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【写録】Summer Rose Ⅱ

世羅高原農場『緑の森』のバラ園はブリティッシュ(英国)ローズ主体のものでしたが、広島市立植物公園は多品種を交配の歴史に基づき、栽培中です。

夏のバラもどーだろねぇ…。
繚乱気味だったので、06月半ばには半数が寂しいことになりそうな気もしました。しかしながら、通年四季型というのもあるそうで。年中咲いてる品種も存在致します。

ではでは。

《 プレイ・ボーイ 》
モダン・ローズ(フロリバンダ系)
オレンジ色で開花すると共に、花弁全体が赤みを帯びてきます。春の開花は、大きな房咲きになり株全体を覆いつくす程の多くの花をつけます。秋の開花は、つける花数も少なくなります。
このプレイボーイを交配親として、プレイガールが作出されました。

PLAYBOY

とあるブログで、PLAYBOYというネーミングセンスの微妙さを取り上げているエントリー(記事)をみつけました。

「昭和の時代につけられたんやろなあ(笑)
いまやったら『イケメン』とかつけるんやろか?
きっと近い未来には『ぷぷぷ…』って、思われるんかもなあ」

いやぁ…モノごとを茶化すときの関西弁、無敵無双。。「あだ名つけたり、作るんも…得意中の得意やで」的な。(ぷぷ)

《 桜霞(さくらかすみ)》
モダン・ローズ(フロリバンダ系)
1988年に鈴木省三氏により作出された日本生まれのバラ。日本の気候によく合っていて、育てやすいところも魅力。

薔薇は交配新品種に関して、洋の東西を問わず人気の花なんですな。

八重桜です…と云われれば。。たしかに。

他サイトの写真眺めるに…ちょっと花弁への色のりがこちらの植物園「桜霞」は独特な気もしました。開花様態は、蔓系ですね。

《 La Vie en Rose 》
モダン・ローズ(フロリバンダ系)
「チャールストン」に「フリージア」を交配して育成された品種。
花房は2~5輪咲き。花色が可愛く華やかな印象。

La Vie en Rose

「バラ色の人生」が訳花名。
広島の植物園だけに、御大「吉川晃司」先生・リスペクトというわけではないんでしょうけど。

そもそもは、シャンソンの女王、エディット・ピアフの名曲のタイトルとして世に出たものが嚆矢。

「ヨソの国のお方にしてみたら、極東小国の歌唄いが、本歌取りしはった云うて、笑ろてはるえ(京都弁)」的な。

バラ色の花色が可憐。

すいません、ピアフさん。

耐寒性に優れており、どうかすると12月でも咲き続けることもあるとか。

バラ園は大概が時節を過ぎると整備されてしまうイメージがあるんです。季節外れに見に来ても咲いていれば御の字…。と、覚えておきます。

《 White Christmas 》
モダン・ローズ(ハイブリッド・ティー系)
ホワイトクリスマスは今から65年前にアメリカで作出された品種。
現代のモダンローズの元になった品種の一つで、白系の代表種として人気がある。

White Christmas

多くのハイブリット品種には、四季咲き性・つる性があるように、ホワイトクリスマスにも四季咲き性と、つる性があり。つる性の薔薇、品種名が「つる+品種名」となります。

「つる」性ではない「ホワイトクリスマス」

ホワイトクリスマスの場合「つるホワイトクリスマス」。

これはどーでしょう。。いや、語感がね。

《 Eyes for You 》
モダン・ローズ(フロリバンダ系)
ライラック色~淡桃色の花は咲く時の気温により花色が変わり、花の中心には赤紫色のブロッチが入る。花の持ちもよく、白く退色しても花が残り、一株でグラデーションとなる。

Eyes for You

牡丹っぽいモダンローズ。
このヒトもブリティッシュなんだそうですが…やっぱ、シーナ・イーストンのFor Your Eyes Onlyを連想するわけです。

拙者、007もロジャー・ムーア師匠より断然、ショーン・コネリー流家元派です。

《 PEACE 》
モダン・ローズ(ハイブリッド・ティー系)
1939年にフランスで作出されたが、苗木は戦火を逃れアメリカに渡った。
第二次世界大戦終結直後に、平和への願いをこめて名づけられた。
クリームイエローの超巨大輪。バラの殿堂入り。四季咲き。

Peace

20世紀を代表する傑作品種。バラの歴史を大きく変えた、フランスの大育種家「フランシス メイアン」の最高傑作の1つ。

巨大輪の先駆的品種であり、黄色の花にうすいピンク色の覆輪が入るふっくらとした花容、照りのある大きな葉、まとまりよく伸びる樹に巨大輪であるにも関わらず良好な花付き、そして強健な樹勢、良質な性質を多く持ち合わせたこの品種は戦後世界的大ヒットとなりました。

コンビニのネエちゃんは番号で云わないと「Peace」も「Hope」もワカリマセン。
(タバコの話ね)

《 Hiroshima's Chirdren 》
モダン・ローズ(フロリバンダ系)
1985年発表。明るい黄色にピンクの覆輪。半剣弁高芯咲き。四季咲き。
世界的に著名なバラ育種家、J・ハークネスが自分の自信作に命名したもの。

Hiroshima's Chirdren

広島の外科医原田東岷さん(1912-99)は軍医として中国戦線を転戦し、原爆投下の翌春、廃墟の広島に帰った。姉を含め近親の7人が犠牲になっていた。病院を再建し、被爆者治療に努めた。

(東岷さんが) バラと出会ったのは、現役の院長を引退した74年の秋。
(そして1981年にJ・ハークネスの農場を訪問。) ジャックは亡くなっていたが、弟さんの話によると、第二次大戦中、インド戦線で日本軍と戦ったジャックは東岷さんと戦時体験を語り合った。

「犠牲者はいつも市民。二度と戦争はいけない」と意見は一致。「ヒロシマのバラをつくりたい」との東岷さんの提案に「平和の維持には文化が必要。私はバラでそれに貢献したい」と応じた。

3年後の84年、新種の小枝40本を東岷さんあてに空輸し、「生き生きした花は少年のイメージ。ヒロシマチルドレンの名はどうか」と書き送った。

中國新聞ヒロシマ平和メディアセンターHP
「16. 平和の使者たち」より

今回撮ってるHiroshima's Children。

一般に云われるモノとすこし花弁の色が濃い気がしております。どちらかというと前掲《Peace》の方が当該花種に近いような気もしており。

もしかしたら花名違いかもしれず。で…あればごめんなさい。

《 ツクシイバラ(原産地:九州・朝鮮)》
九州を意味するつくし(筑紫)とイバラを合わせた名前で、南九州独特のノイバラの意味。現在自生している場所は少なく熊本県球磨郡錦町の球磨川河川敷で唯一、群生ツクシイバラが見られる…と。乱獲ゆえか熊本県での絶滅危惧種Ⅱ類指定。

ツクシイバラ

バラの品種(歴史的)推移ってのはどーなのよ、と思っていたら園内掲示がございました。

○前期オールドローズ
ガリカ系
ダマスク系
アルバ系
ケンティフォリア系
モス系
ポートランド系
《中近東~ヨーロッパ原産の原種から改良された系統》

○中国由来オールドローズ
チャイナ系
ティー系

○後期オールドローズ
ノワゼット系
ブルボン系
ハイブリッド・パーペチュアル系
ハイブリッド・ムルティフローラ系
《前期OLD-ROSEと中国由来OLD-ROSE交配の雑種系統》

○モダンローズ系
ハイブリッド・ティー系
ポリアンサ系
フリロバンダ系
シュラブ系

下に行くに従って、新しいモノとなるそうですが、今回は新しいモノ系が多かったですね。

長文ご披見、感謝です(合掌)