施策評価について(その2)
引続いて、浜松市の施策評価シートを見ていきます。
1 基本情報
(1) 総合計画体系
総合計画上の位置付けと前年度に実施した内容を記載しています。
「理想の姿」、「政策の柱」は、”産業経済分野”共通の記載事項なので、施策レベルとしての具体性はありません。
(2) 政策の概要
当該年度に実施している施策の概要を記載しています。
行うこととその目的が記載されているので、そこからA分野の目的らしきものを抽出すると
・市内企業に金融的な支援を行うこと
・市内中小企業の円滑な事業継承を支援すること
(3) 関連するSDGsゴール
2 政策(施策)コストの状況
人件費を含めた施策全体でのコストを表示しています。
3 政策(施策)指標の状況
・新規融資(あっ旋)件数
4 前年度政策(施策)評価
(1) 前年度に実施した施策の概要です。
(2) 施策評価(施策の進捗及び課題)
三段階評価では、中位の「計画通り」と評価されています。
文章での評価は主要2事業についてのみ行っています。
5 政策(施策)実施のために実施する事業一覧
文章評価の対象となった主要2事業を含めて計9事業が記載されています。
政策の概要から、A-Dの目的を一覧にしてみましょう。
A
・市内企業に金融的な支援を行うこと
・市内中小企業の円滑な事業継承を支援すること
B
・計量器の正確性を維持すること
C
・オートレース事業の収益性を維持すること
D
・地域産学官連携を促進し、市内産業の発展につなげる。
やはり、A-Dを包括するような”施策目標”の設定は難しいですね。
次回は、施策目標・指標と事業目標・指標の関係性、下図の赤で囲んだような関係性が成立しているか見ていきたいと思います。