「手塚治虫書店」(岐阜店)へ行って参りました!
今回は
「手塚治虫書店岐阜店」へ行って参りましたのでその模様をお届けしたいと思います。
ちょうど一年前にもですね例のウィルスが落ち着いたときくらいに足を運びましてその模様を過去にもご紹介しておりまして
今回が二回目のご紹介となります。
今回はさらりとしたご紹介ですので詳しくは前回記事をご覧くださいませ。
「手塚治虫書店岐阜店」とはですね、
手塚作品のマンガ単行本はもちろん、画集や絵本、他の作家がリメイクしたコラボ作品や、マンガ研究者などが執筆した手塚治虫関連書籍など、
さらにここでしか買えないさまざまな手塚治虫キャラクターグッズなどを一堂に揃えた文字通り手塚治虫まみれの専門店になっております。
手塚ファンなら狂喜乱舞間違いないしの天国みたいな場所でありまして
ぜひ一度は足を運んでおきたい書店です。…というか行け!
「岐阜店」は東京、大阪、名古屋に続く全国で4店舗目の手塚治虫書店で
マーサ21という岐阜市街の北側に位置する大型ショッピングモール内、
丸善書店内の一角にあり2017年10月1日にオープンされた一番新しい手塚治虫書店となっております。
東京、大阪、名古屋店は駅近くに店舗があるんですけど
こちらは郊外ですので車がないとちょっと厳しいかなと思います。
東海中心に偏っているので東北、北海道や九州の方々には
それ目的だけで行くのは忍びないですけど東京や大阪に行く機会がありましたらぜひ寄ってみて欲しいと思います。駅前なんでね。
詳細のリンク貼っておきますのでご覧ください
そして手塚ファンでなくても
一人の作家の1コーナーとしては驚異的な売り場面積ですので
手塚治虫という変態作家の残した莫大な作品数に圧倒されてほしいと思います。
本当に一人の作家が残した「超多作」という側面でくくっても
おそらく世界でもトップクラスに位置するんじゃないですかね…。
世界一がどのくらいなのか分かりませんけど(笑)
それでも手塚先生は生涯700作品15万枚と言われていますから
これはもう並みの天才でも到達できない領域です
まさにド変態でしか到達できない極の領域ですからね
実労40年換算すると、実に1日20ページです。
完全にアホです。
狂気です。狂気の物量を体験して欲しいと思います。
そしてこちらは場所を移してコミックコーナーですけど
こちらにも当然「手塚治虫」コーナーあります。
これね、通常の「手塚治虫書店」とは別の丸善書店内のコミック売り場でありますがこれだけでもとんでもない広さなんであります。
現在改装工事中でありましてこのコミックコーナーが先ほどの本店の方に
合体するそうですね。これによってより分かりやすいレイアウトになるんじゃないでしょうか。
現在はコミックコーナーだけが別の場所にありましたから一緒になることでよりスマートなロケーションになると思われます。完成が楽しみですね。
そして手塚治虫書店とこちらのコミックコーナーで手塚治虫関連書籍を買うとですね専用のしおりがついてくるというのもファンとしては何気に嬉しいポイントです。
みてくださいこれ。
こうやってカバーの中にしおりが入っています。(同封されている)
カバーデザインは「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ブラックジャック」「ブッダ」「火の鳥」「どろろ」
などの往年の名作はもちろん、
「ユニコ」「W3」「バンパイヤ」「リボンの騎士」など数えきれないほどのレパートリーがあります。
さらに「MW]「鳥人大系」「きりひと讃歌」「奇子」とか
黒手塚の傑作もあって玄人にもニヤっとするチョイスがたまりません。
マジでスゲーラインナップ!
こちらを集めるという楽しみもあり非常に楽しい本屋さんになっています。
おすすめ!(…というか絶対行け!)
ラインナップももちろんすごいんですが
こういう大判、愛蔵版も陳列されておりますので実際現物をみて
どういう商品なのかを確認できるのがいいですね。
なかなかこういう特別版は
本物を見る機会がないので実際に見るとやっぱりボリューム感を感じられますからね。
特別版と言えばこの「火の鳥 オリジナル版 復刻大全集」
これは火の鳥の未収録作品などをほぼすべて網羅したまさに完全版でありますが…
これね、全シリーズ集めると10万円以上する代物にもかかわらず、すでに完売で公式サイトでは売り切れなんですよね。
もう生産されていないんですよ!
だからこうやって現物を手に取れるっていい!
圧倒的ボリュームでこの高級感も伝わってくる手触りを感じられるというのはファンなら溜まりません。(よだれが止まらないとはこのこと)
いや~ほんといい書店ですね。
ですがちょっとひとつ苦言がありまして
ここ子供用の教育系教材が陳列しているところなんですけど
手塚治虫ゾーンに浸食してきているんですよ。
分かりますかね。
これ元々、画面右側の柱の奥が子供教材で柱の手前側まで手塚治虫ゾーンだったんですですけどこの一角が完全に奪われちゃいました。
これは切ない。
棚三本失うのは大変なことですからね。
これは手塚置くより子供教材の方が売れるという判断でしょうね。
それぞ資本主義の宿命…
悲しすぎます。
丸善書店さんもっと頑張ってください。(応援です)
レイアウト、POP、紹介文など駆使すればもっと売れる売り場になりますよ、ただ置いておけば売れるような時代じゃないですから。
もっと手塚マンガの面白さを、アピールポイントを考えて展開しましょ。
絶対売れますからね。
…って軽いダメ出しに聞こえるかもしれませんけど
これが切なるファンからの願いであります。
もしお聞きになっておられましたらぜひ参考になさってみてください。
そして要望があればもちろんご協力致します。
さてこのマーサ21では「手塚治虫書店」以外にもですね
手塚治虫の原画の展示もやっておりましてそちらも行って参りました。
スペース自体は大したものではないんですけど
生原稿がズラリと展示されておりました。
やはり生原稿の迫力というのはケタ違いのパワーがありますよね。
写真や動画でこの感動を伝えるのは非常に難しいのですが
滑らかに流れる曲線を見ていると本当に息遣いが聞こえてきそうなリアルさがあります。
初期の作品なんか狂いそうなくらい躍動感あります。
ペンが走っているってこういうことなんだと思わせてくれるくらい
美しい線を描いておられます。
この線に当時の子供たちが魅了されたわけであります。
そして多くの子どもたちが影響を受け
後の日本を代表する作家になっていくわけですから
このペンタッチというのは歴史を変える力を持った線なんですよね。
ただの生原稿じゃない迫力が手塚治虫の生原稿には宿っていました
歴史を動かしたペンタッチぜひ機会があれば見て欲しいと思います。
珍しいものでは「マグマ大使」
ボクはコレ初めてみましたね。
「アトム」とか「ブラックジャック」のようなメジャー作って結構
展示の機会が多いんですけど「マグマ大使」はないですね。
そして「奇子」
これはすごい。初めてみました。
1巻の表紙デザインですけどこれはじっくり見ちゃいました。
手塚先生の水彩、色彩が美しいですよね。
見てください。コレ…いや~惚れ惚れしちゃいますね
そして「ブッダ」「どろろ」「三つ目がとおる」
どれも緊迫感あるシーンでしたけどこういう呼吸が聞こえてきそうなシーンって当たり前ですけど単行本と全然違いますね。
じっくり見ると分かるんですけど
通常のシーンより丁寧に描かれているんですよ。
ここはあえて流れるようなタッチではなく
若干直線を意識したタッチにすることで時間の流れを遅くしていますね。
そのまま流すんじゃなく立ち止まらせる描写ですね。
そして「ジャングル大帝」
これは生原稿なのかな。コピーのような気もしましたけど
藤子不二雄A先生が手伝った初期の原画でないのは間違いありません。
書き直したものにしても原稿がキレイなんですよね。
まぁ「ジャングル大帝」は何が本物か分からないくらい原稿がぐちゃぐちゃになってますから
これはもうしょうがないですね(笑)
そして「ユニコ」
こちらは連載がオールカラーだったんでカラー原稿になっていますね。
水彩の美しさが際立っています。
「ユニコ」は裁ち切りまで描いていたはずなんですけどこちらは
裁ち切りがないですね。カットしたんでしょうか。
コピーかレプリカなんでしょうか。。
何にせよボクの節穴では見抜くことができませんでした。
そして「ブラックジャック」
説明不要の非常に有名なあのシーンであります。
もうこれは語ることなんてありませんね。
じっくりと眺めておきましょう。
…というわけで今回は「手塚治虫書店岐阜店」ご紹介しました。
全国で4店舗ありますのでご自身のお近くの書店へ
ぜひ足を運んでみて欲しいと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました。
動画でもどうぞ。