飛行機のラグタイム
楽譜の調べ物に時間がかかってしまいましたが、なんとか2ヶ月続けて記事が書けました。
今回はTHE AEROPLANEについてです。
The Airoplane
1913
この曲を知ったのは2005年前後だったと思います。
当時ラグタイムピアノを教わっていたロシア人のピアノの先生から教えてもらいました。
この頃はスコットジョプリンしかよく知らなかったですが、この楽譜の表紙の美しさとスコットジョプリンに比べると弾きやすいのが印象的でした。
この曲を作曲したJACK GLOGAUは数曲RAGTIMEを作曲しているようです。
1曲だけの人も多いですが、数曲出ているということはけっこう楽譜が売れていたのではないかと思います。
シカゴ、ニューヨークの出版社から楽譜を出しているのを確認しました。1916年からは第一次世界対戦に関する歌もの曲を作っているようです。
ペトルッチという無料で楽譜ダウンロードできるサイトにも多数の楽譜が登録されていました。
https://imslp.org/wiki/Category:Glogau,_Jack
ところでアメリカは航空機大国なのをご存じでしょうか。
私は知らなかったですが、Aeroplane ragで検索するといくつか曲が引っ掛かったのでもしやと思って飛行機の歴史を調べて気づきました。
言われてみたら、THE AEROPLANEの楽譜も検索して上の方に出てくるのはスミソニアン博物館で所蔵しているものでした。
スミソニアン博物館はアメリカを代表する博物館でその中でも国立航空宇宙博物館は特に有名なようです。
そこにラグタイムの楽譜が保存されています。
以下に3つほど「Aeroplane」と名のつく音源や楽譜のリンクを貼っておきます。
歌ものが多く、ピアノソロ曲で音源が見つけられたのはあと1曲ですが、これだけ似たようなタイトルの曲が色々出てくるのは珍しいのでアメリカは飛行機が身近だったのかな、なんて思います。
The Aeroplane rag
1912
That aero rag song
1912
https://digitalcollections.nypl.org/items/79370b25-155f-ef68-e040-e00a18066bec/book#page/3/mode/2up
That aeroplane rag
1911
https://library.si.edu/digital-library/book/thataeroplanera00rand
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