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『恋人たちの時刻』 何度も思い出す。そんな作品の奥底には何かが潜んでいる。

割引あり

評価 ☆☆



あらすじ
東京から札幌の予備校に通いながら、北大医学部を目指す西江洸治。彼はサーフィンをしていた小樽市の銭函にある海岸で、乱暴されそうになるひとりの若い女性を助けた。その後、札幌の歯科医院でアルバイトをしているという女性とばったり会う。女性の名前は村上マリ子といった。



時折、思い出す女の子がいる。一度か二度デートをしただけで特別な関係にもならなかった。相手も僕もそんなに好きではなかったかもしれない。または、何かタイミングみたいなものが合わなかったのかもしれない。逆にディープな関係になった女性はあんまり思い出したりはしない。不思議なものだ。


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