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【写録】虎頭蘭

広島市植物公園には、虎色の花を咲かせるラン、「虎頭蘭」の鉢植え、5点が展示されています。「虎頭蘭」の名前は、花びらが黄色で花の中央に赤茶色の多数の斑点がついてトラの頭に見えることに由来しているということです。温室で栽培された「虎頭蘭」は、12月中旬から直系10㎝前後の花を咲かせ、いま見頃を迎えています
《説明掲示板より》

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大学に入学して、勧誘されて入部した「書道部」。

平日は午後5時から午後7時前まで部室で臨書。臨書といっても一年生は唐代の書家・欧陽詢による九成宮醴泉銘の一択。

『九成宮醴泉銘』
631年(貞観5)、唐の太宗は隋の仁寿宮を修復して、九成宮と名を改めた。そして翌年の夏、暑さを避けてその地を訪れたが、宮殿の傍らに醴泉、つまり甘味のある水の泉がわき出たという。それを記念して碑が建立され、勅命によって碑の銘文は侍中の魏徴が撰進し、書は欧陽詢の筆になった。
《from コトバンク》

いわゆる楷書のお手本中のお手本を、実力を見極めるために一年生(おっと、関西だから1回生ダナ)は練習で書かされるわけだけど。それは別の話。

夏場になると、甲子園球場にナイター観戦に連れて行ってもらった。

その日はたまたま広島・阪神戦。阪神電車から降り、三塁側にいそいそと進む先輩方「zen。オマエ広島出身やったな。良かったら一塁側行ってもエエで」と、云われる。

三塁でも一塁でも、地元球団の試合なのでどこをみてもタイガース・ファンが圧倒的に多い。阪神攻撃側になると球場全体で、「六甲おろし」がのべつ幕なし、ガナリ声で歌われる。

ま。これが地元、広島市民球場なら。同じ様な光景は、お互い様に繰り広げられているわけで。大して驚きもしないんだけど…。1回生だけで一塁側の観覧をさせるのもまずかろう、ということで。大して野球をスキでも無い先輩二人が一塁側案内旁々。一緒に座って戴いたのを思い出す。

「センパイ…野球はあんまり好きではなかったんです。(これは今も昔も)その節はありがとうございました」と。それから30年余りを過ぎ…植物園の虎模様な蘭を撮りながら思う、昼下がりでございました。(合掌)