〈言語〉𡨸喃(チュノム)の話&𡨸喃関連のサイト(ベトナム語)
ベトナムについて調べていると出てくるチュノム。これかっこいいよね。これに良さを見出す言語好き同志も少なからず居るんじゃないかな。
しかし日本語で深い情報を掘り当てるのははっきり言って無謀である。俺が証人だ。無理だ。無理だった。
というわけで私の調査記録と備忘録を兼ねて、少ないながらも有益な神サイトをシェアさせて頂く。
𡨸喃(チュノム)とは。
全員が全員𡨸喃を知っている訳はないので簡単に説明させていただく。
というか𡨸喃学習を試みる変人の方がどう考えても少数派だろう。
ベトナム語を齧った方ならご存じ”チュ・クオック・グー/Chữ Quốc Ngữ”。このアルファベットになんかいろいろ生えてる文字がベトナム語の現行表記だ。これは仏領時代に制定された正書法だが、当然昔はラテン文字なんか使われていたわけもなく、それこそ1900年代(20世紀初頭)まで公文書は漢文で記されていた。しかし、日本が平仮名と片仮名を、朝鮮がハングルを作り出したように漢字オンリーではやはり限界がある訳で。そんなわけで作り出されたのがチュノムである。固有語や地名等の固有名詞を表すのに使い、日本や朝鮮のように漢字と混ぜて使う。
ちなみにさっきの”Chữ Quốc Ngữ”はチュノムだと”𡨸國語”と書く。読める……読めるぞ……!とでも言いたくなる見た目をしている。忘れがちだがベトナムも普通に漢字文化圏内である。ベトナムも朝鮮も漢字復活して欲しいなぁ・・・。多分日本人的にはそっちの方が調べ物がしやすい。
こう言っちゃぁなんだがWikiを見てくれ。よっぽどわかりやすいぞ。
神サイト達
chunomu.org
チュノムの辞典サイト。
このサイトすごいぞ。
左の”Characters by Grade”を踏むとこんなページに飛ぶ。
ベトナム語の使用頻度順にグレードが振り分けられている。
この画面だけでももう面白いのだが、チュノムごとの詳細ページまである。
例えば、竜のしっぽに中が乗っかってるみたいな文字(𥪝・最上段の左から七番目)を踏むとこんな画面に飛ぶ。
字の意味やこの字を使う熟語の他にも、この字の書き順のgifや古文書での使用例までついている。
眺めているだけでも面白いので一度行ってみてほしい。
ちなみに、英語・ドイツ語・ベトナム語の3言語対応である。ベトナム語はチュノム表記モードもある。
韋那威其
チュノム版ウィキペディア。
例えば㗂越(ベトナム語)の項はこんな感じ。
ちょいちょい分からん字が挟まるが想像して読むのも面白いぞ。
分からん字はさっきのchunomu.orgで調べよう!
後書
何かしらのお役に立てば幸いです・・・
チュノム好きだよって方や他にもいいサイトをご存じの方は是非コメントを。
それでは。