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新品種も登場!多種多様な日本のお米を楽しもう。

こんにちは。JA全農広報部note編集部員Nです。
さっそくですが、みなさん、新米はもう食べましたか?私の地元・富山は水田率9割超と稲作が盛んな県です。田んぼが黄金色に染まり、県内各地で稲刈りが始まると「秋だなぁ」と思います。そして「新米、出ました!」と聞くと、毎年毎年うれしくなります。

日本の食卓に欠かせないお米

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お米はイネ科の植物、稲の種のこと。原産地は中国南部の雲南からラオス、タイ、ビルマ(現ミャンマー)周辺に広がる山岳地帯、もしくは中国長江の中・下流域ではないかと言われています。日本へは縄文時代後期に中国か朝鮮半島から九州・沖縄あたりに伝わり(ルートは諸説あるようです)、弥生時代に東北地方でも作られていたとか。明治時代には北海道で栽培されるようになり、今では沖縄から北海道まで、全国各地で作られています。

日本をはじめ、アジアを中心に栽培されている稲には大きく3つの種類があります。日本で栽培されている「ジャポニカ」種は、粒が丸く、炊くと粘りがあるのが特徴です。粒が細長くて粘りが少ない「インディカ」種はインドや東南アジア、ジャポニカに近く粒が大きい「ジャバニカ」種はインドネシアや米国南部などで栽培されています。

また、米に含まれるでんぷんの構造で、「うるち米」と「もち米」に分けられます。でんぷんは粘りが少ない「アミロース」と粘りが強い「アミロペクチン」からできています。私たちが日常的に食べているうるち米はアミロース20%前後とアミロペクチン80%前後、もち米はほぼアミロペクチン100%です。だからお餅は粘りが強いんですね。ちなみにインディカ種はアミロースが多いのでパラパラした粘りの弱いご飯になります。
ちなみに、種もみ1粒から約400粒がとれるとか。ご飯1膳(約150g)は約3200粒入っているそうです。

お米にまつわるさまざまな情報を、全農の「ライスライダー」がTwitterでお届けしています。こちらものぞいてみてね!
https://twitter.com/RiceriderZennoh

お米の品種は約900種類!

品種登録されているお米の品種は約900種類ほど。そのうち主食用が300品種ほど、もち米が70品種ほど、酒米が120品種ほどあります。人工交配で作られた稲の第一号は「陸羽(りくう)」で、1921(大正10)年に育成されました。その後、1956(昭和31)年には「コシヒカリ」、1963(昭和38)年に食味が良く多収の「日本晴」が登場。日本晴は1970年から78年まで、79年からはコシヒカリが作付面積の1位を占めています。平成に入り、全国各地から良食味の新品種が誕生しています。

日本で多く作付けされている主要品種

令和2年産水稲の品種別作付け動向(米穀機構)より、トップ5です。 

コシヒカリ

1956(昭和31)年に福井県で、「農林22号」と「農林1号」の交配から生まれた品種。
1979(昭和54)年から現在まで作付け面積1位と、日本各地で栽培されている。
強い粘りと甘みが特徴で、日本を代表する品種。

ひとめぼれ
1991(平成3)年に宮城県で、「コシヒカリ」と「初星」の交配から生まれた品種。
岩手・宮城を中心に九州・沖縄まで広く栽培されている。
お米に艶があり、適度な粘りとさっぱりとした口当たりが特徴。

ヒノヒカリ
1989(平成元)年に宮崎県で、「愛知40号」と「コシヒカリ」の交配から生まれた品種。
九州を中心に中国・四国地方や近畿地方などで栽培されている。
コシヒカリに似て良食味で、コシヒカリと同等の粘りや光沢がある。味に深みもあり、九州を代表するおいしいお米。

あきたこまち
1984(昭和59)年に秋田県で、「コシヒカリ」と「奥羽292号」の交配から生まれた。
秋田県の代表的な品種で、東北から九州まで日本各地で栽培されている。
コシヒカリの良食味を受け継ぎ、香り・うまみ・甘味・粘りのバランスがよい。

ななつぼし
北海道で「F1」と「あきほ」の交配から生まれた。
2001(平成13)年に北海道の優良品種として採用され、米の食味ランキングで最高の「特A」を何度も獲得するなど、北海道を代表する品種。
艶、粘り、甘みのバランスがよく、冷めてもおいしい。

最近デビューしたばかりのお米もあります。今年、本格デビューした福島県産「福、笑い」と昨年デビューの千葉県産「粒すけ」について、各県の全農の担当から特徴を教えてもらいました。

JA全農福島
2021(令和3)年デビュー「福、笑い」

福、笑い(福島)2


 (1)「福、笑い」はどんなお米?
新しいおいしさを追求し、福島県が14年もの歳月をかけて開発しました。「香りが立ち、強い甘みをもちながら、ふんわり柔らかく炊き上がる」という、これまでにない個性的な食感・食味が持ち味です。選び抜かれた生産者だけが栽培することができる特別なお米には、福島の清らかな水、恵まれた気候風土、米作りへのこだわり、開発者の情熱などすべてが詰まっています。

(2)オススメの食べ方は?
お米本来のおいしさをじっくりと味わっていただきたいので、ぬか漬けなどをお供に、お米を主役としてお召し上がりいただくことをおすすめします。

(3)どこで買えますか?
福島県内JAの農産物直売所の主要店舗や福島県観光物産館、日本橋ふくしま館  MIDETTE、JAタウン(JA全農福島ショップ)などで販売中です。
詳しくはこちら https://fukuwarai-fukushima.jp/shop/

JA全農ちば
2020(令和2)年デビュー「粒すけ」

千葉県産粒すけ5kg2

(1)「粒すけ」はどんなお米?
千葉県が13年かけて開発した千葉県期待の独自品種です。名前には「自分の子どものように愛着を持ってもらいたい」という思いが込められています。千葉県は全国有数の米どころで、東日本一の早場米(はやばまい)の産地です。そんな千葉県期待の新品種米・粒すけは、去年秋の販売開始以降、多くの方に好評をいただいています。
千葉県で開発した千葉の気候に合ったお米です。最近は秋に台風が接近したり長雨が続いたりすることが多いのですが、長雨や強風でも倒れにくく、安定的な生産が期待できます。その分、コシヒカリよりもお求めやすく、消費者の皆さまにご購入いただけると思います。

(2)オススメの食べ方は?
魚、肉はもちろん、寿司やどんぶりなど、どんな料理にも合うお米です。朝・昼・晩と3食「粒すけ」で、たくさんのご飯を召し上がっていただきたいです。

(3)どこで買えますか?
オンラインショップのJAタウン「愛情いちばん館」や千葉県・東京都・埼玉県内のスーパーなどでの購入が可能です。
詳しくはこちら https://www.tsubusuke.jp/shop/

また、JA全農ちばのホームページやFacebook・Instagramにパラパラ漫画仕立ての動画「明日もあなたと一緒にごはんを食べたい」をアップしていますので、併せてご覧ください。
JA全農ちばHP https://www.zennoh.or.jp/cb/


みのる食堂

期間限定で「みのる食堂三越銀座店」に登場したお米「サキホコレ」は、今年プレデビュー、来年本格デビューの秋田県オリジナル品種です。「コシヒカリを超える極良味品種」をコンセプトに開発され、日本人が好む食味が特徴だとか。来年の発売が楽しみですね。

ほかにもここ数年、全国各地で新しい品種が登場しています。そこで幻のお米から新しい品種まで、全農の広報担当&お米担当にぜひ食べてもらいたい注目のお米を聞きました。お話を聞いたのはこの11種類。

日本地図

地元の新米CMもチェックしてみてくださいね。

JA全農あおもり「青天の霹靂」

2015(平成27)年秋にデビューした期待の品種。青森米初の「特A」を取得し、7年連続特Aを取得しています。青天の「青」は青森の青、「天」は遙かに広がる空。霹靂は稲妻のことで、稲に寄り添い米を実らせます。「晴れわたった空に突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在にしたい」という想いが込められています。ほどよい艶とやわらかな白さが特徴で、粘りとキレのバランスがいい、上品な甘みが残る味わいです。

青天の霹靂5kg(青森)2

*今年の新米CM
青森米の応援キャラクター「青森お米大使」のダンスから始まるCMです。3人には名前があり、(動画に登場)左から「アオちゃん」「お米大使ピカピカ」「モリくん」といいます。子どもたちに人気の「アンパンマン」でおなじみの、やなせたかし氏が制作しました。これからも青森米をPRしますのでよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/watch?v=PWqfnJ38aIE

JA全農いわて「銀河のしずく」

岩手県が10年もの歳月をかけて生み出したオリジナル品種。食味ランキングでは3年連続最高位の「特A」を獲得しています。炊き上がりの白さと一粒一粒の艶が特徴で、さっぱりとした味わいとしっかりとした粒感が味わえるお米です。

銀河のしずく5k(岩手)2

*今年の新米CM
昨年に引き続きに女優の“のん”さん、そして新たに子役の新津ちせさんを起用した新CMを放映中。2人が「おコメディアンズ」を結成し、ご飯がおいしいと笑顔になり、ハッピーになるとついついカラダも動いてしまう、そんな思いを楽しい歌とダンスに乗せてお届けします。お決まりのフレーズは「一度でいいから食べてみて。」。
https://www.youtube.com/watch?v=5CxSAj49RmY

JA全農山形「雪若丸」

「元気な粒にうまさぎっしり」をキャッチコピーに、しっかりとした粒感と適度な粘りが両立した“新食感”。全国でも人気の高いブランド米「つや姫」の弟分として、2018(平成30)年にデビューしました。食味が優れ、存在感のある弾力なので、ごはんを主役に味わうのはもちろん、どんぶりやカレー、チャーハンやお寿司などとも相性バッチリです。

【山形】雪若丸

*今年の新米CM
CMイメージキャラクターは、発売以降4年連続で俳優の田中圭さんが務めています。雪若丸の元気な粒と田中さんの明るく親しみやすいキャラクターがピッタリ。今年のCMは「雪若丸、ハマる」と題し、田中さんが雪若丸を夢中で頬張る姿に食欲をそそられる印象的な内容になりました。CM発表の会見では、雪若丸の新米を試食した田中さんから「何杯でもいけます、1000点です!」とお墨付きの評価をいただいています!
https://www.tuyahime.jp/yukiwakamaru/about/cm/

JA全農いばらき「ふくまる」

2013(平成25)年にデビューした茨城県オリジナル銘柄。全国トップクラスの粒の大きさと炊き上がりの良さが最大の特徴です。かみ応えのある食感と、 かむほどに膨らむ豊かな味わいがおかずの味を引き立てます。
Jリーグに加盟しているプロサッカークラブ「水戸ホーリーホック」へふくまるを提供しています。練習拠点の昼食に使用していただき、選手の健康と活躍を応援しています。

ふくまる(茨城)2

JA全農かながわ「はるみ」

JA全農の営農・技術センターが19年かけて開発した、平塚生まれのお米です。「コシヒカリ」より艶があり、甘味が強い品種です。また、冷めても硬くなりにくいため、おにぎりやお弁当にもおすすめです。2015(平成27)年には神奈川県の奨励品種(県内で普及するべき優良な米の品種)に決定され、民間企業が単独で開発した米の品種としては全国で初めて奨励品種の決定を受けました。また、過去には神奈川県では初となる「特A」評価を受けました。

【神奈川県本部】はるみ量販店向け米袋

JA全農長野「風さやか」

2013(平成25)年にデビューした長野県オリジナル品種。信州のさわやかな環境のもとで育てられたことをイメージして名付けられました。デビューから地道にPRを続け、県内ではよく見かけるようになったか?!

風さやか(長野)

*今年の新米CM
長野県内で放送しているCMです。耳に残る音楽がアピールポイントです。JA全農長野では毎年、県スポーツ連盟をとおして県内スポーツ団体に長野米3トンを贈呈しています。そのご縁で、飯山高校スキー部のみなさんに出演していただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=5dtY_Q-mKGc

JA全農にいがた「新之助」

2017(平成29)年産で本格デビュー。「コシヒカリ」と双璧をなすブランド品種として開発されました。誠実で芯が強く、かつスタイリッシュな現代的日本男児をイメージし、命名されました。大粒で光沢に優れ、ほんのりとした香り、豊潤な甘みとコク、しっかりとした粘りと弾力を併せ持ちます。

米袋3D新潟県産新之助 5Kg2

*今年の新米CM
ラグビー選手の稲垣啓太さん(新潟県出身)に出演いただき、「新潟米」の新CMを製作しました。ラグビースクールの練習に、コーチとしてサプライズで参加いただきました。一生懸命にボールを運び、走る子どもたち。そして温かくも、真剣にコーチをする稲垣さん。元気に運動して、たくさん新潟米を食べて、稲垣さんのようにすくすくと強く・大きくなって欲しい、そんな思いを新CMに込めています。
https://youtu.be/Dv6QCs2EWvQ
新潟米×稲垣啓太スペシャルサイト https://www.zennoh.or.jp/nt/niigatamai/

JA全農とやま「富富富(ふふふ)」

2018(平成30)年にデビューした富山米の新品種です。ひと口ほおばれば、際立つうまみと甘みが口の中いっぱいに広がります。また、粒ぞろいが良く、冷めてもご飯が硬くなりにくいので、おにぎりやお弁当にもぴったりです。

富富富5kg(富山)2

*今年の新米CM
今年は富山県出身のプロスケートボーダー・中山楓奈さんを起用した「富山米」新CMを制作!CMには1~3年目の若手職員が声で出演し、中山楓奈さんが次々と決めていく技にあわせ、富山米をPRしています。
https://youtu.be/ABJAFeK7fbE

JA全農岐阜「美濃ハツシモ」

岐阜県を代表するお米といえばこれ!県外ではほとんど栽培されておらず「幻の米」とも評されます。炊きあがりが美しく、あっさりとした食味が特長です。大粒でかみ応えがあり、すし米としても好評!梅雨の時期が過ぎても食味の低下が極めて少なく、年間を通じて品質・食味が安定しています。

美濃ハツシモパッケージ(岐阜)2

*今年の新米CM
2021(令和3)年度「新米キャンペーン」バーションの新米CMです。昨年に引き続き、「ぎふの米」メッセンジャーの藤川瑠々さんが出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Z9wFMKB2eSc

JA全農おかやま「里海米 無洗米 岡山県産きぬむすめ」

「里海米」とは、瀬戸内で育てられた牡蠣(かき)の殻を土づくり資材として使用して育てられたお米のことです。かきがらには天然の養分が豊富!「瀬戸内海の恵み」がお米のおいしさと品質向上につながります。また、「きぬむすめ」は岡山県では2014(平成26)年に推奨品種に採用され、2016(平成28)年産から食味評価で最高ランクの「特A」を5年連続取得しています。「絹(きぬ)」という名前の通り白く美しいお米で、粘りが強いのが特徴です。

キヌムスメ

なお、里海米を食べるだけで、誰もがエシカル消費を推進することができ、間接的にSDGsの取り組みに参加することができます。
里海米についてはこちら http://satoumi.jp/

JA全農ふくれん「めし丸元気つくし」

「元気つくし」は夏の高温でもよく実るお米として10年かけて開発され、「めし丸元気つくし研究会」の生産者が作る品質・食味にこだわったお米を「めし丸元気つくし」として販売しています。冷めてもおいしいのがこのお米の最大の特徴で、冷めても、粘りやもちもち感があって、お弁当やおにぎりにもぴったりです!
「めし丸元気つくし」をはじめとする「金のめし丸」県産米は、JA全農ふくれんが定めた基準をクリアした安全・安心なお米です。福岡のお米「めし丸元気つくし」をぜひご賞味ください。

元気つくし(福岡)2

*今年の新米CM
今年は新たに「福岡のごはんはめし丸元気つくし」のキャッチコピーをもとに、子どもから大人まで福岡県民に長く愛されるCMを制作しました。CM内では子どもたちがおにぎりを頬張るシーンや、生産者代表として「めし丸元気つくし研究会」の長野会長にも出演いただき、めし丸くんと一緒にめし丸元気つくしをPRしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ow_fU6vjQA8

どれがいいか迷っちゃうあなたには…「こめつぶ丸相性診断」  

それにしても、主要品種のほかに注目のお米もたくさんあって、どれがいいのか迷ってしまう…。そんなときは、全農のグループ会社で米の卸販売を行う全農パールライスの「こめつぶ丸」におまかせ!品種の説明はもちろん、「こめつぶ丸相性診断」で相性ばっちりのお米を紹介してくれます。コシヒカリから生まれたお米がこんなに…!!?と、お米の血縁関係を見るのも面白いですよ。そして何より、こめつぶ丸…かわいいんです(ただ見てもらいたいだけだったりして…)。

こめつぶ丸相関図

全農パールライス 「こめつぶ丸」のサイトはこちら!
https://www.zpr.co.jp/fun/kometsubu/index.html

気になるお米はありましたか?私は富山に住んでいる時は富山のお米しか食べていなかったのですが、最近は他の県のお米もセレクトして、全国各地のブランド米を楽しんでいます。さっぱり?甘い?もっちり?いろいろ食べて、自分好みのお米を見つけたいと思っています。

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気になるお米、全農のJAタウンでも購入できます。
全農のお米屋さん
https://www.ja-town.com/shop/e/erice/