<結論>How Supply Chain Transparency Boosts Business Value(サプライチェーンの透明性がビジネスバリューを高める)

目次

序論:サプライチェーンの透明性がビジネスバリューを高める
 1:監査は始まりの一歩でしかない
 2:SCを可視化するためのいくつかの障壁を乗り越える
 3:透明性が新しいビジネス機会を作り出す
結論:その先に向けて

参考文献
https://sloanreview.mit.edu/article/how-supply-chain-transparency-boosts-business-value/?social_token=f753a7c951e7ec867b0e8c8f7845c5a1&utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=sm-direct

<結論>その先に向けて


サプライチェーンの透明性は消費者にとって極めて重要な購買基準の一つとなり、企業はどれ程透明性を高めるかの決断を今求められている。しかし、消費者やパートナー企業へ透明性を示すより先に、企業はまずサプライチェーン全体を可視化することから始めないといけない。可視性を強化することで、あらゆるサプライチェーンにおけるリスク(すなわち、従業員、環境、消費者、そして企業の生産能力と企業への信用などに対するリスク)を軽減することができ、環境・社会基準の遵守を保証することにつながる。さらに、知見や経験の共有、パートナーや競合他社との協働、そして下流の小売業者やブランドによる所有権などを含んだ、持続可能なサプライチェーンという次のステージへステップアップするために可視性の強化は欠かせない。
コンプライアンス管理の上で監査は欠かせないプロセスであるものの、本当の意味でサプライチェーンの透明性を高めるためには、サプライヤーの行動に可視性を獲得できるような画期的かつ新しい方法に企業は着手することが求められる。それは単純に技術に投資するということではなく、ビジネスにイノベーションを起こし、上述したような障壁を乗り越えるため、インフラの整備やステークホルダーとの認識の平仄(ひょうそく)を合わせることが必要だ。また、サプライチェーンの透明性を高めることで得られる便益を理解するには、マインドセットの転換が求められる。透明性を高めることで得られる価値についてサプライチェーンにおけるパートナーを啓蒙することで、企業は効率性の改善、様々なステークホルダーとのより深い協働・連携でき、そして売上向上などのビジネス上の便益を獲得し得る。透明性を高めるための取り組みを行うことは、業界での先進的な地位を築くことに貢献し、新しい規制や活動家の要求へ積極的に対応したり、マーケットトレンドと新たなビジネス機会の創出につながるのだ。


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