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【紀行】POND of Mirror
《八重垣神社:松江市佐草町》
社伝によれば。素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した後、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」と詠まれ。櫛稲田姫との住居を構えたという須賀(現在の雲南市大東町須賀)の地(須我神社)に創建され。後に、青幡佐久佐日古命が祀られる佐久佐神社の境内に遷座したという。
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境内隣地には、平安閣グループ(ゆうあいベルモニー)の結婚式場・披露宴会場なども併設され。松江市内外の皆さんが神前結婚式というと、こちらをイメージされることも多いとか。
雲南大東の須賀神社からはかなり…離れたこの場所。そもそもは式内社佐久佐神社への移遷合祀社なのね。
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戦後。
国内の神社が結婚式場や幼稚園(保育園)などを開設・経営の一助として建てられた経緯に加え。誰しもが経験する、結婚や縁結びなど…メンタルな信仰や信心とからめた神社運営のマーケティングが見え隠れします。
神社が神社として年中諸祭事を斎行するだけでイイ時代は、はるか歴史の彼方。
神社経営という視点からは、氏子区域に縛られない。ごくごく一般の来参者対象に目を向ける…のは、ね。被包括とは云え宗教法人(公益法人)の目的にも合致しております。
で。
話題の鏡の池に赴いてみるわけです。
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池に神籤を浮かべて沈む早さと遠近から恋のゆくえを占うという「鏡の池」がこちらとなります。
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この池は、稲田姫が八岐大蛇の難を避けるため、森の大杉を中心に八重垣を造って御避難中、日々の飲料水とし、又御姿を写され美容調整された池で神秘的な池で鏡の池(姿見の池)といいます。
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うらない用紙に百円か十円硬貨をのせ、鏡の家に浮かべてお祈りします。用紙が早く沈む(15分以内)と良縁が早く。遅く沈む(30分以上)と縁が遅いといわれ。また、近くで沈むと身近な人と、遠くで沈むと遠方の人と結ばれるといわれております。
池には占い後の沈んだ用紙(うらない用紙)が、おびただしくぬるぬる状態で見え隠れしておりました。
この日(2022年05月03日)はGWまっただ中。社頭の参拝者もさることながら。05月03日を期して斎行される「身逃祭事」恒例祭典への御参拝・ご参列後の方々ほか大層なにぎわいでした。
神社に若い人。女性が賑々しくおられるのは、時節柄もあり。平和な気持ちになります。
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境内には生えたところは2カ所、途中で一本となる椿。もしくは生えてから2つに分かれるタイプのモノ。いずれも「連理の椿(夫婦椿)」と呼ばれるモノが三対あるとの由。
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《連理玉椿》
連理玉椿(夫婦椿ともいう)は、昔、稲田姫命が二本の椿の枝を御立てになられた。それが芽を吹き出し一身同体、愛の象徴として神聖視されるようになりました。
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東京資生堂の花椿会は此の玉椿の名木を神聖視し、発展されており、ここにも美容調整の御神徳があります。
花の時期ではないのでちょっと残念ですが、今度は花の時期にでも訪れてみたい八重垣神社。
オソマツ様でございました。(合掌)