たかてぃー的☆支援大全① ~具体的な接し方編~
これは私が初めて支援級をもつにあたって2020年度の春の休校期間中に学んだことをまとめたものです。自分のために書いたものなので、箇条書きでわかりにくいところも…ですがよければ(^^)
具体的な場面における接し方の工夫やスモールステップの作り方
1原則
・役に立つ療育方法はなんでも取り入れる
おおまかな手立て
①予告・見通し ②予防(伝える) ③スモールステップ(簡単な課題・トークンシステム)
④環境調整(目に入らない環境・周りの理解) ⑤評価・承認
・とにかく成功体験・繰り返しでできることを増やす
スモールステップで成功体験をたくさん積めるようにする。できなくなってもかまわない意識をもつ。何度も何度も繰り返す。
①環境
安全で穏やかな環境が神経発達症の子にとって原則
・わかりやすい 予測しやすい環境
・予定が明確に示されている
・指示は具体的に、明確に、一度に一つ
・新しいことや、いつもと違うことがある時にはあらかじめ伝える
・言葉だけよりも、絵、写真、文字などみてわかる形を使った方が良い
②必ず成功体験で終わりにする
・「~やってみようか。」「だめじゃないか。」「もう一回」「もういい。」叱られた辛い記憶が最後だと意欲は下がっていく。ほめられた楽しい記憶で終了する工夫が必要
・できない場合は課題をもっと簡単にしたり、スモールステップにしたり、プロントを使ったりしてほめる
2関係
①シェアタイム
・シェアタイム=子どもとの関係づくりの時間をとる
・子どものしたいことを子どもに主導権を与えて楽しい時間を過ごす
・指導などはしない 大人の心に余裕がある時にする
・のぞましくない行動は無視。いいなと思ったらほめる。
②学校内での子どもとの距離感
・信頼関係がない段階では反抗していないときに好きなこと楽しいことを中心に時間を共有し気持ちを共有することで関係性を深め気持ちを表現できるような素地を作っておく 信頼できる大人が近くにいることがなにより重要
・集団の中に出すには危険が予想される場合には個別に大人が関わる
・信頼関係を築くにはその子の良い点や行いを見つけてほめる
×良い子だね 〇そんな風にやさしく言われると先生うれしいよ
・刺激に弱い子は集団生活時のメンバーや位置に配慮する
・集会などの団体行動では少し距離を取って見守る
・集団に出られるようになっても大人との個別の関わりの時間は継続
③ラポール形成
・いい関係を愛おしく思い安心できる関係ができると自己肯定感が高まる。安心して心の交流ができる関係を築くことを「ラポール形成」という。
・つい口うるさく注意すると、反抗的な態度をとられることがある。そんな時は体を使ったスキンシップ遊びから始めるとよい。遊ぼうと言って反応が悪くても、自分が楽しみながら何度も働きかけるようにする。
・一度誘って反応が悪いから「遊ぶのが嫌いな子」と思い込んでしまってはいけない。笑いのあるモノマネをしながら話しかけるなどもよい。ほめ言葉ばかりでなく、ハイタッチをするなどもほめ言葉になり得る。
④楽しい会話
質問は尋問口調ではなく笑顔で話す 楽しい会話
×今日何たべたの?→カレー→休み時間なにしてあそんだの?
〇へーカレー食べたんだ。を入れる
⑤コンプライアンスを築く
・自分が注意したことにはげしく抵抗されると、罪悪感を覚えたり反抗的な子どもと向き合うことにつかれたりして結局はいいなりになることがある。→自分の言い分が通る。指示を聞かなくてよい。
・指示に従う姿勢をもたせることをABA(応用行動分析)ではコンプライアンスを築くという。
・「手を洗ったら~だよ。」「いやだ。(泣いて拒否)」「いやなんだよね。でも洗うよ。」笑顔で言葉をかけながら、最終的に手を洗えばコンプライアンスは築ける。
・暴力・感情的に怒鳴るなどでコンプライアンスを築いても子どもの心は育たない。遊びの時など、危険なこと人に迷惑をかける行動の時以外は子どもの意思を尊重
⑥平等な対応から公平な対応へ
フェンスがあって野球の試合が見えないときに見える大人にも台を用意するのは平等だが公平ではない。
⑦よりよいかかわり方に共通して見られる2つの因子
①交渉・取引
妥協案を考え提案 反抗の理由を聞き理解し交渉 思い通りにさせるが条件をつける
子どもが納得する言い方を色々と変えて説得を試みる
②子どもの立場考慮
危険でなく他人に迷惑をかけないのであれば子どもの主張を尊重し思い通りにさせてみる
⑧提案・交渉型アプローチ
よく目にする3つのアプローチ
①権威的な対応 腹が立って本気で怒ってしまう、子どもの主張を無視し思い通りにさせようとする
②力による統制 体罰、おどし、外に出したり閉じ込めたり
③追従 子どもが言い出したら聞かないので折れてしまう
※叱るや怒るなど感情をぶつけると反発心や抵抗心をもつ。特に発達障害をもつ子は理解していないまま
強く否定されたり叱られたりするとパニックを起こしてしまうことがある。
☆提案・交渉型アプローチを成功させるためのポイント
①行き詰まりに共感・理解
共感と理解を信頼関係の構築の基盤にする→×「わがままだ」「どうしてやらないんだ?」
②うまく言語化できない心の声に耳を傾ける
〇日常をよく観察し何気ない行動にも気を配る。そして共感的・受容的に気持ちを理解。
×「なぜ参加しないの?」子どもたちにもはっきりわからないことが多い
③学習内容や活動内容を分析
できそうな、参加しやすい方法を柔軟に考えてあげる
④提案・交渉を進めるのは大人、選択と決定は子ども
視覚化して伝えると有効。メリットデメリットも伝えておき見通しをもつ。決定したことを尊重
⑤選択・決定の後のサポート
成功感を味わえるようにサポートしていく。うまくいかないときは再提案・再交渉の機会を設ける。
提案交渉に至るまでのプロセス
○やらされるとやらない。どう折り合いをつけるか
①教師とともに心の動きの意識化 あったこと→なぜか→どうした→つまり
このステップを図式化したりしながら聞いていく
なぜかは本人もわかっていない前提にたち
・一方的にいわないでほしい ・そんなこと言われても私にできない
・先生は簡単そうにいうけど難しい ・できないんだから放っておいてほしい など選択肢を示す
②肯定的・多面的な捉えの提案
怒ることで自分を守ることができるね。相手との距離をとることができるね。大事な感情かもしれな
いね。
③心の動きのネーミング
できるだけ自分の言葉でネーミング 例、怒り虫 ぶりん ねばならないもん ゆずれーぬ など
④心の動きに度合いを設ける
今日の怒り虫はどんな感じかな?絵などに表すと視覚化でき客観的に考えることができる
今日の怒り虫は〇レベルだ ゆずれーぬの温度計は90度だ など
⑤ほかの心の動きにもやり方を般化していく
うれしい、つらい、きもちいいなど様々な感情をネーミングしていく
⑨正確なコミュニケーション
発達障がいの子とは正確なコミュニケーションを心掛ける
・あいまいな表現、多義的な言葉を用いない
・お互いにどの程度理解できているか確認するのも大切
「これでいいかな?」「どれくらいあっている?それともはずれている?」
⑩気持ちのふりかえり
気持ちに寄り添うこと
・先生のやり方で入って行くと反発を受けることがある。まず信頼関係を築くことが大切である。
・反発的態度で入ってくる子には一つ一つの言葉に反応しすぎず、行動の気持ちを聞いていくことが大事。
声なき声を聞く意識 わたしなんか生まれてこなければよかった。
→どうしたの?
・年齢を重ねれば、心を開きにくくなる あんたには関係ないだろうなど→繰り返し聞くことが重要
ふりかえりの注意点
・落ち着いた段階でしかしあまり時間をあけずに
・行動だけをふりかえる 性格に帰さない
〇あそこで切れたのは適切ではなかったね
×あなたはキレやすいのよね
・自分自身も暴言暴力をふるう自分が本当はいやだという思いがどこかにある
あいつが悪いと言っていても
・ふりかえりは行動を反省させるためでなく背景にある気持ちを汲み取るために行う
どのような理由か 気持ちか 言葉を補いながら一緒に
・肯定的に聞く。「そんなこと言ってもあなたも悪いところがあるんじゃない?」とは言ってはいけない
・自分勝手だと思ってもまずは聞いてあげる
3授業中
①授業に集中できない
授業に集中しない、落ち着きがない時
①動くことのできる役割をつくる プリントを集める 板書する 必要なものをとってくる
②教室の展示などを工夫する 気を引くものが目に入らない配置にする
③その時にすることを明確示す 課題終了後の作業をいくつか用意する
②教室を飛び出してしまう
教室を勝ってに飛び出す1
①観察し原因を探す
飛び出しの状況をふりかえる 本人から落ち着ける場所で一緒に作戦を考えるつもりで話しを聞く
②いってよい場所、行く時の手続きを決める
安全コーナーをつくる・クラスメートに説明する
伝えるのが苦手な子は「安全コーナーへ行く」「保健室へ行く」などのカードを用意し使い方を教える
授業の構成を工夫する(見通しをもてるようにする・動きのある活動を入れるなど)
座る席を変える(入口付近にせず、飛び出す気配があれば声をかけたり用事を頼んだりする)
教室を飛び出してしまう2
教室を出ることを許す 普段から出てしまう子には制止してもパニックになる
①教室を出てもいいか先生に許可を求める ②行先を告げていく ③戻る時間を告げてから行く
急に出てしまった時のために待ち合わせ場所を決めておく そこにいたら約束を守れたねとほめる
注意
・力づくでおさえない ・出ていくことを黙認しない ・他の子をほっておいて追いかけない
③授業に集中しない、落ち着きがない時
授業に集中できない
・個人的に目を合わせて肩に手をかけて指示を出す ・レベルにあった課題を出す、問題数も工夫
・視覚に訴える方法を使う ・気分転換をはからせる プリントを配らせたり前に出て説明させたり
注意
・頭ごなしにしかりつけない ・お説教をしない ・ペナルティを与えない罰の与えすぎは自尊感情を傷つける
4キレる子への対応
①キレない子を育てる
キレない子どもを育てるにはキレない親になることです→キレない先生になることが大事
①キレない子育てを目指す ②増やしたい行動をほめる ③減らしたい行動は注意して待つ→ほめる
④ルールを決める ⑤予告をする ⑥許されない行動に警告→罰
⑦対決はなるべく避け、もしもの時は離れる
②子どもに教える怒りへの対処法
1その場を離れる ☆まず離れるが大事
2関心を他に向ける
3気分を切り替える クールダウン因子
何をするかを決めておく 音楽を聴く 絵本を見る 深呼吸をする 好きなものを食べる飲む
水を飲む 目を閉じる お守りカード おまじない 写真
4自分に言い聞かす セルフトーク
負けるが勝ちだ 逃げるは恥だが役に立つ
※怒りに対処してほめられる体験をする
③キレる前に・事前にできること
・頑張り表をつける 怒り虫に対応できたら2ポイント 対応できなくても謝れたら1ポイント
・対応策を子どもと一緒に決めておく
・信頼できる大人に気持ちを話しておく 大人は気持ちを受け止める
・落ち着いている時に率直なコミュニケーションを練習しておく
キレないコミュニケーション練習
・怒りを感じそうになった時に言葉にしてみる
・馬鹿にされている気がする→真逆の開いての気もちを考える「きまりをやぶったからだ。」
・両方の考えを頭に浮かべる その間を考える
・Aいつもさそってくれない Bルールを守らないから AB中間今度はルールを守るからと言って誘ってみる
④負けは大事な経験
・負けそうになった時に負けそうになっても最後までがんばろうや負けて悔しいけど次も頑張ろうとフォローをする。
・癇癪を起しそうなときに
障がいをもつ妹が姉のおもちゃを取ろうとした。癇癪を起さないように姉に譲ってあげてといいたいところだが、終わるまで待ってねや貸してと言おうねという言葉を教えることも大事
5問題行動をやめさせる
①行動のやめさせ方
時間を区切って待つ 3分3回は待つ意識を持ちたい 好ましいことをしたらほめる
何事によらずルールを決める 当たり前だと思わないでルールに
例)弟をたたかない 帰ったら宿題をする 肯定的な表現をする
②警告と罰の与え方
罰とは自分自身がしたことへの当然の結果
・何か取り上げられたくない作業を取り去る
できないと嫌だなと思う物にするとよい。宿題を増やすなどは増やしているので×
・即座に与える警告の後
約束を破ったらどうするかを明確にしておく 例)お店で騒いだらすぐに帰ります。
・警告で10秒以内に罰 罰はすぐにできるもの 罰の後は説教をせずに水に流す。お咎めはなし
③暴力への介入
・暴力への介入
・低刺激で対応 (感情的にやめろ!などと騒がない)
・暴力・破壊的行動は体を寄せて静止
・即時介入・子ども同士の距離をとる
・暴力についてもあらかじめ罰を決めておく 特にひどい状況になるならば出席停止なども一つ保護者と要相談
・移動を予告し移動させる
④暴言への介入
・暴言には反応せず無視をする 無視は嫌がるのであらかじめ伝えるとよい
Iメッセージで私は傷つくよと話す
×相手はどういう気持ちになると思う? 〇そういう言い方をされる私はとても嫌な気持ちになった
・しつこい態度の時は「これ以上話しません。」と言っていったん区切る。受け入れられる態度になったら応答
・改まらなかったらタイムアウトを宣告し部屋を変える
・気持ちのふりかえりをする→精神療法的アプローチ
⑤困った行動に対処
①一貫した姿勢
子どもが要求→大人が拒否→子どもが泣く→×要求を通す 〇泣き止んでがまんする→ほめる
方針を曲げない一貫した姿勢
②事前予告
「今日は~しません。もし泣いたら。外に出ます。」約束通りできたらほめる。泣いたら約束通り外に出る。
ここでも一貫した姿勢で
⑥自傷行為をする子
失敗をすると自分の頭をたたく子がいたら、たたこうとするときに手を止めて「まちがっちゃった。」と言おうね。と間違ったときの対処法を教える。口に出してみることが大事
⑦問題行動への対応(幼少期)
問題行動の目的
①要求 ちょうだい とって ②拒否 いや だめ ③注目 見て 聞いて
・代替行動を提示し適切な行動に導く ものにあたる→タンバリンをたたく
・問題行動はスルーしほめて消去する
ほめるときは3秒後、30秒後、3分後 最初はできれば 2・3回目は継続の評価
問題行動についてはスルーし、気持ちに寄り添う「くやしかったね」「がまんしているんだね」
・ご褒美を提示して交渉 やるべきことが先、楽しみは後
×アメをあげるから静かにしてね 〇おとなしくなったらアメを食べようね。
機嫌が悪く拒否するときはくすぐり遊びなど楽しんでからあと何回か終わりを伝えてわかったのを確認してから楽しむ→やるべきこと→楽しい事 のサンドウィッチにする。
・子どもに選択肢を示し自分で選ばせる 意見が通ったという満足感が得られる
プリントやろうか。→いやだ。→9時からやる?9時10分からやる?→9時10分→いいね。自分で決めて!
(やらない場合は自分で決めたことだよね?)と確認していく。
片付けをしない。→絵本を本箱にしまう?おもちゃをかごに入れる?
・日々の活動に対してトークン(○○ができたらご褒美をあげる制度)の利用 シールなど
・タイムアウトでクールダウン
・事前に警告し、やぶったらペナルティー(※ペナルティーは与えるのではなく抜くもの。~は〇分間できないよ。)
6ルールやマナーを守らない、やらない
①頑張り表の活用
・目標はせいぜい3つまで
・子どもがほぼできる行動、時々する行動、正したい行動を1つずつ選ぶとよい
・行動表はスモールステップで設定
・8割〇がつくものが理想的×はつけない
・1週間で評価
・ポイントがたまったら無理のないご褒美を
例)A君は掃除の時間まじめに掃除をせず担任の先生に怒られるとふてくされてさらに作業しない悪循環に陥っていた。
方法
1、自発的にできたら◎ 2ポイント
2、注意されてからしたら〇 1ポイント
3、ポイントが5こたまったら担任とサッカーゲームができる
②わかりやすい対応
当然の結果を与える
〇良い事をする→良い事が起きる プリントが終わればご褒美タイム
×良い事をする→悪いことが起きる プリントが終わると新しいプリント
〇悪い事をする→悪いことが起きる 癇癪を起したら罰を与えられた
×悪い事をする→良い事が起きる 癇癪を起したらおもちゃを買ってもらえた
わかりやすい対応をしないとこの前なにもしないでおやつがもらえたのに今回はなぜだ?となる
③ルールを守るために一緒に決める
・ルール決定には子どもを参加させる
・あらかじめ守れなかった時のことは決めておく
・発達症の子では特性を考慮したルールにし完璧はもとめない。どのくらい手伝うかも裁量
・ルールを守ったら必ずほめる
・ルールは定期的に見直す 日々のなかで交渉はなし
・弟をたたかない→弟にやさしくする 決めたルールを掲示しておく
ルールを一緒に決める
何事によらずルールを決める 守れなかったときどうするかも本人に提案させるとよい
例)帰ってきてから宿題をするなど は本人と一緒に決める
お母さんは~がいいと思うけれどなどと言って提案する
自分で決めたものは意外と守る やらないときは「自分で決めたことだよね。」と言う
具体例 厳しいルールの設定例 保護者と綿密な相談が必要
・登校は1時間から始める 暴れないで始められる時間設定
・たたかない 暴れない 物をこわさない
・暴力をふるったら おうちの人に迎えに来てもらう
・以上が守れたらシール ・シールが20枚で1時間増やす
④係や当番の仕事をやらない
・すぐに持ち場にもどらせる
・簡単な作業を担当させる
・仕事の手順を教える
対応するときの注意点
・楽な仕事ばかりさせない
・ひどくしかったり罰を与えたりしない
・ほめることは大事だが特別あつかいせず他の子もほめる
⑤カウント10やタイマーの利用
「早く着替えて」といっても叱っても効き目はない。「ずぼん10秒ではけるかな?よういドン」「すごーい。はけたね。次はくつした5秒だね。」
事前の確認で困った行動を改善する
教室にもどったらまずやることは?手洗い 言葉が苦手だったら視覚化して理解を進める
クールダウンの一言
×もうあとしまつめんどうくさいな。なにやってるの。
〇「こぼれちゃったね?どうしたらいい?」「ふきんでふく。」「よしじゃあ手伝うね。」
怒り虫出てきちゃったね?どうしたらいい?→水を飲むなど(事前に約束しておいたもの)
⑥決まり事を守らない
①決まり事をわかりやすく提示(視覚的な情報があるとよい)
②確認
始まる前に特に守らせたいところをしぼって確認する。共同作業では役割分担を明確にする。
③ルールについて話し合う
話し合うことで理解が深まる。自分で言ったことを守ろうとする。
⑦できない課題にはプロント
りんごちょうだいと言ってバナナをわたしてきたら
×「ちがうでしょ」と言って怒る
〇何も言わずにバナナをおいて、りんごの方を指さし(プロント)もう一度「りんごちょうだい。」という。
そう「りんごありがとう。」と言って満面の笑顔で言う。 Pront=用意ができている(イタリア語)
⑧場面緘黙
筆談の提案 日記 感情カードの利用
負の感情の整理ができない
怒る感情も肯定的にとらえる (怒ることで相手との距離を取っている。自分を守っている。など)
7ほめる・承認する
①ほめ方
増やしたい行動に対して キレる子ども=ほめられていない子ども→増やしたい行動をほめる
①タイミング できるだけ早く
②からだ 子どもに近づいて同じ目線で
③声 穏やかに明るい声で
④感情 感情をこめて、微笑んで、肩に手をあてる
⑤内容 簡潔に行動をほめる(25パーセントでほめる) 皮肉や批判をさける
宿題を4日に1回やってきたらほめる 4問あったら1問できればほめる
②ほめ言葉の補強
笑顔でうなずく 頭をなでる ハイタッチする 抱きしめる
指示を行動に移せたらすぐにほめる。続いていたらもう一度ほめる。1つの行動で2つほめる。
目的別ほめ言葉
①できたことをほめる→定着をめざす 「~できてかっこいいね。」
②がんばっている過程をほめる→できていなくてもその気にさせてモチベーションを上げる
その調子 難しいのに頑張っているね ナイストライ あと少しでできそう
③存在を認める→子どもの自己肯定感を高める
~くん大好き 面白いね 笑った顔がかわいいね おいしそうに食べるね 助かるな
③ほめ言葉台無しワード
①他人と比較 ~くんはもっとできるよ
②すかさず次の課題を与える 今度は~もできるようにならないと
③ほめ言葉のあとに嫌味 きれいに片付けたね。いつもこんな風だといいんだけど
④子どもに届く言葉かけ
・肯定的な言い方 走っちゃダメ→歩こうね。 強い口調になってしまう。
・指示を出すときは子どものそばで 遠くの大きい声が一番だめ。近くで目を合わせて作業をしないで言う。
・イントラバーバル(会話を続ける力)を利用
・「むかしむかし」というと「あるところに」と続けるような言語刺激に対する反応のこと
・「靴を?」と聞いて「そろえる」と反応を期待する
・疑問形 「靴はどうするんだっけ?」 つぶやき「くつをそろえないとごほうびなしだけどな。」
8交友関係
①クラスで孤立する
×人の気持ちを考えてと繰り返し指導 ×注意したり教え込もうとする
①わざとではないことをクラスのみんなに伝える
あいつが嫌いだからやるのか原因があってやるのか(音に敏感、なんのことかわかっていない。)
②いやなことをいやと伝えるよう伝え方を教える
③人の気持ちについての学習を進める SSTなど
④付き合い方のルールを一つ一つ教える
なにかしてくれたら「ありがとう」貸してほしい時は「~さんかしてくれますか。」
②変わった行動が目立つようになった
×無理にやめさせる、注意の回数を増やしていく
①行動の背景に目を向ける
②家庭との連携を図る
③なるべく不安要素を取り除く
④ストレスの対処法を教える
原因をさぐる時にプリントを通して探ってみる方法がある
いやなことはなにかな?〇をつけてみよう など
日記でふりかえる (場面を分けてよかったこといやだったことを書くようにする)
③いじめられる利用される
×仕方がないからと本人をかばう→特別扱いとなる
①いやなことがあった場合の対処法を教える 相談相手を決める 日記をつける 定期的に個人面談
②適切なグループを紹介する
③いじめには毅然と取り組む
④本人との適切なかかわり方を生徒に教える
場の雰囲気を察するのが苦手なことを周囲が理解する 本人の意向を尊重し一人でいることも大切にする
④異性にまとわりつく
×一方的に禁止する。過剰に反応する
①明確に社会的なルールを伝える 個別ルールブックなどを作って視覚的に伝える
②異性と適度に付き合う機会を設ける
③時間帯をずらす ④別の興味をもてるものを探す
9家庭内
①片付けのコツ
・片付けの次の予定を先に伝える
×最初を一人でやらせて途中から手伝うのでなく
〇最初は手伝って、最後を一人でやらせる→本人ができそうなところでやらせて達成感を味わわせるほめる
・終わったらおやつとわかっていても途中でわすれることもある→「やりなさい」というと喧嘩になる「おやつがあるよ。がんばろう。」と思い出させてあげる
②親に反抗する暴力をふるう
×高圧的な態度で接する 言葉で説得しようとする
まず子どもにあわせて感情的にならない。過度な言葉かけや接触はさけ「深呼吸をしよう」「座って」な
どの指示的なアプローチをとり一定の距離を保つ。
①イライラの原因をさぐりとりのぞく 相談する人を決めておくとよい
②プロセスの把握 いきなり暴力ではなくイライラや不安から精神的に動揺しその後暴力のケースが多い。
どうしたの?と聞いたり 好きな活動を誘ってみたり 今行っている活動を早めに切り上げる
③ストレスの対処法を用意する 運動 ベッドで転がる 日記を書く など その他クールダウン因子
④支援者や警察の協力を得る
その他
広汎性発達障害の人が考えを変えるプロセス
①論理的で具体的なアドバイスを受ける
②しばらく、そのままで待つ
③アドバイスを自分なりに納得して受け入れ自分の考えを変える
③になるまでの過程に時間がかかり周りの人からするとぎこちなくうつる。この際自分で決めたという実感が大切
一人の子どもを何とか理解し、何とか援助しようとしていても、診断名がついたら教育の問題ではなく医療の問題となり、何に苦しんでいて何ができるのかという視点から医療の指示を受けて対応する形に変化してしまう。障害の特徴を探すようになってはいけない。教師の視点が第一であり医療を補助的な役割という認識をもつ
人はコミュニケーションが損なわれた時被害妄想的になる
言葉で気持ちをうまく表現できないとき、相手の言葉が十分に理解できないとき、広汎性発達障害的になる
言葉もあまりわからず海外生活をしている時に似ている
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