車旅記:高ボッチ高原に行ったら色々凍った話(2024/11/24)
2024/11/23夜~24日にかけて、高ボッチ高原に行ってきた。
目的はもちろん富士山と諏訪湖の写真を撮るためだ。
あとは個人的に年末年始に北海道に凸するので、その前哨戦(寒さ的な意味で)、というのもある。
高ボッチ高原の場所と特徴
こちら・・・と思ったら、noteはGoogleマップの埋め込みはできないのか残念。
高ボッチ高原をご存じない方のために3行で説明すると、高ボッチ高原は
長野県の真ん中辺り、諏訪湖の北にある標高約1650mの高原
富士山まで直線距離約105kmの絶景富士山スポット
ゆるキャン△の聖地
と言う場所だ。
ゆるキャン△はあくまでも数年前にポッと出てきた付加価値?としても、景色はとても良くカメラマンだけでなく観光客にも人気のスポットだ。地元である岡谷市も全面的に推してるようで、特に夜景~日の出は絶景とされるし、個人的にも絶景だと思う。なのでその時間帯はとても賑わう。
そして特に今の時期が高ボッチ高原から最も良い富士山を見ることができるハイシーズンだろう。空気中の水分量が減り100km向こうの富士山もきれいに見えるからだ。そういう意味で夏場は涼しくて居心地はよ良いけれど、湿気満載の100kmの空気の厚みで景色も青く霞む。
そして12月上旬には高ボッチ高原に続く道路が冬季閉鎖されるので、今の時期が今年アクセスできるラストチャンスになる。(もちろん雪山登山として麓から凸すれば厳寒期も行くことは可)
高ボッチの夜は結構賑やか
高ボッチ高原は23日夕方に現地入りし、車中泊で翌朝を待った。夜の気温-3℃、使用限界-15℃のダウンシュラフを持ち込んだので車中泊で凍えることはなかったけれど、あたりを見渡してみるとアイドリングして待機している車ばかりだった。マナー違反甚だしいと思うし、そうしなければ過ごせない程度の装備だったらここに来るべきではないと思う。それぐらいこの時期の高ボッチはある意味険しい場所でもあるのだ。
なのでこの時期の高ボッチの夜は結構エンジン音が響く。個人的に高ボッチの景色は好きだけど場所としては嫌いな理由がこれだ。冬の北海道の観光地でも同様の光景はみかけたけど、日の出待ちするのに数時間エンジンかけっぱなしの人はエコでもないしうるさいだけの迷惑な輩だと個人的には思う。
ちなみに言うと愛用のダウンシュラフがこれ。露骨なステマ(むしろダイマ)だけど去年の12月末~今年1月頭の厳寒期の北海道車中泊の旅でも普通に乗り切れた信頼と実績のアイテムだ。0℃ぐらいでくるまると普通に汗ばむレベルの暖かさ。
なお、めっちゃ嵩張るので車のラゲッジに積んで移動推奨。イメージ的には収納状態で漁港によく転がっているフロートぐらいの大きさあります。
高ボッチの夜明け撮影は過酷
翌朝24日は午前3時半起床、氷点下5℃。風がちょっとあった。
こういうコンディションを見越して上下雪山登山のウェア(パンツの下には裏起毛スパッツも装備)、手は冬用のカメラグローブ、ぶ厚めのネックウォーマーとビーニー、足はスノーブーツに靴下も厚めのブレスサーモを持ってきた。カメラも防寒バッチリ、
午前3時半から日の出直前の6時半ごろまで3時間ほど外で写真を撮りながら過ごしたけれど、最終的に三脚が凍り、レンズフードが凍り、カメラバッグも凍った。カメラはぶっちゃけスーパーの袋か100均のシャンプーハットでも被せておけばいいと思うけど、ビニールフードが安いのでこれを使ってる。多分定番のアイテムなので紹介するまでもないとは思うけど一応紹介はしておくこととする。サイズ感はレギュラーサイズだとせいぜい200mmの望遠までだろう。(カメラα7R II&レンズSIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports)
じっとしていたら末端がジリジリと冷える。靴下用のホッカイロを仕込むの忘れたのは大失敗だったし、グローブも2重にしたほうが良かったのは反省だ。カメラ用のグローブって人差し指、中指、親指の指先が露出できるようカバーになっているので、こういうコンディションではカバーの隙間から風が入ってとても冷える。
あとは雪山登山ウェア装備していたので油断していたけれど、雪山登山ウェアは動くことを想定しているから、一箇所に数時間とどまる前提なら少し力不足で、ハードシェル(ウインドブレーカー的なの)で上下固めて、その下にダウン着込んだ方が良かったのかもしれない。
体感温度は氷点下-10℃近くあったと思う。風速5m前後、空気はカラッカラに乾燥した-5℃の朝。
そして富士山は雲に隠れて見えなかった。
諏訪盆地も雲海で隠れてしまった。仕方ないので雲海に浮かぶ八ヶ岳を撮って今回のフィールドワークは完了とした。日が昇るとおそらく景色は真っ白になるだろうから、ライティングの落ち着いている日の出直前に撮影は切り上げて高ボッチを撤収した。(それに日の出後だと帰り道混雑するし)
高ボッチの話、おわり
今年の高ボッチフィールドはこれで完了。
見たい景色には、微妙に出会えなかったので消化不良といえばそうだが、自然相手で限られた休みの中の稼働だから仕方ないね。
今年は真冬の北海道で、夜の糠平湖・タウシュベツ川橋梁や、あとは野付半島の氷平線アクティビティも楽しみたいな、なんて企んでいるので-5℃ごときで凍えているようでは、多分北海道で氷漬けになって死んでしまうなって思った。そういういう意味で前哨戦としての活動という意味では成果はあったと思う。
なお、冷えた体は温泉で温めたい!という方は下諏訪温泉に行ってみると良いだろう。朝の5時半から営業している日帰り温泉施設がいくつかある。
ちなみに1000人風呂で有名な片倉館は朝の10時からだ。
なお、多分来週末が高ボッチにアクセス可能な最後の週になるだろう。
訪れる方は、くれぐれもスタッドレスタイヤ装着でお願いします🙏
自家用車で高ボッチ高原に行こうと思っている方宛の補足
11月中旬以降は高ボッチ高原、冬です。スタッドレスタイヤ必須。特に日の出を見る場合は。
👉️ 岡谷市・諏訪市の最低気温が5℃を下回るのが目安です。2024/11/22の夜~23日朝は雪が積もって立ち往生した車多数だったらしい。アクセスは北からの崖の湯ルートと南からの東山ルートとありますが東山ルート推奨。崖の湯ルートは最低地上高150mm以上、全幅1800mm以下の車でないとかなりきつい。
東山ルートも基本道幅は1.5車線(2mも無い)の、ほぼ舗装された林道。こういう道路で咄嗟にすれ違いする自信のない人は運転の上手い人につれてってもらったほうがいいだろう。