ローレンス・オリヴィエ監督『ハムレット』クラシカルな古典の映画化
<作品情報>
<作品評価>
85点(100点満点)
オススメ度 ★★★★☆
<短評>
おいしい水
陰影のはっきりとした美しい撮影、そして豪華な衣装が素晴らしいです。それに加えてローレンス・オリヴィエの演出で優れていると思ったのは空間の見せ方でした。階段や廊下の空間の示し方が抜群に上手いと思いました。父王にハムレットが会うあの塔の上、オフィーリアとハムレットの距離など劇的で不穏な感じを見事に醸し出していました。
ただ、オフィーリアを演じたジーン・シモンズはどうですかね。カツラ感丸出しの髪に顔が合ってない気がしたのとオーバーアクトが気になりました。しかし、死ぬ場面での演出が見事で、流されていくオフィーリアを捉え一度止まり、次に動くともういないというカメラワークは素晴らしかったです。
個人的にはかなり好きな作品になりました。ローレンス・オリヴィエの監督としての才能を感じました。
吉原
「ハムレット」の映画化の中では比較的コンパクト(とはいえ150分越え)で、内容もわかりやすく描かれていると思います。80年近く前の映画とは思えないほど手に汗握る展開もあって今観ても非常に面白い作りになっています。
オフィーリアの葬式のシーンからラストにかけては個人的に「ハムレット」の映像化作品の中では一番劇的に描かれていて魅力的です。世界的に有名な古典に手を出すなら間違いなく本作をお勧めします!
<おわりに>
名優ローレンス・オリヴィエ版のハムレットです。分かりやすく忠実に描かれた世界観が魅力の一作です。
<私たちについて>
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