
言語が全く通じない、アフガニスタン女性と一緒に料理した話~Body language cooking~
Zenanです☺︎
今回は、ずっと前から温め続けてきたテーマを書きます。
日本での難民支援や言語教育について関心がある方は特に興味を持っていただける内容になるのではと思います!
(そうではない方も一つ筆者の体験談として読んでいただければ
嬉しいです。)
10月に参加した「アフガニスタンの食と文化」イベント
私は現在山口県に住んでいますが、この田舎にも実はアフガニスタンから退避してきた家族がいらっしゃるということを、今年の10月に大学でお世話になっている英語教授から知りました。
退避してこられた”1家族”は、現在その教授のお宅で受け入れられ、暮らしています。他にも1家族いらっしゃり、また他の日本人の家庭で受け入られているそうです。
前者のアフガニスタン一家のご主人は、私の教授の元教え子だったそうで、昨年から日本でも報道されたように紛争が激化したため、日本にいる教授に相談し避難してこられたという経緯があったそうです。
私は元々中東地域の紛争問題に関しては、中高で学ぶ教科書レベルのことしか知識がなく、教授に「食と文化」を通じた交流イベントに誘われた際も
”人道支援”という意識もありましたが、アフガニスタン料理や文化への単純な好奇心が主な動機でした。
イベントの目的は、
「アフガニスタンの6人家族を支援する一歩にすることと、異国の食文化を体験して交流と親睦を深めること」でした。
場所は、ユーモアあふれる素敵なシアトル出身の女性店長が営むカフェにある交流スペースで行われました。
アフガニスタン女性から独特なキュウリの切り方を教わる

写真にあるのが、今回のイベントで私がアフガニスタンの女性のお手伝いとして一緒に作ったアフガニスタンの伝統家庭料理です。
キュウリとミントを使用した、サラッとした緑色のヨーグルトは、
”ドゥ―グ”と呼ばれる飲み物です。
(他の料理名も食べる前に紹介されたのですが、覚えられませんでした😅)
ちなみに他の料理は、
・リンゴとキャベツそしてキュウリを混ぜたさっぱりしたドレッシングで味付けされたサラダ
・鶏を丸ごと一羽使って、まろやかなカレーのスパイスが効いたようなスープで煮込まれた鶏料理
・炊飯器で通常のお米よりも長時間炊いた緑豆ごはん
(少し水分すくなめのお粥に近い。)
がありました。
全部、私的にすごく美味しかったです!✨
思っていたよりも野菜が沢山で健康的な感じでした。
これらをイベント参加者全員でセルフ形式で取って食べました。

どう考えても、メイン料理は”鶏の煮込み”ですが、
私にとって調理の時に最も印象が濃ゆかったのは
この”ドゥーグ”という飲み物でした。🥒🥛🥣
私は色んな野菜を切る仕事を任せられたのですが、
キュウリの切り方を見た時に
とてもショック(感動)を受けました。
その切り方は下のようなものでした↓
(参考動画:https://youtu.be/i37eVcfTW4I)

写真だけでも想像ができると思いますが、
キュウリをまな板無しで手に持って
包丁で網目を作るように色んな角度から刺して、
その断面をカットするやり方でかなりワイルドでした。
最初、アフガニスタンの女性がこうやって切るんだよ
という意味で実演して見せてくれた時には「お、おぉ~」と思わず声が出て、
言葉はお互い通じないのですが、私の物珍しそうにして驚いた反応を見た
彼女は少しそこで初めて微笑んでくれました。
「日本の家庭科の先生はきっとこのやり方を危険だということで
生徒に教えることはなんだろうな」と考えながらも、
「今はアフガニスタン料理を作ってるんだから、
アフガニスタンのやり方でやってみたい」という思いと
彼女が「やって見な」と言っているかのように私に言葉(意味は理解できないが)を発してくれたのに応えたいという想いが勝って、
実際に試しに気をつけながら切ってみました。
もちろん、彼女のように慣れた手つきで速くは切れませんでしたが
彼女はそれを見てグッドサインで褒めてくれました。
この時に、お互い最初から最後まで、言語を通してのコミュニケーションはできなかったものの、
心で繋がった瞬間を感じるような時間を過ごせました。
夏にこのヨーグルトづくりのことを思いだしたら、
私はまたこのアフガニスタンのお母さん流の切り方をしたくなるかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございます!
まだまだ拙い文章ですが、
誰かの役に立つような情報をこれからも楽しんで発信していきます。
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では、下次再见👋Bye〜〜