連携により事業判断を推進するプラットフォーム〜

What is Zenport?、第3部そして最終章です。第一部では荷主様とフォワーダ様が抱える本当のお困りごとと、不透明なサプライチェーンに対処するためには今まで以上に社内外で連携が必要なことをご説明しました。(https://note.com/zenport/n/n00e1c6a0859e)また、第二部ではプラットフォームを介することがどう「速く・安く・変化に強い」企業間連携につがなるのか、Zenportの本質的な価値と合わせてご紹介しました。(https://note.com/zenport/n/n40a563df992d)

第三部である本記事では、膨大な手作業による納期管理をZenportがどう自動化しリアルタイムの経営判断を支援するのか、実際のご利用事例と合わせてより詳細な製品内容をご紹介させていただきます。


納期管理、グローバルで自動化しませんか?

前回の記事でご説明した通り、Zenportはプラットフォーム提供を通じ、国際サプライチェーンにおける企業間連携をより速く・安く・変化に強くすることを目指しています
どのような機能でそれを成し遂げようとしているかというと、大きく分けて①データ連携、  ②ワークフロー、③見える化・共有の3つです。

収益化に至るまでのプロセスを比較した図

突然「データ連携、ワークフロー、見える化・共有」と聞いても何のことを言っているのかわからないかもしれませんが、これらのプロセスは皆様が日常的に行っている業務を切り分けたものなのです。

通常輸出/輸入した製品の計画と実際の乖離状況を把握する際、すなわち受発注残の状況や、輸送状況などを把握するために、どのようなことが行われているでしょうか?

はじめに社外からメール、電話などで関連データやエクセルを収集されていることが多いのではないでしょうか。(データ連携)さらに、船社のHPを一つ一つ見にいき輸送状況を確認するのも、ここに含まれます。
次に、それらのデータを自社のデータを繋ぎ合わせ、受発注などの計画と実際の到着納期などとの乖離があるかを分析されていると思います。(ワークフロー)この分析においてエクセルの得意な方は非常に緻密なファイルを作られているケースも多いと思います。こうしてやっと受発注残や納期遅れを見える化することができ、納期に一部間に合わせるために分納などを改めて計画することが可能になります。

最後に、次回の船積についての残数の確認や、納期の調整などを行うために社内外の関係者ごとにエクセルを個別に作成しメールを送付、細かい調整などは電話でやり取りされるかと思います(見える化・共有)。しかし、このコミュニケーションに至るまでのデータ連携やワークフローの大きな労力がかかっているためタイムリーな共有が難しくなります。

結果的に、お客様に納期連絡ができない、製造計画が立てられないなど、販売・製造に支障が生じてしまっています。

この前工程にこのように労力と時間がかかっているのは、前回までの記事でご説明している通り、グループ企業であっても企業ごとに基幹システムを採用しており、物流情報なども含めてシステム連携するとコストが高く時間がかかってしまうため、企業間連携を手作業に頼らざるを得ないからです。日々の業務の中で繰り返し起こるこの終わらない手作業は、時間だけでなく販売・製造にも影響与えているのです。


「いつ届く」をお客様や生産・販売部門へ確実・即時に伝えられるように

今までこうして膨大な労力をかけて行っていた納期管理、自動化しませんか?
Zenportは、プラットフォームを提供し受発注〜出荷までをシームレスに連携・見える化。納期管理をグローバルで自動化します。
上の章記でお伝えしたデータ連携〜見える化・共有に関わる業務が、Zenportをご利用いただくと以下の通りに変化します;

  1. データ連携:社内外のデータを自動的に取得。基幹データのSFTPやAPIでの連携のみならず、メール添付されたエクセルも自動で読み込むので、月に何百通もの書類の受け渡しが不要に。船積みスケジュールの自動更新も可能です。

  2. ワークフロー:分納・受発注残管理を自動化。特許取得をしているデータ連携ロジック(*)で、受発注残をリアルタイムで見える化・自動化しますので、社外データと自社のデータ切り貼りする手間から解放されます。

  3. 見える化・共有:社内外へ自動データ共有。ダッシュボードやエクセル形式の一覧表を全世界と共有可能。それにより、お客様への納期連絡や製造・販売計画の立案をリアルタイムで行えます。更新されたデータは関係者にメール通知されるため、確認漏れや折り返し待ちなどがなくなります。

※組織横断での細かい権限設定も可能なので、同業他社への機密情報が漏れる心配もご無用

また、Zenportが今まで300社ほど荷主様、フォワーダー様へヒアリングでは、業務時間の50%程をデータ連携に、30%程の時間をワークフローに費やしていることがわかりました。

連携業務がお客様の業務時間の約半分を占有

Zenportをご利用いただくと、データ連携とワークフローにかかる労力を完全になくし、コミュニケーション部分の労力は70%程度削減します。
結果、より多くの時間を事業判断・推進のために使っていただけるようになります。
単純な業務効率化のためではなく、製造・販売へのリアルタイム且つタイムリーな事業判断を支援し、お客様との関係を構築するためのツールとして使っていただけるのです。
(*) この製品コンセプトで特許(特許第6739744号 物流管理装置、物流管理方法及び物流管理プログラム)を取得


企業を跨いで基幹データと物流データを統合するプラットフォーム

「国際サプライチェーン管理プラットフォーム」、の切り口で考えるとさまざまな他社様サービスを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は、受発注〜入荷までカバーしている範囲が、それぞれのサービスで異なります。
Zenportは下図の通り、受発注〜入荷までを連携する、誰とでもお使い(企業間連携)いただけるプラットフォームを提供しています。

受発注から出荷まで切れ目なく連携できるオープンプラットフォーム


上図をご覧いただくと、「社内で使っている基幹システムに加えてトラッキングサービスを併用すればことは済むのでは」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、基幹システムと外部のトラッキングサービスを連携・見える化することは、実際には簡単にできません。これらを構築するには多大な費用と時間が必要です。

なぜでしょうか?これは、基幹システムが会計処理などのための正しい結果情報を記録することを本来の目的としているためです。このため、基幹システムは最新の物流情報など動的なデータを扱うことは得意ではありません。

例えば、輸送における結果情報は出荷日と入荷日ですが、これらの日付は出荷や入荷が完了して確定するまで、船のスケジュールなどに連動して変化します。実務を担当される方、そしてマネジメントレベルの方にとって、この出庫日と入庫日の変化の推移は、受発注残の調整、ひいては売上・販売の計画に直接関わるのでとても重要な情報です。しかし、基幹システムに必要なのは最終的にいつ入庫したか、いつ出庫したかの結果情報のみ。推移や途中過程を記録することは基幹システムの本質ではないのです。

もう一つ課題となるのは、データの共有方法です。

基幹システムがはじめから組織をまたがる共有画面を持っていることはまれです。これも基幹システムが持つ性質(個社の会計処理を最適化するためオーダーメイドで構築されている)から来るもので、複数組織間で双方向にでデータを見える化して共有する機能が、標準で設定されていることはあまりありません。そもそも上記の通り物流情報をカバーしにくいことと併せると、物流情報を加味したデータの見える化と共有を基幹システムで持つためには、新たにその仕組みを構築しなくてはならないことがお分かり頂けるかと思います。

事実、「基幹システムとトラッキングサービスを連携して受発注〜入荷までを繋ごうとしたが、連携が困難だった」とのことで、外部データと基幹データを連携し見える化するためのツールとしてZenportをご利用いただいているお客様もいらっしゃいます。

外部データと基幹データを連携し見える化するためのツールとしてご利用


基幹システムで実現困難な連携や見える化・共有でご活用

最後にこれまでの議論を踏まえ、Zenportの3つの代表的なご利用事例を挙げさせていただきます。

  • グローバル製造業企業様

    • お困りだった点:海外グループ企業への物流・受発注・商品情報の連携を基幹システムで出来ず、結果的に、本社とグループ企業同士で納期情報を共有するのに大きな労力がかかっていた。また、本社からグループ内の三国間取引を見ることが実質的にできない状態だった。

    • Zenportご導入後:国内外のシステムから情報を統合・連携し全世界でリアルタイムに納期を管理。グループ企業様、物流会社間のERPプラットフォームとしてご利用。

  • 急成長の輸入企業様

    • お困りだった点:注残・納期管理など分析業務をシステムがカバーしておらず、全てのプロセスが手作業。出荷情報や物流情報を集め、エクセルに転記し、その結果を社内外へ共有するのが大変。また、事業が急成長されたことで、元々の人員で業務を回す上で追いついておらずシステム整備が急務のお声も。

    • Zenportご導入後:出荷情報や物流情報をZenportが自動連携。手作業によるデータ連携・ワークフロー作業を約7割削減

  • フォワーダー様

    • お困りだった点:物流情報がデータベース化されておらず、また海外拠点などグループ内でも顧客と管理する仕組みがない。また、サービスを多角化したいがなかなか活路が見出せていない

    • Zenportご導入後:コミュニケーション機能などで、荷主様とのやり取りにかかる労力を大幅に削減。Zenportの計画管理機能を一緒にお取引先へ販売いただき、収入源の新規開拓をされたお客様も。また、海上運賃が大きく下落している昨今、市場に頼らない収入源を実現いただけます。

データ連携、ワークフロー、見える化・共有を実施いただいているグローバル製造業のお客様


さいごに

いかがでしたでしょうか。この記事で、Zenportについて少しでもご理解いただけたようでしたら何よりです。読んでいただいた方の中には、ご利用事例で記載されていた他社様事例と共通したお困りごとを抱えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
製品詳細についてはもちろん、無料トライアルも行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
https://zenpor-contact.zendesk.com/hc/ja/requests/new


株式会社Zenport

株式会社Zenportの提供するサービス”Zenport”は、国際貿易におけるサプライチェーン管理SaaSプラットフォームです。国際サプライチェーンでは、多くの場合、受発注残・納期管理のために輸入者、輸出者、物流業者など多様な関係者がそれぞれ異なるデータを持っており、それを手作業で収集・連携・突合しています。こうした手続きが昨今の不安定な輸送状況下で急増し、社内外へのタイムリーな情報共有を阻み、売上・在庫・販売計画に影響をきたしています。
Zenportは独自の標準データ構造とインターフェースで、多様な関係者間でオープンかつ柔軟にご利用頂けるクラウドソフトを開発いたしました。これにより多くの企業様の、より精度の高い売上・製造管理とそれを実行する上での効率的なコミュニケーションを実現します。
https://zenport.io/


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