この製品を残し続ければ、あなたの会社は死んだも同然(成長マトリクス)
壮絶なタイトルですね。
今日はマーケディングの話。
「BCGマトリックス」もしくは
「プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス
(市場成長・占有率マトリックス)」と呼ばれる製品分析方法。
大きい会社だとイメージはしやすいとは思いますが、
これって個人にも置き換えられますよね?
自分の強みや自分の個性がこの分析表の中で、
どの位置付けにあるのか、
それを考えるにあたって、
このビデオを紹介するに至りました。
製品には寿命がある
タイトルの通り、製品には誕生の瞬間があり、
そして死亡する瞬間が存在します。
死亡、消滅するまでを寿命と言いますが、
製品に対しても製品寿命と言ったりしますよね。
例えば、カフェをオープン。
→軌道に乗る、大繁盛。
→客が安定。
→客が離れていく。もしくは他の問題が現れる。
→閉店。
自分の会社、個人の製品の寿命が尽きないように、
自分の製品が市場において、どこの位置にあるか、
知らなければなりません。
そこで、ボストンコンサルティンググループより
提案された分析手法が
プロダクトポートフォリオマトリックス
(リンクはボストン・コンサルティンググループのブログです。)
さて、自分たちの製品・価値は市場でいうと
どこの位置にあるのでしょうか。
金を生む牛
日本語だと、「金のなる木」と言ったりしますね。
ここでいう「金を生む牛」とは、
成長は止まっているが、市場シェアは高い
という状態を指します。
牛もそうですよね。
一度牛を購入して育てて、
ある程度までいくと、成長は止まります。
が、1頭の牛自体、金を生んでくれる
ということも考えられませんか?
1頭の牛
→牛乳が出る
→子牛が生まれる
→1頭の牛から利益が生まれる
つまり、成長はストップしているが、
利益を生んでくれる、キャピタルマシンなのです。
ビデオではMinecraftの例が紹介されていました。
一斉を風靡したビデオゲームではありますが、
他の競合他社や娯楽の多様化で、
新たなユーザー獲得やシェア拡大は
なかなか難しくなっています。
が、一定のユーザーは存在するわけです。
ビデオではMinecraftこそが
「金を生む牛」であると述べています。
仕組みはこう。
ユーザーを確保し、保持していく。
→そのために、ゲームのコンテンツを充実。
→課金。
→キャッシュが生まれる。
「金を生む牛」はただキャッシュを生むことに使ってはいけません。
要は生まれたキャッシュは次の製品のための
投資用キャッシュであるのです。
つまり製品はキャッシュ獲得のためであり、
次の投資のための製品でなければならないのです。
その次の投資用キャッシュを獲得できれば、
市場での成長もできるというサイクルです。
ですので、「金を生む牛」から右上の「問題児」、
そして、占有率を高めていって、「スター」へと
変化することができるということです。
ペットなんていらない
ペット飼っている人から反感がきそうですが。
私、ペット飼ってないんで、あんまりわかんないですけど、
ペットって金かかりますよね???
エサ代、掃除、ケア、散歩やらやら。
とにかく手がかかる!
出費ばかり、消耗ばっか!
ということで私はペット飼ってないんですが、
メリットもありますよね?
愛を与えてくれる。
ここにカテゴリーされる製品とはつまり、
いるだけで、金を喰い、利益を生まない製品
のことを指します。
もし自分の製品がここにカテゴライズされるようであれば、
すぐさま撤退してください!
マーケティング用語で「負け犬」と言いますね。
負け犬はすぐ撤退!
まぁ、たとえペットにカテゴライズされても、
自社特有の技術であったり、オリジナルで光そうな
ものがあるなというときは、
戦略を変える!ということに転換できますね。
個人に置き換えてみる
さて、個人に置き換えてみたいと思います。
たとえば、筆者私はメキシコで通訳をしている。
ということを自分の製品として置き換えてみます。
軽くメキシコの通訳事情。
(コロナウイルスの影響はさておき)
自動車業界の参入から、日系企業が増加。
それに伴ってスペイン語と日本語の通訳が必要となる。
→通訳のニーズの存在。
つまり成長分野と捉える。
第2に私について。
通訳3年目なので、自分で言うのもあれですが、
伸び代はあるかと。
しかし、まだまだペーペーでもあるので、
市場占有率としては低い、と判断。
このポートフォリオで見ると私は
「問題児 Question Mark」であることがわかります。
(違ってたらすみません、自分的分析で)
つまりここから選択的に伸ばせるとこを伸ばす(投資)。
スキルアップがさらに必要と。
最後、無理やり個人に当てはめたわけですが、
何か役に立っていれば幸いです。
おしまい。