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スティーブン・ソダーバーグ監督『セックスと嘘とビデオテープ』風変わりなヒューマンドラマ



<作品情報>

ルイジアナ州の小都市。弁護士のジョンは理想的な家庭を築いているかに見えるが、実は妻の奔放な妹と関係していた。そんな折、学生時代の友人が訪れ、ビデオカメラで性的対話をしようという。心優しき変態者の来訪により、それぞれの男女が自己崩壊と自己発見のスリルを味わっていく。ソダーバーグ監督デビュー作。

1989年製作/100分/アメリカ
原題:Sex, Lies, and Videotape
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1989年12月16日

https://eiga.com/movie/17505/

<作品評価>

65点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
非常に奇妙で風変わりな作品、まるでヨーロッパ映画とアメリカ映画を折衷したような感じです。
セックスレスな夫婦と夫と不倫してる妻の妹、そこに夫のかつての親友が入り込むことで波紋が広がります。
夫と妹がマジクソすぎてイライラしたんですが、最後はまあそうなるわなと。収まるべきところに収まった感じでした。
途中までは親友の男が闖入者だと思っていたのですが、実は妻アンこそが価値観を揺さぶる闖入者だと終盤で分かってきます。
アン以外の各キャラクターが定型的で掘り下げ不足というのは否めないですが、新人離れした演出手腕はなるほどパルムドールに相応しいと思います。

吉原
今回初鑑賞しましたが、なんとも不思議な映画でしたね。まず、タイトルに「セックス」と大胆に打たれているにも関わらず乳首の一つも映らない。タイトルだけで鑑賞した野郎のオカズにはさせないという想いが感じられます。
メインの登場人物は4人、戯曲の様な構成で、タイトルに反して意外と哲学的な内容にまで踏み込んでいるような気がして非常に興味深かったです。登場人物の1人であるグレアムが現れたことにより関係性が崩壊して行く様に思われますが、そうじゃないところがまた面白かったです。

<おわりに>

 ソダーバーグの監督デビュー作です。哲学的なヒューマンドラマとなっています。

<私たちについて>

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