統合失調症の出口戦略

私は医者ではないし、統合失調症を患っている当事者である。私は統合失調症を発症してから、25年経過している。再発はなく、わりと普通に近い暮らしを過ごしている。

私の考える普通とは働いて収入を得て、その稼いだお金で暮らしていけることである。私は両親と暮らしている。独立した暮らしではないが、今のご時世、健常者でも独立した暮らしを何かしらに頼っている。例えば会社勤めしている人は、会社の寮があるかもしれない。都心の家賃が高いので独立した暮らしを諦めていることも十分に考えられる。また金銭面だけではなく、家族に頼ったり、頼られていることも考えられる。いろいろ考えるときりがないのでここでは私の考える普通は働いて稼いだ収入で生活が成り立つこととして定義する。

上記を考えると私は給与と障害年金3級が現在の収入である。高収入ではないが、ま、なんとか暮らしている。金銭面で困っているのなら収入のことは専門家に相談するのが確実だと思う。発病、間もないのであれば、病院のケースワーカーや医師に相談することがいいだろう。障害年金や傷病手当金、失業保険が該当するかもしれない。年金や福祉から得ることができる収入があれば、それ以上望むのなら働くのが大事になってくる。働いて稼ぐことができるのなら、そこからは職場の人と相談すればいいと思う。

統合失調症の出口戦略と議題を挙げたが、何をもって出口かわからない。人によって出口は違うと思う。健常者のように暮らすことを出口と考える人もいる。病院から地域で暮らすというのが出口の人もいる。デイケアや作業所に通うことが出口の人もいるだろう。出口は本人や周囲の人が考えることである。

私はまだ出口の途上だと考えている。私自身よくわからないで日々を過ごしている。平日会社で働き、休日は好きなことをしている。平日デイケアや作業所に通所している人と場所が変わっただけで生活はあまり変わっていないと思う。私はどう自分の生活を送っていいか、あまり考えていない。周囲に合わせているだけである。私は流れで今、働く生活になったが、続けているのも流れである。

今回、統合失調症の出口戦略と上げたが、私は日本銀行の大規模金融緩和の正常化を参考にしている。日本銀行の大規模金融緩和をたとえてみると、統合失調症の寛解が通じることがあるように考えられないだろうか。薬を大量に処方し、様子を見て徐々に減薬する。市中にお金を回し、経済の状況を見ながら徐々にマネタリーベースを減らしていく。手法は我々は医者に体調や様子を伝え、医師が判断する。経済の状態を見ながら、日本銀行が金融政策を処置する。長い時の中でいろいろなことが起きるだろう。予測不可能のことも起こる。そこはプロに任す。少なくとも私は現状を把握し、それを伝える。私のできることといったらそれくらいだ。

あとは人それぞれ自由だ。全ての人が同じ道を描かなくてもいい。日本の世の中を見渡してみると、いろいろな企業があり、いろいろな団体がある。いろいろな人が暮らしている。人によって出口が違うのは当然である。私の考えている出口は私のできそうだ、やりたいなと考えていることを可能な限り実施できるのが私の統合失調症の出口戦略である。今、私は途上にいる。

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