静岡県内各市の施策評価シートを見てみる。(焼津市・藤枝市・掛川市・磐田市)

 今回は、中部・西部の10万以上の都市の状況を見てみます。

1 焼津市の施策評価の公表状況
 総務省の調査では”すべて公表している”ということになっています。URLはこちら
 内容的には、施策の目的、概要、指標、コスト情報(事業費人件費とも)です。構成事業は評価シートでは数だけが掲載されていますが、HP上で把握することが可能です。内容的には、浜松市並みに充実しています。
 しかし、”施策”-”基本事業”-”事務事業”という三層構造になっていて、評価シートがあるのが、”施策”と”事務事業”なので、施策を構成する事務事業数が50本とか80本という数になっています。これだけあると、目的-手段関係をつかむのは、実質的に不可能ではないでしょうか。

 施策評価シートで評価が記述されている部分を見ても、通常以上に総花的な記述になっています。

 基本事業レベルで評価しないと、PDCAは回らないのではないでしょうか。


2 藤枝市の施策評価の公表状況
 総務省の調査では”一部公表”ということになっています。URLはこちら
 内容的には、施策?の指標があるだけです。コスト情報はまったくありません。

 施策内容も一応記載がありますが、実際に何をどのような目的でやっているのかわかりません。実質的に沼津市と同レベルです。


3 掛川市の施策評価の公表状況
 総務省の調査では”すべて公表している”ということになっています。URLはこちら
 内容的には、施策の目的、概要、指標、コスト情報、構成事務事業情報と、一通りの情報がそろっています。
 コスト情報に減価償却等も含まれているのは、良い点だと思います。しかし、事務事業の情報がコスト以外はほとんどないのは残念な点です(事務事業評価単独の公開はなし)。


4 磐田市の施策評価の公表状況
 総務省の調査では”公表なし”ということになっています。市HPでそれらしい情報を検索したところ、こちらのページがかろうじて該当するかなという印象です。
 内容的には、指標はありますが、施策目的、施策内容、コスト情報等はありません。沼津市・藤枝市と同レベルです。

5 今回のまとめ
 焼津市のような事例をレベル分けにおいてどう扱うか。ちょっと面倒そうです。