日本酒を知って、味わって、楽しもう!基礎知識からおすすめ銘柄まで紹介します
こんにちは。全農広報部note編集部員Nです。ところでみなさんは日本酒、飲みますか?私は地元・富山の日本酒を飲む機会は多いのですが、いざほかの県の日本酒を飲もうと思っても…どれを選べばいいのかよくわからない!
というわけで、今回は日本酒をテーマに、基本的なことから各県自慢の銘柄まで調査してみました。まずは日本酒について、全農で酒米(酒造好適米)を扱う米穀部原材料課に聞きました。
日本酒とは?
米と米麹から造られる醸造酒のこと。麹菌が米のデンプンを糖に変え、その糖を酵母が分解することでアルコールができます。
原料には日本酒造りに適しているお米「酒造好適米」が多く使われています。酒米とも呼ばれる酒造好適米は主食用のお米と比べて粒が大きく、お米の中心に「心白(しんぱく)」という白い部分があることが特徴です。心白は米の中心に空気が入ることで乱反射して白く見えるのですが、その空気の入ったところに麹が根を張りやすいため、酒造りに向いていると言われています。
主な酒造好適米には次の4品種があります。
山田錦
一番有名なのが、兵庫生まれの山田錦。「いいお酒ができる」と酒造メーカーの評価も高く、「酒米の王様」と言われています。
大吟醸をつくるときはお米をたくさん削ります。そのため、硬いお米だと割れてしまうものも多いですが、山田錦は適度な粘りがあり、多く削っても米が割れません。40%以下まで削ることができるので、大吟醸に向いており、鑑評会などへの出品酒にも多く使用されています。
主な産地:兵庫県、岡山県、山口県、福岡県など
※JA全農兵庫のサイトで詳しく紹介しています!
五百万石
新潟生まれの五百万石は、新潟の米の生産量が500万石を突破したことから名づけられました。新潟や北陸で多く生産されていて、クセのないすっきりとした味わいになります。
主な産地:新潟県、富山県、福井県など
山田錦と五百万石は全国の酒造メーカーで多く使用されており、この2品種で酒造好適米の生産量の50%以上を占めています。
美山錦
長野生まれで、長野や東北など寒冷地での栽培に向いている酒米です。軽やかでキレのある、わりと辛口のお酒になります。
主な産地:長野県、秋田県、山形県など
雄町
江戸時代に岡山県で発見された、一番歴史が古いと言われている酒米。稲の丈が長く倒れやすいこともあり栽培が難しく、一時は絶滅寸前になりましたが、やはりいいお酒ができるので、近年復活してきました。雄町特有のふくらみのある味わいが特長です。
主産地:岡山県
※JA全農おかやまのサイトで詳しく紹介しています!
ほかにも、山形の「出羽燦燦」、広島の「八反錦」など、各県オリジナルの酒米品種も多くあります。それぞれに特徴があるので、飲み比べてみるのも面白いですよ。
寒い地域の酒米でつくる日本酒はスッキリ辛口、西日本など暖かい地域の酒米はコクのある濃い味わいになる傾向があります。
純米や大吟醸って聞くけれど…?
日本酒は精米や麹の割合、醸造アルコールの添加量などによって区分されています。
精米歩合…米の表面を削って、残ったお米の割合のこと。
例えば、100キロの玄米を精米して残ったお米が35キロだったら精米歩合は35%。65%削りましたよ、ということになります。
なぜお米を削るかというと、ぬかに近い部分は雑味があるため、それを取り除くことできれいな味わいの日本酒をつくることができます。大吟醸はかなり多く削るので、フルーティーな香りで、すっきりとした口当たりのいいお酒になります。
お米の削った部分はどうなるのかな?と思ったら、おせんべいなどの原料に使われているそうです。
純米酒…米と米麹、水だけを原料にした日本酒のこと。米本来の味を楽しめます。
本醸造酒…精米歩合が70%以下で、醸造アルコールを少し加えた日本酒のこと。醸造アルコールを少量入れることで味が整うという働きがあります。
吟醸酒…精米歩合が60%以下。大吟醸の場合は50%以下。
(純米)大吟醸酒、(純米)吟醸酒、純米酒と本醸造酒は「特定名称酒」とされ、それ以外の日本酒を「普通酒」といいます。
淡麗とは?
すっきり辛口(ドライ)な日本酒を淡麗、それに対して味が濃くコクのある日本酒は濃醇(のうじゅん)と言われています。その目安となるのが「日本酒度」や「酸度」です。
日本酒度…数値がプラスになるほど辛口、マイナスになるほど甘口と言われています。液体の比重を表していて、日本酒に占めるアルコールの割合が高いと辛く感じ、逆に糖分の割合が高いと甘く感じます。
酸度…日本酒に含まれる酸の量のこと。酸度が高いと甘味が打ち消され辛くて濃く、逆に酸度が低いと甘くて淡麗に感じます。
ラベルなどで「生酒」や「にごり酒」って見るけれど?
製造の仕方や瓶詰め方法の違いによっても、いろいろな種類があります。
生酒(なまざけ)…日本酒は貯蔵する前に火入れ(殺菌)しますが、火入れしていないお酒のこと。酵母が生きているからフレッシュで、できたての風味が楽しめます。
にごり酒…日本酒は発酵させたあとに絞りますが、粗い目の布でこしたもの。お米の白い粒が残っています。
原酒…日本酒は出荷前に水を加えてアルコール濃度を15%程度に調整しますが、水を加えずに瓶詰めしたもの。
主な酒米産地の日本酒を紹介!
なるほど。日本酒の基本的なコトを押さえたところで、全農各県のお米担当や広報担当、日本酒好き職員らに、王道の銘柄から注目の1本、個人的なオススメまで、ぜひ飲んでもらいたい1本を教えてもらいました。ついでに、地元で定番のおつまみも紹介します。紹介するのはこの17本。
まずは、酒米(酒造好適米)主産地、兵庫・新潟・長野・秋田・富山・岡山の担当が紹介。この県たちで酒造好適米の生産量の約5割を生産しています。
JA全農兵庫
担当のおすすめ「百黙純米大吟醸」菊正宗酒造株式会社
果物のような香り・上品な甘さがあり、味わい豊かで芳醇(ほうじゅん)、きれいな酸味のある非常に飲みやすい日本酒です。全農兵庫の直営レストラン・神戸プレジールでも提供しています。和食と合わせるイメージが強い日本酒ですが、洋食ともあうお酒でおすすめです。
定番おつまみ「丹波の黒枝豆」「明石のたこ」
兵庫県の特産品である、丹波の黒枝豆や明石のタコなどがおすすめです。丹波の黒枝豆は一粒が大粒で食べ応えもあり非常においしいです。明石のタコはプリっとした歯ごたえが特徴で刺身や唐揚げ・天ぷらなどいろんな食べ方が楽しめます。
兵庫県には地域ごとに9つの酒造組合があり、気候や風土などが異なることから、地域や蔵元によって味や飲み口はさまざまです。兵庫県内の酒を飲み比べるだけでも、辛口・甘口・味の濃淡など、多くの味を楽しむことができます。また、古くから日本酒づくりが盛んであることから、その歴史をたどりながら、各地の銘酒を味わってみるのも楽しいと思います。
JA全農にいがた
日本酒好き職員代表mさん紹介「久保田 萬寿」朝日酒造株式会社
約10年前にJA・生産者との懇親会で、ある生産者の方からごちそうになった銘柄です。当時、日本酒はあまり得意ではなかったのですが、華やかな香りと重厚な味わいに感動したことを覚えています。日本酒が苦手な方にも飲んでもらいたい銘柄です。数ある新潟の銘柄のなかでも高級な銘柄ですので、普段の晩酌というよりは「特別な時間」にいかがでしょうか。
朝日酒造オンラインショップでも購入できるので、ぜひご賞味ください。
わが家の定番おつまみ「ル レクチエ クリームチーズ」
あまりお酒は強くないので、地元の定番は紹介できませんが、我が家の定番おつまみを紹介します。ル レクチエ(新潟県の西洋梨)にクリームチーズをのせ、オリーブオイル、ハーブ入りソルトを少しかけると、甘さと塩味が絶妙で日本酒との相性もばっちりです。ル レクチエの代わりに桃など季節の果物で作るのもおすすめです。
JA全農長野
日本酒好き職員代表Mさん紹介・王道の銘柄「真澄 あらばしり」宮坂醸造株式会社
全国的にも有名な「真澄」ですが、私がこの「真澄あらばしり」を飲むときは、ちょっといつもと違うごちそうがあって「今日は飲むぞー」というときです。私は普段、夏でも熱燗(かん)を飲んでいますが、発売時期がちょうど寒くなるときなので、まずはこのひやおろしの冷酒でお刺身などを食べながらスイッチを入れます。比較的飲みやすいとは思いますが生原酒なので飲みすぎは危険。そこから「茅色(かや)」という純米酒のぬる燗へうつり、じっくりと酔っ払いへ。カウンターのあるお店で店主と会話しながら地元の名物を味わう。最高のひとときですね。
酒造りには欠かせない酵母ですが、全国でもっとも使われている「7号酵母」は、この宮坂醸造で1946年に発見されたものだそうです。お米だけでなく、その飲み比べも楽しそうですね。
定番おつまみ「塩丸イカ」
長野県民にはおなじみの「塩丸イカ」。海なし県ならではの塩漬けされたイカです。塩抜きした塩丸イカに、薄く切ったキュウリとワカメを加えて酢の物にします。長野県民は、お盆に天ぷらを食べる文化がありますが、この塩丸イカの天ぷらも日本酒が進みます!
長野県は新潟県に次ぐ、80を超える酒蔵数です。どのお酒がお勧めかよく聞かれますが、一番は蔵で飲む酒です。原料のお米は農産物ですし、毎年お酒の味も違うと言われています。日本酒は悪酔いするとかマイナスのイメージを持つ方が多いように思いますが、ちゃんと「和らぎ水」を飲みながら、少しずつでも「このお酒はこんな味なんだ…」と味わっていると、きっと自分にあった日本酒が見つかると思います。
コロナ前は、長野のいろいろな日本酒が飲める「長野の酒メッセ」が東京・大阪・長野で開催されていました。再開した時にはぜひ皆さんにも自分にあった日本酒と出会ってもらいたいです。
JA全農あきた
うちの県に来たらまずは飲んでもらいたい「刈穂 山廃純米生原酒 番外品+22」刈穂酒造株式会社
刈穂蔵伝承の山廃仕込みで、極限までの醗酵に挑んだ極辛純米酒です。自家培養酵母(KSP)を使用し、辛さとうま味の両立という課題を追求、重厚なうま味とハードなキレを持った辛さが特徴です。
定番おつまみ「じゅんさい」
スイレン科の多年草の若芽で、ほのかな淡味とつるんとした舌ざわりが特徴です。日本酒に合う一品。
JA全農とやま
今、注目の銘柄「純米吟醸 雄山」富美菊酒造(販売元(株)JAライフ富山)
富山県産「雄山錦」を長期で低温発酵し、時間をかけてお米を溶かすことで、ふんわりと広がるような香りがあります。また、富美菊酒造独自の火入れ方法により、生酒のフレッシュ感を残した加熱処理を施し、贈答用にも対応できる通常保存できる商品です。柔らかな口当たりと、口に含むと広がる芳醇な香りが特徴で優しい余韻が広がり、食中酒としても幅広い料理に合わせることができます。冷やして飲むのがお勧めで、ワイングラスに注ぐと一層香りが楽しめます。
日本酒は、コロナ禍の影響を大きく受け消費量が減少しており、それに伴い酒米の産地では生産調整をせざるを得ない状況となっています。そこで、富山県酒造組合の協力のもと、富山県が開発・育成した酒造好適米「雄山錦」を使用した「オール富山」にこだわった日本酒で、富山を元気づけたいと取り組みを進め、商品化しました。限定醸造で、2023年は4月ごろに約2000本販売する予定です。
購入はこちら
定番おつまみ「かまぼこ(昆布巻きと赤巻き)」
富山でかまぼこの定番といえば、巻きかまぼこ。白地のかまぼこを昆布で「の」の字に巻いてあります。昆布の代わりに赤や青色のかまぼこで巻いたものもあります。
JA全農おかやま
今、注目の銘柄「御前酒ながれぐも」辻本店
【御前酒×BEAMS JAPAN×男はつらいよ】コラボ商品!!
岡山県内では有名(?)なテレビCM「御前酒飲まにゃ~、ええ酒じゃ~♪」でおなじみの御前酒から、岡山の特産酒米「雄町(おまち)」で醸した今話題の逸品です。御前酒蔵元辻本店が映画『男はつらいよ』のロケ地となった縁からはじまったコラボ企画商品。雄町の特徴であるふくよかで野性味のある味わいと13度という低アルコールによって、濃さと軽さが両立したオンリーワンの日本酒です。
冷酒から燗酒までさまざまな温度帯で楽しむことで、"空を流れる雲のように"、定まることのない味わいの変化を感じられると思います。難しいことにとらわれず、感じるがまま自由に、ゆったりと杯を傾けてください♪
定番おつまみ「さわらの塩たたき」
岡山では1年中おいしいサワラを食べることができます。お刺身ももちろんおいしいですが、「塩たたき」が特に絶品です。塩が効いているので、ワサビを少し付けて食べます。炙った皮目の香ばしさと脂ののった身の甘さが絶妙にマッチ。そして、塩とワサビが全てのバランスを整えます。もちろん日本酒が止まりません。
酒米「雄町」は、山田錦や五百万石のルーツになっている古来からの原生品種で、栽培が難しく一時は絶滅の危機に瀕(ひん)して「幻の米」と呼ばれていました。雄町で醸した日本酒の愛飲家のことを「オマチスト」と呼びますが、現在も全国のオマチストに支えられて徐々に生産量が回復しています。雄町の日本酒をたくさんのんで、あなたもぜひ、オマチストになってください♪
まだまだあります!各地のおいしい日本酒をご紹介
もちろん全国各地、まだまだ日本酒はありますよ!各県自慢の1本を教えてもらいました。
JA全農みやぎ
私のお気に入り「伯楽星 純米吟醸」株式会社新澤醸造店
「究極の食中酒」を最大に表現したお酒。ほのかな果実香が口に広がり、柑橘(かんきつ)類を思わせる爽やかな酸味がキレ味を演出します。糖度が低く、フレッシュさやほのかな若渋感も、食事と合わせた途端に絶妙な表現力を発揮します。
定番おつまみ「からし巻」
知る人ぞ知る的なおつまみです。大根の漬物にからしをまぶし、シソで巻いた石巻地域の冬の風物詩。ツーンとした辛味とパリポリ食感がクセになります。
JA全農山形
今、注目の銘柄「山形讃香」県品評価会上位酒蔵数社
「山形讃香」は、日本の最高峰を目指し、県と県酒造組合が技術の粋を尽くして開発した山形県統一ブランドの純米大吟醸酒です。1985年に商品化、2022年に全面リニューアルされました。毎年、その年の酒米チャンピオンと酒蔵チャンピオンがタッグを組んでつくるため、年によって酒蔵と酒米生産者の組み合わせが変わります。年ごとの飲み比べを楽しむのもおすすめです。
原料は、山形の豊かな自然が育む清らかな水に加え、山形県で開発した酒造好適米「雪女神」の中でも酒米コンテストで選ばれた特に優良なものを厳選。そして醸造は、その年に選ばれた優秀酒蔵のみが醸すことを許される、すべてが山形産の至極の一本です。
定番おつまみ「だし」「だだちゃ豆」
山形県産のみずみずしい野菜をたっぷりと使った「山形のだし」は、ご飯にかけても良し、冷奴にかけても良し、山形名物「ひっぱりうどん」に使っても良し、そのまま食べてももちろん良し!シャキシャキとした食感とサッパリしたおいしさが日本酒と良く合います。
また、山形県鶴岡市で多く栽培されている「だだちゃ豆」は、その香りや、かむほどに感じる甘味とコク、大粒なボリューム感が最高!食べ始めたら手もお酒も止まりません。
山形県には、今回ご紹介した以外にも、全国・世界に誇れるおいしさの日本酒やワインがたくさんあります。ぜひ山形県に来て、県産のおいしい野菜、果実、お肉などと一緒に、お楽しみください。
JA全農福島
うちの県に来たらまずは飲んでもらいたい「純米大吟醸 剣山王」開当男山
福島県オリジナル品種の「福乃香」を原料に使用しています。ほどよい吟醸香とさわやかな味わいが特徴です。
福島県は全国新酒鑑評会で9年連続金賞受賞数日本一!全国屈指の酒どころです。どの蔵元さんのお酒も非常においしいので、ぜひいろんな銘柄を楽しんでください。
定番おつまみ「いかにんじん」
スルメイカとニンジンを細切りにして、しょうゆとざらめ、またはみりんの甘辛いたれに漬けたおかず(兼おつまみ)です。ニンジンとスルメの食感と甘味のあるつけだれがクセになります。各家庭やお店によって味つけが異なるので、ぜひいろんなお店で食べてもらいたいです!
JA全農とちぎ
今、注目の銘柄「燦爛 純米大吟醸酒」外池酒造
フランスで開かれた国際品評会で最高賞を獲得した、今注目の日本酒です。栃木県農業試験場で開発された「夢ささら」が原料に使われており、栃木で生まれ、栃木で仕込んだお酒になります!私も飲んでみたかったのですが、酒蔵さんのオンラインショップでは完売とのことです…。現在、新たに仕込んでいるそうなので、販売を心待ちにしたいと思います。
定番おつまみ「鮎の塩焼き」
栃木県の北部から東部にまたがって流れる那珂川水系は、鮎釣りで有名なスポットです。淡白な味の鮎と日本酒との相性が抜群です!
JA全農ぐんま
広報担当がおすすめを飲んでみた「淡緑 吟醸」島岡酒造
「すべて群馬県産」として勧められた「淡緑(うすみどり)」。普段、日本酒をあまり飲まないのですが、スッキリとした飲み口、最後にふんわりと上品な香りが感じられ、飲みすぎないように注意しなくては、と思いました。群馬県産の酒造好適米「群馬若水」と島岡酒造の井戸水で仕込んだ「真の郷土酒」です。
定番おつまみ「もつ煮」
群馬県は豚のホルモン焼きも有名ですが、冬は、あたたかい「もつ煮」がおすすめです。群馬県の特産品「コンニャク」が入っているもつ煮がおいしいです。お好みで七味をかけて。
今回は島岡酒造の「淡緑」を紹介しましたが、他にもおすすめがあります。例えば、町田酒造は全国でも珍しい女性杜氏の酒蔵です。女性に好まれるフルーティーな味わいの日本酒があります。
JA全農かながわ
うちの県に来たらまずは飲んでもらいたい「丹沢山(純米吟醸)」川西屋酒造店
コクと酸味のバランスが良いお酒。香りが比較的抑えられていて、まさに「食と酒、お互いのうまさを引き立て合う純米酒」。熱燗って酸味やアルコールのクセが前に出るイメージがあったのですが、こちらは米のうま味が口にじんわり広がります。
ちなみに川西屋酒造店さんでは燗酒用の「平底フラスコ」がオリジナルグッズとして販売中。使い方も独特で、理系キャンパーには非常に刺さります(超個人的感想)。
川西屋酒造店 丹澤山 DO KANZAKE 平底フラスコ 200ml
定番おつまみ JAはだの 冷凍ゆで落花生「うでピー」
神奈川県西部にある秦野市の畑で育った落花生をさやごとゆでて、瞬時に冷凍して旬の味をぎゅっと閉じ込めています。「うでピー」の商品名は、秦野の方言で「茹(ゆ)でる」ことを「うでる」と発音することからつけられました。農産部の後輩から「先輩!お酒のむなら『うでピー』ですよ!」と鼻息荒めにおススメされて食べましたが、期待以上の落花生のうま味とほどよい塩味…。JAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」、JAはだの特産センター渋沢店で販売中です。
もちろんネットで手に入るお酒もあるので、ぜひすぐ飲んでほしい気持ちもあります。が、神奈川には箱根や湯河原など温泉地があり、そこで味わう地酒は格別です…溶けちゃう…ぜひぜひお越しくださいね!
JA全農やまなし
王道の銘柄「春鶯囀 大吟醸 かもさるる蔵」株式会社萬屋醸造店
山田錦を丹念に精米歩留40%まで自家精米し、杜氏の持てる技と心を込めて醸しだした商品です。ゆったりとしたひとときを演出できる、さらりとした飲み口と奥深く上品で華やかな味わいを楽しめます。
「春鶯囀(しゅんのうてん)」はキレがよく、しつこくなく、飽きのこない味です。喉越しは辛口に寄り、酒米のうま味が感じられます。休日の夜は、春鶯囀でその日あった良いことを語り合い、ご家庭の食事と楽しんでいただければ幸いです。
定番おつまみ「あわびの煮貝」「富士の介」
「あわびの煮貝」は高級食材のアワビを殻から外して、丸のまましょうゆベースの煮汁で煮込んでいます。「富士の介」はキングサーモンとニジマスを交配させた山梨県オリジナルのブランド魚です。
JA全農岐阜
JA広報担当に教えてもらった王道の銘柄「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り(種類多数あり)」渡辺酒造店
「純米吟醸 家伝手造り」は、酒造りの水脈・北アルプス雪渓伏流水を使っています。蓬莱の銘柄では定番の純米酒。控えめな品のある味わいで、清涼感があります。さらっとした口当たりで飲みやすいので、日本酒飲み初めに最適です。
渡辺酒造店
定番おつまみ「飛騨高山 漬物ステーキ」
JA全農えひめ
うちの県に来たらまずは飲んでもらいたい「石鎚 バンキッシュ」石鎚酒造株式会社
石鎚酒造が創業100周年にあたり、純・愛媛県産ブランドの再構築を目指してつくりました。愛媛県産「松山三井」を極限の25%にまで精米し、優雅な香りに繊細で柔らかな味わいが調和した純米大吟醸です。
定番おつまみ「じゃこ天」
じゃこ天は愛媛県の特産品で、小さな小魚(雑魚)を原料とすることから「雑魚天」が転じて「じゃこ天」と呼ばれます。小魚の身だけでなく皮や骨もすりつぶし、小麦粉、卵、塩と混ぜ、小判上に形を整え油で揚げています。揚げたてのじゃこ天にしょうゆを落とした大根おろし、ショウガと付け合せたものが日本酒のおつまみとして愛されています。
ほかにも、愛媛の愛媛による愛媛のための日本酒プロジェクトとして、愛媛県オリジナルの花「さくらひめ」の花酵母を使った地酒を3月30日から販売します。コロナ禍で苦境に立たされた愛媛県酒造組合の22の酒蔵によるプロジェクトです。「さくらひめ」花酵母は、4種類あります。酵母別に、蔵元別にといろいろな楽しみ方ができる新酒を楽しんでほしいです。
JA全農ながさき
王道の銘柄「純忠」杵の川
コクがあり米本来の味が楽しめる日本酒で、うま味と香りは冷やしても、ぬる燗でもおいしくスッキリとした飲み口です。濃いめの味付けの料理や甘口しょうゆとの相性も抜群!!
大村市観光コンベンション協会と杵の川がコラボレーションして開発したのが「純忠(すみただ)」。長崎県が誇る純米日本酒です。また、「純忠」の名前は日本初のキリシタン大名「大村純忠」公にちなんで名付けられており、今度は純米酒「純忠」が海を渡り海外でものんでもらえるように海外展開に取り組んでいます。
定番おつまみ「ゆでピー」
地元・大村の人に「ゆでピー」の名称で愛されて70数年。落花生本来の甘味と風味を壊さないように薄味に仕上げてあり、お酒のおつまみにも手が止まりません。
他に、新鮮な海産物も豊富でイイダコやナマコなどで一杯、というのもいいですよ。
諫早駅から徒歩2~3分の場所に、蔵元・杵の川が日本酒バー「きき酒処」を運営しています。ウナギ料理を始め、地元の“うまかもん”を立ち飲みスタイルで堪能していただける新感覚の立ち飲み屋です。ぜひお立ち寄りください!!
JA全農おおいた
女性におすすめ「西の関 花にごり」萱島酒造
甘みと酸味のバランスが良いスッキリ飲めるにごり酒。初めて飲んだ時は、本当に日本酒?と思うくらい甘くて飲みやすい印象。口当たりが良く、まろやかなので女性におすすめです。
定番おつまみ「りゅうきゅう」
地元でとれた新鮮な魚をしょうゆ、酒、みりん、ゴマ、生姜で作ったタレとあえた大分の郷
土料理。ブリやアジ、サバなど、その時期にとれる旬の魚を使って1年を通して食べられます。お酒はもちろん、ご飯との相性も抜群で、ご飯にりゅうきゅうを盛った「りゅうきゅう丼」を提供するお店もあります。
おぉ〜。原料に使われる酒米も各県さまざまで、多種多様な日本酒がそろいました。とはいえ、酒蔵はたくさんあるし、これもほんの一例。「1本に絞るのは難しい!」という声がある中、テーマに合わせてセレクトしてもらいました。
お米と水など、シンプルな原料でつくられている日本酒。土地ごとに米も水も異なれば、気候によってその年の米の出来も異なります。ということは、日本酒はその土地、年、そして酒蔵によってさまざまな味わいが楽しめる…。そんな奥深い日本酒の世界、ラベルなどの情報を参考にしつつ、わたしも自分好みの日本酒を見つけたいと思います。
おまけ
よーし、日本酒飲むぞー!
と言いつつ、私はそんなに量を飲めないので…同僚と「日本酒友の会」を発足しました。友の会会員を道連れに(まだ3人しかいないけど)、各県の日本酒をいろいろ試してみたいと思っています。
**各県耳よりイベント情報**
いろんな日本酒を試してみたい…そんなときはイベントに参加するのもおすすめです。各県で実施されている日本酒イベントについて教えてもらいました。1~3月は新酒が出たり、各社が蔵開きを開催したりする時期なので、地元の酒蔵情報もチェックするといいですよ。
JA全農山形
「日本一美酒県 山形フェア」
2022年に初めて開催され、山形県内にある50以上の酒蔵やワイナリーが大集合し、多くの県内外の方々で賑わいました。
2023年の6月3日(土)、4日(日)には、その第2回が開催されます。詳細は公式ホームページ(https://bisyuken-yamagata.club/fair)をご確認ください。
チケットは3月10日から発売!山形県が誇る美酒を心ゆくまでお楽しみください。
JA全農福島
福島県観光物産館「コラッセふくしま」・日本橋ふくしま館「MIDETTE」
日本酒の取り扱いが豊富で、さまざまな蔵・銘柄のお酒を購入できます。タイミングがあえば試飲もできるかも・・・
3月25日・26日開催の福島県福島市「花見山」
福島県酒組が日本酒を販売します。福島市随一の桜の名所できれいな景色を楽しんだ後、お土産においしい福島の日本酒をいかがでしょうか??
JA全農いばらき
茨城県の水戸駅とTXつくば駅に「いばらき地酒バー」があります。厳選した茨城の日本酒を選ぶことができるので、好みの日本酒を発見してみてはいかがでしょう。
詳しくは茨城県のサイトをご覧ください。
https://www.pref.ibaraki.jp/sangyo/gijyutsu/chiiki/jizakebar_mito.html
https://www.pref.ibaraki.jp/sangyo/gijyutsu/chiiki/jizakebar_tsukuba.html
JA全農とちぎ
3月28日に大阪府の難波御堂筋ホールで新酒発表会が開催されます。夜7時から一般消費者を対象にしたイベントが開催されますので、ぜひお越しください(事前チケット制・先着250名様までなので、ご予約はお早めに!)。
※栃木県酒造組合主催のイベントになります。詳しくはホームページをご覧ください。
栃木県酒造組合 酒々楽 https://sasara.pto.co.jp/event.html
JA全農長野
「上諏訪街道呑みあるき」
真澄は上諏訪駅から約1㎞のところにあり、道中の甲州街道沿い500mくらいのところに5蔵が集まっています。この5蔵ののみ歩きイベント「上諏訪街道呑みあるき」が春と秋の2回開催されます。現在はコロナ禍で開催できませんが、酒蔵めぐりイベントは通年開催しているようなので、温泉旅館に泊まりながらゆっくり散策してみては?
また、この場所は諏訪湖周辺になりますが、諏訪湖を一望できる立石公園は、長野県出身の新海誠監督の映画のモデルになったとも言われる場所です。立石公園からの景色を眺め、酒蔵巡りをしておいしいお酒を堪能し、最後に叫ぶのです。
「君の名は…」※飲みすぎ注意
JA全農にいがた
「にいがた酒の陣」
日本酒イベントとして絶大な人気を誇る「にいがた酒の陣」が3年ぶりに開催されます。2023年3月11日(土)・12日(日)の2日間、会場は朱鷺メッセ、県内の大半の蔵元の日本酒が試飲し放題です。セブンチケット(http://7ticket.jp/s/099168)でチケット購入可能ですので、新潟観光と合わせてお越しください。人気イベントのため、売り切れの場合はご容赦ください。
JA全農岐阜
「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」
飛騨高山の日本酒を楽しめるイベントで、2023年は6月ごろに開催予定。
JA全農おかやま
「雄町サミット」
全農おかやまは、酒米農家と酒蔵、酒流通業者、一般消費者らが一堂に会して懇親できる『雄町サミット』というイベントを毎年8月頃に開催しています。全国各地の100を超える酒蔵から200点以上の雄町でつくる日本酒が出品されるので、思う存分“雄町”を味わい尽くすことができます。
3年振りに開催した前回イベントは早々にチケットも完売となり大好評でした!今年も開催企画中なので、奮ってご参加ください。
JA全農えひめ
10月1日の「日本酒の日」に「ほろ酔いフェスタ」を城山公園で開催
JA全農ながさき
コロナ禍で中断していた蔵開きが2023年4月29日、30日に3年ぶりに開催されます。杵の川酒造場内にある蔵元ギャラリーではお酒が10種類以上味わえる「テイスティングコーナー」や、年代物の酒造り器具や陶器の数々が展示され100年前にタイムスリップしたようなギャラリーです。また、ここでしか手に入らないスイーツや粕漬、甘酒など「長崎の味」を販売していますので、ぜひお立ち寄り下さい!蔵元直営の日本酒バーでも販売しています。
JA全農おおいた
「おんせん県おおいた地獄蒸し祭り」
毎年11月末ごろに東京タワーで開催しています。イベントでは2~3日にわたり大分の魅力ある食材を販売します。全農おおいたも参加し、「つぶらなカボス」をはじめとする県産飲料や、高糖度サツマイモ「甘太くん」、ブランドイチゴ「ベリーツ」などを販売します。大分のお酒を扱うブースもあります。