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【道録】R54

地元広島から北端に向かうR54。

中国山地を越えて進むR54は、現今松江を起点にする「松江道」が出来たおかげで、利用者は激減。宍道に抜けたところでR9に接続するR54は、子供心の郷愁に唆られる、懐かしの道でした。

最終のR9合流点。宍道から右に折れれば譜代松平家の治める、松江の御城下。左に折れれば、大社のある出雲・杵築の町。出雲市は地元の人呼称は「今市」と呼ばれており。

出雲大社のある大社町(杵築)の人々からは、豊かさや新開地に住まう人々として。「今市者(いまいちもん)」という、羨望由縁の蔑称もあったとかなかったとか。

同じ新開地でも、新開の歴史が浅いと…神戸みたく。

「新開地に住むより、東灘の方がイイや」的な取扱もあったりします。場所によりけりですな。(神戸新開地ご在住の皆さん、他意はございません。ごめんなさいまし)

ドライブイン「赤名54」跡地(北向)

R54は安芸国・備後国を経由して出雲国を結ぶ道として、別称、神話街道とも呼ばれております。言うなれば国境。広島県と島根県を分ける場所(島根県側)には赤名峠があり。隣県を結ぶR54沿いには、かつて「赤名54」というドライブインがありました。

「赤名54」には、宿泊施設も併設運営されていた時期もあり。広島発の観光バスや貨物トラックの停泊地として、沢山の方々に利用されていた場所でした。旧街道であれ、国道としての用向きであれ。昭和年間通して、かなりの間。経由地としての役割をはたしていたわけです。

平成末期。
中国自動車道を挟んで、山陽・山陰の自動車道を結ぶ「松江道」開通後。一気に車の流れも変わり。R54が利用されるのは、同自動車道のチェーン規制や雪天による通行止の時。

三刀屋から掛合を経て頓原への道すがら。

広島とを結ぶ、主要国道には変わりなくとも…利用頻度は落ちました。

それにコロナが拍車をかけ。国道沿いの土産物屋、道の駅、細々と経営されていた家族経営なフランチャイズ・コンビニに至るまで。見るも無惨な有様であったということです。(去年夏頃まで)

嵐の通り過ぎた感がする現今。少しづつ、若い人々や新基軸を目指した、こだわりの店などがポツポツ出来始めたという話も聞く中。納車されてまもないバイクで、ちょっとしたOne Day touringにて流すのには、持ってこいのR54なのです。

実際、県境越えて訪れる頓原・掛合・三刀屋間。雲南町のR54は定速走行であれば、タイミング次第で誰ともすれ違わず。誰にも追いつけない、貸切道路状態も珍しくない感じでした。(三連休最終日の昼下がり)

島根側から見た「赤名54」跡(南向)

往時。このドライブインでは仮設の販売所で杵つきの餡餅を販売しておりました。同道する方から、バス車中で「どうぞ、おひとつ」と、トイレ休憩の後。いただき物としてお茶で飲み下す…思い出の味。

今は、在来線の長距離バス路線休憩所が、北行き2キロ程度進んだところにあり。そちらに移動して販売中とか。(自動車道休憩所でも販売中)商魂たくましいのは、頭が下がります。消費者側としても、味は維持されてるという意味で、ありがたいのです。

今回は、そんな神話街道を直走りました。

いわゆる、下道ツーリングを通してバイク(FLSB)に慣れる旅をしてきたわけです。かれこれ、ここまでに300kmは走っており。本格的長距離に耐えうる、運転習熟のための試運転は続きます。

フォワード・コントロールといわれる。足投げ出しスタイルには、ほぼほぼ慣れました。

今でも慣れないのは、サイドスタンドを出して置く時の、傾き度合いですかねぇ…。(相変わらず、転けるんじゃないかと思うぐらいの、傾きっぷりです)写ってる時の姿と、当事者として寝かせる時の緊張に違和感あり。です。

ハーレー・利根型・三番艦 Sports graide
止まってるのを見るに、傾き度合いもそんなではないんですけどねぇ。。

で。
色合いから、何かに似ているという気はしておりましたが。「ハタ!」と気づいたのは、納車されてガレージに入れた頃からでした。

そう。このバイクのイメージこそは「『艦隊これくしょん』重巡洋艦・利根型一番艦「利根」。同・利根型二番艦「筑摩」じゃん」と、思ったわけです。

個人的には「艦これ改(PSP ver)」からしか接点なかったんで、DMMは使うものの…ネトゲ廃人への道には残念ながら、どっぷり浸かってはおりません。アーケード版もまた、然り。

冷静に言っちゃえば。色合いがたまたまそうだから、そう思えるだけのこと…ではあります。

ただ、師匠のフルパニア装着済み。ハーレー・ロードキングを見た時に思った「ほぼほぼ、舟だな…こいつは」という印象が強かったのと。始動音や、ニュートラルシフトからローに叩き込んだ時の、バイクと思えない大きな音等々。予兆はあったんですよね。

そこで。現行ハーレー各車種を、「艦隊これくしょん」で置き換えてみると…。

トライク(三輪車)が空母。
CVOタイプ(高級カスタム仕様)が正規戦艦。
ロードグライドとストリートグライドが高速戦艦。
ソフテイルは重巡洋艦。
かつての883・現今水冷スポーツ・スターは軽巡洋艦。
昨今、出座の水冷ツインX350あたりが駆逐艦。

R54をダラダラ流しつつ、そんな位置づけについて勝手に想像をしている、ワタクシでございました。ソロツーってのは、かくも孤独なんですな。

気が済んだ?
ええ、とっても。(笑)

お後がよろしいようで。。(合掌)