自治体の行政評価と議会(その5)小松島市の事例
議会による事務事業評価の事例の4つ目として、小松島市の事例を見てみます。本当は議会事務局にメールなり電話なりで聴いた結果を記事にすべきなのでしょうが、とりあえず、ネットで拾えた情報から書いていきますので、正確性に関しては?がつくことを承知しておいてください。(小松島市議会HP)
なお、小松島市の行政評価ですが、市HPに情報がないので、どのような形でやっているか不明です。
1 根拠となる法令等
「小松島市議会基本条例」に基づいて実施されています。
第9条2 議会は,前項の政策の提案を審議するに当たっては,それらの政策の水準を高める観点から,立案,執行における論点及び争点を明らかにするとともに,執行後における政策評価に資する審議に努めるものとする。
2 具体的な進め方
これも情報があまりなくよくわかりませんが、議会HPからは以下のようになっているようです。
(9月議会)
・議会で事業を抽出する
・抽出された事業に対して首長部局が自己評価を提出する
・議会が評価意見書を提出する
(2月議会)
・次年度予算への反映状況を首長が議会へ報告する
3 評価書の内容
段階を定めず、定性的な評価記述を行っています。これまで見て来た3市と大差ない内容です。
4 評価書を見ての印象
これも3市と大差ないので、市の自己評価にはない意見が提出されている「生活困窮者生活改善支援事業」を流れで見てみましょう。
(自己評価書)
需要が少ない、適当な委託先がなかなか見つからない
(評価意見書)
費用対効果が悪すぎる
(予算反映等改善書)
うーん。むにゃむにゃ。
もっとも、この事業は国の補助事業のようですので、その進め方について市の裁量権はほとんどないと思われます。市としては、やるかやめるかの二択というのが実際なのでしょう。