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アメリカで襲われました
一人で買い物中。
セルフレジでスキャンしようとしていたら
突然後ろから叩かれ髪の毛をつかんで引っ張られた。
「WTF?!?!?!」
と思って振り返ると
そこには知らない男性が私の髪をつかんで私を見ている。
明らかに知的障がい者だ。
(この表現方法が正しいのかわからないけど。気分を害したらごめん。)
私に危害を加えたくてやっているのではない…
赤ちゃんが髪の毛を引っ張っているのと同じ感覚か…
と一瞬でそんな思考に達した。
「痛い、痛い」
と伝えると
一緒にいた男の母親が男を制し
異変に気付いた店員の女性2人が助けに来てくれた。
私が店員さんに感謝を伝えている間に
男と母親はどこかへ消えていた。
とりあえず落ち着きを取り戻し
お会計を終わらせ、
一応旦那さんに一部始終の報告のメールを。
私:「○○で突然叩かれて髪を引っ張られまして」
旦那:「は?!?!なに?!?!」
「大丈夫か?警察は呼んだのか?」
…
『警察』というキーワードにハッとした私。
これは警察を呼ぶべき出来事だったのか?
ケガをしたわけでもないし
「警察を呼ぶ」という選択肢をまったく考えてなかった私。
すでに犯人はどこかへ消えてしまっているし…
とりあえず家に帰ることに。
すると私の話を聞いて激怒したアメリカ人旦那、
分刻みのミーティングの合間を縫って家に帰ってきてくれた。
とにかく心配だったし
激オコだったので帰ってきてくれたらしい。
なんか…
お父さんみたいじゃん。
私のことを
こんな風に
親みたいに
親以上に
心配して
大事に思ってくれてるんだって
改めて実感して
なんかそこにめちゃめちゃ泣けてきちゃって。
旦那さんは私をアメリカに連れてくる時に
私の母に
「何があっても絶対に守ります」
と言ってくれたんだけど
嘘じゃないんだなぁって。
旦那さんはいくら相手が知的障がい者とはいえ
ポリスリポートを出した方がいいんじゃない?
と言ってくれたんだけど、どうするか…
目撃者多数だし、
セルフレジの前だったから
ガッツリ防犯カメラにも映っているであろう…
助けてくれた店員さんはとても親切で、
何度も私に
「Are you okay?
Are you sure you okay?」
と確認してくれたんだけど
わたくしなんとそのとき
歯医者の治療の帰り道でして
まだ麻酔がガチガチに効いていたのであまり笑えず
1時間半の治療のあとで疲れきっていて
相当ひきつった笑顔になってしまっていたっぽい。
…と後から氣づいた。
そんなひきつり笑顔で
yeah, I'm okay
と言われたらそりゃあ心配するよなw
ちなみに加害者の母親からの謝罪の言葉や
私を気遣う言葉は
一言もありませんでした
こういうときに
反撃することも大事なのかもしれないけど
アメリカって
相手が銃を持っていることもあるからさ…
ペッパースプレーや
スタンガンや
ナイフを携帯していたり
女性でも射撃の練習に行ったり。
物騒だけど、やっぱりアメリカでは
そういうことは大事なんだなと思ったよ。
おしまい