「 生活保護 = ろくな奴がいない 」は完全な間違い。
■活動の経過報告。
■最近の自炊の記録。
■生活保護の正しい認識を日本に拡めよう。
最近またずっと貧困に関する本を読んでいるんですが「 生活保護をできれば受けたくない 」という生活に苦しんでる方は非常に多いんです。
特にシングルマザーの方だと厚生労働省によると母子家庭の80.6%が就業。 「 正規の職員・従業員 」が39.4%、「 パート・アルバイト等 」が47.4%と半分以上の方が非正規雇用で働いてることになります。
もしこの人たちがもっと気軽に生活保護を受けられる、周囲に助けを求められる世の中になれば日本の国力は確実に上がります。よって経済成長にプラスになります。
ですが、今の日本社会では「 生活保護はろくな奴がいない 」という認識が拡がっているようにしか思いません。
なぜなら、国民に正しい情報を伝える役割があるテレビやメディアが不正受給してる生活保護者の情報しか流さないから国民がそこしか見てないからです。
例えば生活保護の受給者は2023年1月の情報によると2,024,421人です。この中で不正受給をしている人たちは約3万人ちょっとです。つまり、全体のたった1.5%ほどしかいないんです。
僕は貧困に関する勉強をしてるから貧困に陥ってる人の色んな事情をそこらにいる人よりは知ってます。
あなたも生活保護を受けてる人のさまざまな事情を知れば絶対に生活保護受給者をバカにしたりすることはなくなります。なぜなら、もし自分が相手の立場になってみたら「 これはどう考えても無理ゲーやな 」としかならないからです。
すると「 そんなもんはお前の自己責任だ 」みたいなことを安易に他人に吐き捨てるようなこともしなくなって、もしあなたが経済的余裕と人としての心があれば困ってる人を助けようとも思うはずです。
例えば、ここにとある本の例を1つ書きますが、親が元々、障害を持ってて育てることができなくなったから祖母の家に行ったら祖母が毒を持ってて「 お前はクソだ 」みたいなことを毎日言われ続けて育って学校に行っても勉強に集中できず
結果的に工場で働くしかなくなったけど給料が足りないし趣味の競馬場で知り合ってできた彼氏に「 事業をするからお金を貸してほしい 」と嘘つかれて消費者金融で100万円を借金し、彼にお金を貸したら連絡が取れなくなって風俗で働くしかない人生を諦めてる25歳の女性が実際に日本にいます。
ここで
・競馬場に行くなんてけしからん!
・競馬場で知り合ったなら事業をやるなんて嘘だということがわかるだろう!
と思った人もいると思います。かつての僕であれば僕もそう思ってました。でもこの世の中には孤独の中、低賃金で働く人を搾取する仕組みがたくさんあります。
パチンコ、競馬などのギャンブルもそうだしタバコやお酒もそうです。ちなみにパチンコ産業は年収2、300万円以下の人が市場全体の半分を支えていることが調査でわかってます。
僕もカンボジア🇰🇭で孤独の中で毎日闘っています。そんな中で知り合った女性の方がいたらやっぱり嬉しいし、そういう時こそ正常な判断ってできなくなるんです。
つまり、収入が低いうえに孤独の中で日々生きてると誰かと知り合う機会があったらその人にハマりやすいんです。
加えて、貧困の家庭、劣悪な環境で育つとまともな教育を受けてきてる可能性が極めて低いので僕らができる当たり前のこと、判断もできなくなるんです。
確かに競馬場で知り合った男性から「 事業をするからお金を貸してほしい 」と言われたら「 きっと競馬に使うために嘘をついてるんだな 」と判断できる人の方が多いと思います。
今言ったように年収2、300万円以下の人が市場全体の半分を支えているならなおさらです。でもそういうこともどうしてもわからないんです。
で、側から見たら「 そんなもんは普通に考えたら嘘だとわかるだろう!自己責任だ! 」みたいな感じになって片づけられて終わるんです。
言われてる立場になってみたらわかりますが、今の日本社会がいかに冷たいか、生きにくいかなんですよ。
確かにかつての日本は会社に勤めて頑張って働いてたら結婚して生活をやっていけるだけの給料は貰えてみんな豊かな生活を送れてたと思うんです。
でも今は日本の政権を30年弱も握り続けてきて日本を破壊し続けてる、衰退させ続けてる自民党のせいで日本はズタボロになってしまいました。
中には2人目の子どもを妊娠したら夫に降ろせと言われてそれを断ったら離婚すると言われその後、養育費を夫から支払ってもらえずに非正規雇用のアルバイト代が月13万円と児童扶養手当6万円合わせて月19万円で3人の子どもを育ててるシングルマザーの方もいます。
毎日朝5時に起きて23時までフル回転。この生活を15年も続けてるみたいです。ちなみに夫からは半年だけ養育費を支払ってもらってましたが、急に支払ってもらえなくてその時は顔が青ざめたとおっしゃってました。
ちなみに離婚した夫婦で元夫がきちんと養育費を支払ってる割合は全体のたった2割です。これも法律を変えないといけないんです。なぜなら、民事で訴えたところで逃げれるからです。
実は僕も小中学生の時に毒親の父から暴力をしょっちゅう振るわれたりして、経済的には裕福な家庭で育ちましたが色々と問題がある家庭で育ちました。父は昔から絶対に自分の考えを変えません。何か言うたびに怒鳴る、暴力を振るうが当たり前でした。
つまり、僕も色々と事情があるし、あなたもきっと事情があると思うんです。この事情を他人が知ろうと思ったら1、2時間とかじっくり話さないとわからなくないですか?
だからこれだけ物価高で賃金が上がらない今の荒れた日本社会だからこそ他人を一言で片付けるようなことは絶対にしてはいけないんです。
みんな余裕がないのはわかるんですが、今こそみんなで助け合って理解し合って生きていくべきだと僕は思うんです。
とまぁそんな感じで、生活保護に限った話ではなく、経済的に貧しい人とか見た時、あなたが「 こいつおかしいやろ、ムカつくな 」と思うような人と出会った時に、「 待てよ、この人も色々と事情があるに違いない 」って考えることができれば、これができる人が社会に増えれば社会は絶対に良くなるんです。
過去の僕がそうだったのですが、人はどうしても自分の生まれた境遇、環境のことを前提に物事を考えてしまいがちです。
例えば、僕も資本家の父の元で育ってるだけにかつては自己責任論者だったのですが、その理由はそもそもやりたいことや努力を自分次第でできる環境で育ってきてるから、無意識にそれを前提に物事を考えていたからです。
だから他人に対して「 そんなもんは自己責任だ 」って簡単に言えたんですよ。
社会を良くするためのキーポイントは、やりたいことや好きなことができる、努力ができる、大学も行けて就職して結婚してっていう生活をしてる人たちが、いかにそれができない人たちの事情を理解すること、寄り添うことができるかどうかです。
だからボンボン育ちの僕は今の活動と発信をやってるんです。でも理解することは簡単で、貧困の本を1冊でも買ったらいいんですよ。
最近のコラムでもおすすめしましたが中村敦彦さんの「 東京貧困女子 」はなかなか胸が痛くなるような内容が書かれていますが、ぜひ読んでみてください。
いかに自己責任じゃないかがわかります。
今日はそんなところです。次回は水曜に僕の国際協力の経験から学べる子どもの教育で欠かせない重要なことを書きます。ぜひ読んでください。
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