【紀行】美川ムーバレー(岩国)
美川ムーバレー。
旧玖珂鉱山がテーマパークに改装して、一般開放(有料)される観光施設になっております。(現在も稼働・営業中)
そもそも…。室町時代には銀の採掘が始まっており、その後、スズ、銅と採掘資源が変化し、近代ではタングステンの日本一の採掘量を誇った、と。
閉山したのは平成5年(1993年)。
バブル期の延着…(地方はなぜか遅かったのよね)「美川ムーバレー」として再出発したのが平成8年(1996年)。当時流行りの第三セクター経営…ではなさそうですね。
洞内全体の総延長43kmうち850mをテーマパーク化…全体の2%足らず。まぁ、鉱山とはいえ延々と坑道をトロッコ架線が伸びてるイメージでしょうからね。
子供向けに坑内を歩きながらするクイズがこちらのメイン・アトラクション。(になるのかしらん)大人でも…どーでしょう。まぁ、そこそこ楽しめると云えば楽しめるんですが。
「古代遺跡の秘密を探るクイズ~!」的なね。
こういうところを歩いていると。「あぁ、家族で行ったといえば。あそこぐらいかしらねぇ」と遠い目をしながら、つぶやかれるカンジの場所だよな、と考えるのです。
産業遺構をテーマパークにする為、広告代理店や地元商工会の皆さんが一生懸命考えて出来たんだな、とは思います。
思いますが。。
やはり、段々と遠くなっていく「平成の家族で楽しむ場所」というイメージが湧くのです。
いわゆる定職について、家族が出来て。こういう所に家族みんなで車に乗ってやってきて、施設経営の皆さんが用意してくれたクイズに打ち興じる。
遊んだ後はお母さんと妹が一生懸命作ってくれたお弁当を食べる。
今はもう、そういう家族ってどれぐらい在るのかなぁ…と思います。個々人が各々、思うべく存在する形から、「家族」という構成単位はどんどん形が変わっていってる気がするんです。
まぁ、「家族」という構成単位に縛り付けられて。今でこそお盆の時期が来る度に「義実家」に行くの行かないのと揉めるのも…。そう遠くない将来には、なくなっていくイメージがひしひしとします。
そういうさみしさなんでしょうね…ここにきて感じる寂しさ。
あ。地方ですから平日日中とかガラガラです。地元近郊の学生さんとかがお休み期間中にはキャーキャー言いながら歩いてたりしますけど。なんつーか、男女学生が親睦を深める場所としても、場違いな気分満点。
地方ですからね。そういうのもアリか。
いっそのこと、武装(実弾とかではなくて)させて。ゾンビが追っかけてくるのを死に物狂いで逃げながら、ゾンビ斃しまくるアトラクションとかにしちゃったほうが…。はい、無理ですよね。そりゃそーだ。(笑)
以上、家族について考えさせられる…美川ムーバレーからでした。
長文ご披見感謝いたします。(合掌)