人生の三大費用に備えよう
金融リテラシークイズ「解説」2回目。今日は人生の三大費用についてです。
保険屋さんなら誰もが知ってるなじみのある言葉「人生の三大費用」。子供の教育費、住宅購入費、老後の生活費。
どのくらいかかるのか順にみてみましょう。
子供の教育費
まずは子供の教育費。いったいどのくらいかかるのか。
*引用:イオン銀行
「文部科学省平成28年度子供の学習費調査」より作成。千円以下は四捨五入。学習費の内訳は「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」
文部科学省の学習費調査を見てみると
高校までですべて私立に行かせると1,770万円、高校だけ私立高校に行かせると716万円。
これに私立大学をプラスするとオール私立だと軽く2,000数百万円、高校・大学だけ私立で行っても1,200~1,300万円くらいはかかる計算になります。
塾や習い事等を足すと・・・しかも私立はよくわからない「〇〇寄付」も存在したりします。一人当たり2,000万円弱くらいは考えておくと安心かもしれませんね。
翻ってそれに対する備えはできていますか?私が学資保険やそれに代わる保険を売っていたころ、ほとんどの人が5,000~15,000円の積立額。「それ以上の金額はちょっと難しいです…」
10,000円×12ヶ月×18年=216万円
これで子供が大学へ行くのに不安が無くなりますか?
住宅購入費
次に住宅購入費。これは居住地域によってかなり差がありますが、一応全国平均で見てみましょう。
土地付き注文住宅の全国平均は4,112万円
マンションの全国平均は4,437万円
です。
首都圏に限ってみると
土地付き注文住宅の平均は4,775万円
マンションの平均は4,940万円
*引用:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査2018年度」
大きな買い物であるのは間違いありませんね。これに住宅ローン金利、住宅ローンにかかわる手数料等もかかるのでさらに金額は大きくなります。
では賃貸であった場合はどうなるでしょうか?
全国家賃平均55,000円×12ヶ月×(90歳‐30歳)60年=3,960万円
首都圏家賃平均78,000円×12ヶ月×60年=5,616万円
決して「購入費」だけが高いわけではないことがわかるでしょうか。購入しても、賃貸で借りても、「住居費」は高額なのです。
老後資金
最後に老後資金。これは昨年話題になった(ちょうど1年経ちますね)金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」、いわゆる老後資金2,000万円問題の発端となった報告書から見てみましょう。
モデルとして出ている夫65歳、妻60歳(無職世帯)で月間支出は約26万円。それに対して収入は20万円。5万円は貯蓄から切り崩さなければならないので
5万円×12ヶ月×30年=1,800万円。
だから2,000万円は自分で貯めておこうね。という論旨です。
そうすると26万円×12ヶ月×30年=9,360万円が老後資金となります。
一方、豊かな老後を送ろうと思うと35.4万円/月(生命保険文化センターより)が必要。
上のモデルでいくと、月に約15万円貯蓄を取り崩さないといけません。
15万円×12ヶ月×30年=5,400万円不足。
2,000万円では足りません😅
将来に向けて
インフレがどうなるのか、老齢年金がどうなるのか、自分の体調がどうなるのか、何歳まで生きるのか…様々な要因が重なりすぎて見通せないことが多いですが、
「遠い未来であればあるほど予測は難しく、しかし備えるのに時間を味方にできる」と考えてください。今から全力で未来に備えましょう。ただし、今の生活もちゃんとエンジョイして!
将来に向けて用意をしなければならないお金は効率よく運用していくのが賢いやり方です。
銀行に預けていては殖えないのです。
気になる方は以下のいずれかでお問い合わせください。
将来に向けて
お金に旅をさせよう。