魔法使いの約束ー生きにくそうなフィガロとネロをまとめてみたー
どーもー。マフラーを取ろうとしたら自分の首を絞めて大変息苦しい思いをしたぜん都乱です。
私が最近ハマった「魔法使いの約束」というゲーム(以下:まほやく)に登場するキャラのネロとフィガロ。
深く関わり合っている印象はありませんが、人生の分岐点で他者を裏切った経験をしていることや北出身でありながらそれを隠そうとするという共通点があるように感じられます。
生きるのがしんどそうなこの二人にスポットライトを当てていきまーす!
フィガロ
南の国のお医者さん。弱い魔法使いだが、温厚で優しく社交性に長けているため情報収集を得意とし知識も豊富です。女好きで酒好きというだらしない一面も持っており、同じ南の魔法使いであるミチルによく怒られているらしく「フィガロ先生は僕がいないとダメなんですから」という言葉が印象的です。
……うん。
南の国でのプロフィールはこんな感じです。はい、続けていこーう。
北の偉大な魔法使いフィガロ。これがフィガロの正体です。
実はかなり長命な魔法使いで相当強いようです。公式のキャラページにはどこか計り知れない雰囲気を持つと書かれていますが、そんなミステリアスな感じじゃなくて初めはなんか怖かったです。いきなり「君を篭絡したいからさ」とか言ってくるんだよ。訳わからんし、怖いわ。喧嘩に巻き込まれてもめんどくさがりながら請け負ってるし(結局、未然に防がれた)温厚な魔法使いとはなんぞや?
フィガロの願いは人間と魔法使いが仲良く暮らすことであり、北の魔法使いらしい残酷さや冷徹さを兼ね備えながら、弱い魔法使いのふりをして人間と暮らしています。
フィガロの過去
フィガロを語るうえで外せないのが別れを繰り返してきた人生の軌跡。
長命な彼は国を問わず魔法使いの知り合いが多くいます。中には人生のひと時を共に過ごした忘れがたい人物も。特に東の国の魔法使いファウストとの過去はフィガロの人間性がよく表れています。
東の魔法使いであるファウストは昔、フィガロの弟子でした。フィガロにとって初めてできた弟子であり、相当可愛がっていました。しかしながら、当時ファウストは革命の戦いに明け暮れており「なんだか飽きてしまった」と弟子であるファウストを置いてどこかに行ってしまいました。その直後、ファウストは親友の手で火あぶりにされた訳ですから、今ではファウストに煙たがられている描写が多く見られています。
これだけ聞くと、フィガロは弟子を飽きたという理由だけで捨てた大変薄情な人物に見えますが、真の理由は捨てられたくなかったから。フィガロは人間のアレクと革命に夢中だったファウストにいつか自分が忘れられてしまうのではないか、必要なくなるのではないかと不安に駆られて、そうなる前に自分から離れることにしました。捨てられるくらいなら、自分から捨てようというやつです。どっちにしろ離れている上に、孤独になるのはフィガロというね。
そんな彼は自分が求められる場所を探しています。誰かとともにいたい。孤独になりたくない。唯一無二の存在としてありたいというのがフィガロの心の奥底の思いです。
自分を残虐な北の魔法使いと認識しながら、それを隠して南では優しい医者として求められる。求められてんのが本当の自分じゃないというのが見ていて辛くなるポイントだと私は思います。
ネロ
東の料理人。めんどくさがってはいるものの何だかんだで面倒見のいい優しいお兄さんです。自分についてはあまり語ろうとせず、基本的には無気力、無関心ではあるものの頼みごとに弱い苦労人気質あることが行動の端々で窺えます。魔法舎に来る前は東の国で店を構えていました。面倒ごとは避け、魔法使いであることを隠していたため、人前に出ること嫌がる傾向にあります。私の中での彼の印象は困った笑みを浮かべ頭を掻いてる様子です。
本当に触れてほしくないところに迫ると、反応に困る冗談やそれとなく話題を逸らそうとします。押しに弱いとはいえ、本当に嫌なことは嫌だと言える性格でもあり、魔法舎の若い年代から恐れられる北の魔法使いまで胃袋を掴んでいるので、彼が「飯抜きだぞ」と叫べば静かになりそうな気がしてしまいます。
ネロの過去
まほやくは主要キャラクターが長生きな魔法使いである分、意外な過去や関係性を持っていることが多いですが、ネロもなかなかです。
冒頭にも述べた通りネロはフィガロ同様に北出身の魔法使いです。とはいえ、無茶苦茶に強い魔法使いというわけではありませんが。(強いほうではある)
彼は元々北の盗賊団を仕切っていた今は囚われの身のブラットリーの部下でした。要は盗賊です。メインストーリーでも墓地の遺品を平気な顔でパクろうとして白い眼を向けられる描写がありました。ブラットリーからは相棒と呼ばれており、彼からの信頼されていることが分かります。
なぜ捕まっているのがブラットリーだけなのか?
「俺を信頼しないでくれ。多分、裏切っちまう」
場所をリークしたとかいう明確な裏切りではなかったとしても、ネロはブラットリーが投獄したときに何らかの後悔をしているのは間違いなさそうです。
昔のネロはブラットリーをかなり尊敬していましたし、今でも軽口をたたきながら心の奥底では尊敬しています。だが、深く関わろうとはせず、ブラットリーが絡んでくるのを無下にする様子はなくとも、他人の目を気にしていました。
今のネロは他人との距離を一定に保とうとしています。求められすぎても息苦しく求めらなくても寂しい。自分の料理が望まれるくらいがちょうどいいのだそうです。ただ人との距離感を保ち続ける行為というのは私からするととても疲れる気がします。
まほやくのネロとフィガロについて軽くまとめてみました。この二人についてはもう少し正直になろうよって思います。どこかで破綻しそう。
というか、元北の魔法使いでそれが垣間見える瞬間が好きだったりします。
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