
#2|置かれた場所で咲きなさい
それもそうかもしれませんが、別にそれだけが道じゃないじゃんね。
と思ってしまいます。
私は頑固で天邪鬼な性分なのです。
サムネイル
この写真に写っているのはオオゴマダラ。
モノクロで撮影するまでもなく、元から白黒の蝶々です。
蛹が黄金色であることの方が有名な蝶かもしれません。
撮影場所は自然界ではなく蝶温室内なので、他にも絢爛に飛び回る色とりどりの蝶がいました。
たくさんの色を持つ蝶々の中で、この色を持たない蝶に一際目を引かれたのは、私にも色がないと思っていたからでしょうか。
一つ確かに覚えていることは、「彼(もしくは彼女)が一番綺麗に咲ける場所を作ろう」と思ってシャッターを切ったことだけです。
色がないなら、世界から色をなくせばいい。
蝶の羽の模様に目を向けたことなんてこの写真を撮るまでありませんでした。色がないからこそ、美しさが際立っているように思います。
モノクロで撮るのにこんなに適している蝶はいないでしょう。
置かれた場所に手を加えてはいけないなんてこと、ないと思うんですよね。
自分でスキルを身につけて、磨いて、戦っていく。
今はそれが時代の主流なのかなと思いますが、あるもので戦える場所にしてしまう手段があることも忘れないようにしたいものです。
私は、天邪鬼なのです。