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【写録】Poison or Medicine

10月初旬の企画展は「薬草と毒のある植物」ということで。

くだけて くだけて 赤くなれ〜

《鳳仙花》
熱帯アジア原産で室町時代に導入された一年草。名前は、中国名の音読みで、花を鳳凰(孔雀に似た中国の伝説の鳥)に見立てた。魚とホウセンカの種を煮ると魚の骨が柔らかくなることからホネヌキ、赤の花で爪を染めたことからツマベニ(爪紅)の別名がある。

from APP 花しらべ

花色は赤・白・橙・紫他で、一重・八重咲きもあり。花言葉「ワタシに触れないで」というのは、いかにもワケアリでミステリアス。毒性は、食すと(花を?葉を?)嘔吐するのだそうです。

展示鉢植はこうでしたけど。
雲月山(自生ver)がこちら

《女郎花》
茎の上部はよく分枝し草丈は50-200cm。葉は対生し羽状に切れこむ。7-10月に枝先に散房花序を出し、小さな黄色の花を多数つける。花冠は5裂する。

from 同上

こちらは薬草。
漢方にて消炎・利尿・排膿が薬効として挙げられるとか。薬草なんですよ、薬草。感心感心。(花名「女郎」で…遊郭からめて、雲月山で『紺屋高尾』吟じてたのは、内緒です)

山行してる時に見るのと、趣が違います
花言葉「躊躇・あの日のことを思いだす」

《藤袴》
古い時代(奈良時代以前)に中国から導入されたとされる多年草。河川敷などに生える。秋の七草のひとつ。名前の由来は、フジ(藤)色の花序を逆さにするとハカマ(袴)に似ることから。葉は対生し、葉身は8-14cmの長楕円形、先が尖り、縁に鋸歯がある。秋に枝先に散房花序をだし、小さな淡紫色の筒状花を多数つける。ヒヨドリバナによく似るが、フジバカマの葉は3深裂することが多い。

from 同上

こちらも薬草ですが、部位によっては毒性もあるとか。薬効は利尿・止瀉・通経という事です。

通経薬…ということで。「今月まだ来ないの」「え…!」というやりとりを、つい想像する、そんな愚かものでございます。

ヒトにはいろんな悩みがあるんです。
なんせ、花言葉「あの日のことを思い出す」なだけに。。

えぇ、次いきます。

花言葉「協調・厳格」

《ランタナ》
中南米原産で江戸時代末期に導入された常緑低木。ランタナ属は熱帯から亜熱帯アメリカに約150種分布する。葉は対生し、葉身は3-6cmの卵形から楕円形で、先は尖り、縁に鋸歯がある。葉腋に半球状に散形花序をだし、4cm程の黄色の花をつける。花壇や公園樹などで利用される。丈夫で乾燥地や荒れ地などにも育ち熱帯各地に帰化している。暖地では周年開花する。

from 同上

こちら、ランタナ。。
毒草花なのです。部位は葉と未成熟な果実ということで、症状は嘔吐・めまい・視覚障害。酷くなれば、呼吸困難…さらには昏睡、と深甚なもの。

海の向こう、米国では未成熟な果実を経口したお子様が、お亡くなりになる事例もあり。1997〜2008年の間に通算、641名の(ランタナ毒性)中毒患者を排出したということです。

特性ではどこにでも咲いてる…みたいなことでしたが。皆様も、黄花ランタナには御用心下さいね。

地味にこういう企画展。
好きだったりします。(笑)

先出、曼珠沙華やチョウセン・アサガオ辺りも毒性のある植物だったり。毒性から麻酔薬が、抽出精製されたり。一概に括れないところ、奥の深いハナシです。

まぁ、毒にも薬にもならない…という言葉は、基本。いただけない表現でもありますしね。

大いに、学びを頂いたところです。(合掌)