#22日目:室生犀星 『或る少女の死まで』
室生犀星という小説家をご存知でしょうか?
小説家ではなく、詩人としてご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
『或る少女の死まで』は室生犀星の自伝的小説です。
まだ若く、苦しく貧しい日々をすごす犀星。
ある夜、そんな日常にさらに暗い影を落とす出来事に巻き込まれてしまいます。
鬱々とする毎日。
そこから抜け出すために転居した先で一人の少女と出会います。
まだあどけない、無邪気な中流階級育ちの少女。
その少女との交流の日々がこの小説です。
大人になると、純粋だけでは生きて