【写録】Summer Rose Ⅲ
バラの形として見るのに…「これぞバラ」的な感じの容姿が漂います。パタリロに出てくるバンコランの背景トーン、的な。(ワカラン、っちゅーの(笑))
和名のある薔薇としては初出。
賀集久太郎氏作、明治35年発刊の『薔薇栽培新書』に七子薔薇が所収されており。曰く「異名:『兒の遊』、『朝鮮イバラ』など。 京都・淡紅千重最小輪四季咲木性・明治廿二三年頃の栽培種類」とある。
つる薔薇や交配で作出される「薔薇」然としたものも風情はありますが、こーいう田舎の生け垣そばに咲いているのも、アジがあります。
作出原産は中国とか。欧州の薔薇と中国の薔薇を合わせて作られる本日初頭にあげた「ラ・フランス」の如く…作出の幅が拡がっております。
花弁が反り返る「剣弁咲き」性質を有する中国から欧州に伝えられた4品種の内の1つから作花。
イメージ的には…クリスマスケーキのデコレーションで、こーいうのあったっけな、と思う無粋モノでございます。
雨滴のせいか…豪快に見えます。
今回のバラ撮影は花菖蒲相共にR5にRF24-240mmということで、レンズ内の手ぶれ補正とカメラ内の手ぶれ補正が高度なバランスで協調してくれます。本体だけで5.5段分が7段だか8段だかのスタビライズっぷり。
協調でいけばRF24-105 F4には敵わないそうですけど。240mmまで伸ばしてシャッター半押しでの「びたっ!」としたカンジ。センサーサイズによらずOLYMPUSのスタビライザーに引けを取らないぐらい止めてくれます。
SONYのA7R4はレンズをタムロンにしてしまったので、レンズ内でのスタビライザーはなく。SSを1/250secとかに上げる必要のあるシチュエーションだとISO値がバク上がり。6500万画素あろうとも…絵は荒れます。(ザラザラ)
どちらを使うのか…に関しては。
日中、港のイージス艦とか撮る時は解像度優先で勘考し。静物でも花・川・瀧の類いではR5という、なんとなくな選択基準。
なついろパンチ・アルプスパンチは67mmのフィルター縛りでSONYでしか今のところは使えません。
RFマウントの67mm径レンズってば。100-400mmのミニバズーカか、100mmMacro。あとはキットレンズの24-105mm(F4-7.1)。100mmMacroで、わざわざパンチもねぇ…。(笑)
結局、旧EOSシリーズのEFマウントから単焦点でも拾ってくるしかなさそうです。(リング買え、STEP-UP/DOWNリングをよ)
さて。
カメラ噺はいい加減にして。
本作、本来は薄ピンク色がキラニーの常色。品種改良により白色のキラニーもある…ということでわざわざ「ホワイト・キラニー」と銘打っております。珍しいんでしょうな、白色は。
正式名称・スブニール・ドゥ・ヴィクトルユーゴー。直訳「ヴィクトルユーゴーの思い出」だそうです。
ユーゴー先生。『レ・ミゼラブル』『ノートルダムの鐘』『ノートルダムのせむし男』をモノした文豪さんです…。『塔の上のラプンツェル』…は、ヴィルヘルム・グリム先生。ちょっと毛色は違いますわ。
83歳で没するまで。名作を紡ぎ続けた文豪の写真とイメージは違いますが、豪奢な赤はユーゴー先生の思い出なのね。(正確には…ユーゴー先生の愛した恋人達の、ということでしょ)
白→クリーム→アプリコットピンクと花色が変わってゆく可愛いミニバラ。半剣弁咲きの花保ち良 いバラで、花傷みも少ない。トゲがほとんど無いのも魅力。
どういう風の吹き回しか…クラスか学年に一人は居る、みんなの憧れる女子的なイメージですかね。
美人は得よ。(縁はまったくなかったんですがね、えぇ)
ちなみにこちらのダブルデライト、苗株市販価格どれぐらいするんだろう…と下世話ながら調べてみるとですね。
ヒト株、送料込みで4210円(2022年06月現在)。
これはどーでしょう。。受け止め方にもよるけど高くない?一応、送料なしだと2600円。園芸店とかに赴いて(通販でも)求める上での、ヒトツの目安でした。
こちらで、R04年市植夏のバラはオシマイでございます。
長文ご披見、ありがとうございました。(合掌)