オンラインサロンを始めて気づいたこと
「動画では伝えられない」という人はたぶんプラーナを感じてないし、「毎日練習しなさい」と言う人は現代人が毎日練習しやすい環境を整えてはくれない。指導者育成は育成だから指導者として独り立ちするところまではなかなか見届けてくれない。。
そんなエコシステムがアップデートされないままのヨガを少しずつできるところから変えていこうとオンラインサロンを始めて1年3ヵ月を迎えた。最近ではコロナウイルスの影響もあり、オンラインでの活動を始めたスタジオやインストラクターが周りにも増えてきている。
オンラインサロンは、終始活動がオンラインで行われていると思われているけど、主にやりとりはFacebookの非公開コミュニティでおこない、フィジカルにメンバーと会ってイベントやクラスをしたり、オフ会もたまにしている。オンラインとアナログでの活動は50:50くらいだと思う。
生クラスの後の食事会の様子。どこかお店で集まったり、場所を借りて持ち寄ったものをつまみながらみんなで話し合うことも。
オンラインサロンを運営していて難しいと感じることは、メンバーさんの自主性を引き出しつつ、だらけた集団にならないようにバランスをとることだ。完全に運営側がトップダウン式にするのでは、新しく面白いイベントや企画を生み出すことは難しいし、みんな受け身になってしまう。だからといってメンバーさんが動き出すのをじっと待っていてもなかなか進展していかない。
メンバーさんとの距離感が凄く重要で、今でも上手くできているとは言えないが、立ち上げた当初に比べれば少しずつ良い状態で保てるようになったと思う。
例えば、最近はライブ配信クラスやMOOC(動画講座)などでお話しした内容についてメンバーさんの反応を見てから意向を汲み取りつつ企画のタネを考えて、それをまたメンバーさんに返して反応を見て、賛否両論な感じだったらやってみるということを繰り返している。
あまりにも賛成が多いと逆に保留にしていて、理由はみんながすぐにイメージが湧くということは、他のスタジオやインストラクターでも既にやってる或いはすぐにできるものだからまだ少人数でリスクをとって素早く動ける僕たちがやることではないと考えているからだ。
そんなふうにいくつか一緒にイベントの立ち上げから開催まで一連の流れを経験することで、僕とメンバーさんの間でストレス無く実装に向かっていける程よい距離感がようやく見えてきたように感じている。
「鍼灸とヨガでアップデート」や「ヨガを奉納するお守り」ではメンバーさんからのフェードバックによって回を重ねるごとに改善されています。
ゼロイチなイベントばかりではなく、鉄板なイベントや企画も増やしていこうと準備している。例えば、「ジャンプバック、スルー」や「アームバランス」といった人気のあるWSやこてこての哲学講座などだ。
こちらも生クラス、ライブ配信クラスなどを通じてメンバーさんからの感想やリクエストをもとにサロンならではの切り口で提案していきたい。
既にカタチになった鉄板ネタはMOOC「バカーサナからハンドスタンディングまで」で、この動画講座では全5回で必要なスキルや練習方法、ちょっとしたコツなどをまとめている。メンバーさんの意見を取り入れて、道具を使った練習法もご紹介している。
今後はまだしばらく少人数での活動になるだろうから生クラスや企画などでメンバーさんと交流を深めながら、軽いノリで自主的に活動できるクローズドなんだけど明るく閉鎖的ではないサロンにしていきたい。