まなみ@ラグタイム

クラシックラグタイムピアニストです。 宝探しをする思いで、ラグタイムの楽譜を発掘し、当時の流行や世相をお伝えします。 情報源が楽譜の表紙や広告の情報を読み解いたものなので、今まで日本語の文献では知り得なかった当時の様子もお伝えできます。 よろしくお願いいたします。

まなみ@ラグタイム

クラシックラグタイムピアニストです。 宝探しをする思いで、ラグタイムの楽譜を発掘し、当時の流行や世相をお伝えします。 情報源が楽譜の表紙や広告の情報を読み解いたものなので、今まで日本語の文献では知り得なかった当時の様子もお伝えできます。 よろしくお願いいたします。

最近の記事

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今日は誕生日

はじめまして。 まなみ@ラグタイムと申します。そのうち本名にするかもしれません。 今日は自分の誕生日ですが、 記念にnoteを始めました。 私はラグタイムピアノを弾いています。どちらかと言うとクラシック系ですが、力を入れているのは110年くらい前にアメリカで20年前後流行したラグタイムというジャンルのピアノをソロで弾いています。 ざっくり言うと、ラグタイムはジャズ以前に流行ったノリのいい楽譜音楽です。有名どころは、スコットジョプリンのエンターテイナーでしょうか。not

    • Scott Joplinと共作した作曲家(2)

      こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 前回、Scott Joplinと共作した作曲者について軽く書きました。 今回は共作した作曲家のうち、アーサーマーシャルについて書こうと思います。 英語のwikiのArthur Marshallの記事に載っていました。 要約すると、だいたい以下のような内容です。 マーシャルは1881年にミズーリ州で生まれ、セダリアに移住。セダリアに来たスコット・ジョプリンはマーシャルの家に住んだ。(←経緯は不明)その後マーシャ

      • Scott Joplinと共作した作曲家(1)

        こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 昨年は毎月1本書こうと思っていましたが、結局5本しか書けませんでした。 今年は記事の本数が少なくても少しずつ記事を書いて行くのを目標にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 今回はスコットジョプリンと共作した作曲家について書こうと思います。 最近たまたまスコットジョプリンが誰かと作った曲をよく練習していて、ふと、どんな作曲家が共作したんだろうと気になりました。 というのも、スコットジョプリンは自分こそラグ

        • Dedicated to 〜 の曲

          こんにちは。お久しぶりです。 色々とバタバタしていました。 今回はラグタイムの楽譜の表紙で見かけるDedicated to 〜の曲について書きます。 今、Joe Jordan作曲のNappy Leeという曲を練習しています。  ↓piano roll Nappy Lee by Joe Jordan (1903, Slow Drag piano) (選曲理由はいつもの表紙に一目惚れだからです) Nappy Lee、どういう意味だろうと調べましたが、直訳だと全然意味わからず、曲

        • 固定された記事

          Classic Piano Rags

          今回はラグタイムのおすすめ楽譜について書きます。 ラグタイム曲集でおすすめはClassic Piano Ragsです。 私がスコットジョプリン以外で初めて買ったラグタイム楽譜でもあります。 最近はネットで楽譜を検索していたのでこの本はほとんど使ってなかったですが、よくよくみてみると ラグタイム三大作曲家の曲が入っている ニューヨーク方面の作曲家のラグタイム曲が入っている セントルイス方面のラグタイム曲が入っている 有名な作曲家の曲も入っている と、しっかりと重要な

          スコットジョプリンのニューラグ

          今回はスコットジョプリンのニューラグについて調べてみました。 楽譜はJoseph W. Stern & Co.というニューヨークの出版社から1912年に出しています。 スコットジョプリンは前年の1911年にTreemonishaというオペラを発表しましたが、いろいろな文献にこのオペラは成功しなかったようなことが書かれています。 以下はwiki情報ですが。 そういうオペラがあった翌年に作曲されたのが、スコットジョプリンのニューラグになります。 この曲は一念発起して作曲された

          スコットジョプリンのニューラグ

          飛行機のラグタイム

          楽譜の調べ物に時間がかかってしまいましたが、なんとか2ヶ月続けて記事が書けました。 今回はTHE AEROPLANEについてです。 The Airoplane 1913 この曲を知ったのは2005年前後だったと思います。 当時ラグタイムピアノを教わっていたロシア人のピアノの先生から教えてもらいました。 この頃はスコットジョプリンしかよく知らなかったですが、この楽譜の表紙の美しさとスコットジョプリンに比べると弾きやすいのが印象的でした。 この曲を作曲したJACK GLO

          飛行機のラグタイム

          スコットジョプリンとジョンスターク

          お久しぶりです。 昨年は4つしか記事を書いていませんでした。 今年は記事を書くのをスケジュールに入れておこうと思います。 やはり習慣にしてないとどんどん離れてしまいますね。楽譜の表紙を見て「これはニューヨークの出版社だな」などの勘が鈍ってきた感じがします。 なので今年は楽譜の発掘とスコットジョプリンの曲を調べるのを半々でやっていこうと思います。 早速ですが、今回は以前書いた記事の補足をしようと思います。 この記事では、スコットジョプリンの曲の出版社をすべて調べました。 こ

          スコットジョプリンとジョンスターク

          最近の活動

          お久しぶりです。 ずーっとバタバタで書けていませんでした。 先日ライブがありました。 その時の演奏曲です。みんな素敵な表紙。 先日久しぶりに楽譜のことについて語ったら書きたい熱が上がってきました。 最近は子の趣味に首をつっこみすぎてました汗 スコットジョプリンのニューラグ、エアロプレインラグのこと書きたいと思っています。

          スコットジョプリンのラグタイム講座

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 スコットジョプリンの作曲リストを見ると「School of Ragtime(ラグタイム講座)」というのがあります。 「スコットジョプリンのラグタイム」を演奏するための練習、ということでスコットジョプリン自身が考えたラグタイムの6つの練習フレーズになります。 スコットジョプリンは当時の流行りのラグタイムをラグタイムとして認めていなかったようで、自身が考えたラグタイムの練習をすれば、スコットジョプリンのいうところ

          スコットジョプリンのラグタイム講座

          自分のラグタイムレパートリーの紹介

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 毎月1投稿していましたが、1月はバタバタで空いてしまいました。 1月はお店で演奏してきました。 そのときの曲目は以下の写真の通りです。これは楽譜の表紙をまとめて貼り付けたものです。 紙を撮影したので、ちゃんと写ってないのもありますが、今回はどれも表紙がかわいくて、曲もよくて気に入っています。 とっかえひっかえ3ヵ月に1回演奏して、曲や時代背景の紹介などもしています。いわゆるライフワークって言うのですかね。

          自分のラグタイムレパートリーの紹介

          原点に戻り楽譜の検索

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 今年の自分のnoteの記事を振り返ったところ、あまり楽譜を検索していなかったことに気づきました。手っ取り早くラグタイムのmidiの音源を聴いて探したり、楽譜の表紙で見つけて掘り下げるってことをしていなかったようです。 そこで久しぶりにGoogleの画像検索で曲を発掘してみました。 みつけた曲はこちらです。”The Bashful Bachelor”という曲です。恥ずかしがり屋の男性とか学者って意味なんでしょう

          原点に戻り楽譜の検索

          ラグタイム曲の選び方

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 今回は曲紹介ではなく、楽譜から曲を決める場合のラグタイム曲の選び方について書きます。 最近、amazon.comのマーケットプレイスで「A Tribute to Scott Joplin and the Giants of Ragtime」という楽譜を買いました。↑の画像が表紙の一部です。 ここに載せた「Suwanee Echoes」というワルツの楽譜を手に入れたかったためです。 ラグタイムの楽譜はダウンロ

          ラグタイム曲の選び方

          私の演奏活動とラグタイムワルツ

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 今回は自分の曲探しの話です。 いつもライブでは2ステージで10〜12曲弾いています。 曲配分としては ・スコットジョプリン 5〜6曲(ワルツ1曲) ・スコットジョプリン以外5〜6曲(ワルツ1曲) という感じで、さらになるべく3回連続ライブで演奏しないことにしています。(メイプルリーフラグは除く) ということは、毎回何かしら新しい曲を弾いていることになりますし、以前弾いた曲を引っ張り出したりもします。

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          スコットジョプリンの曲の出版社一覧

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。 前回の記事を書いた時、スコットジョプリンの曲は当然のようにスターク社が出版していると思っていたのですが、思い立って他の曲も調べてみたら色々な出版社から出ていることがわかりました。↓は前回の記事です。 確かに、Starkの出版は多いですが、ニューヨークの出版社の曲も多いですね。スコットジョプリンは1911年にニューヨークに移り住んだようですが、その前に1908年から1909年にSeminary Music Coと

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          Pleasant Moments 楽しいひととき

          こんにちは。ラグタイム曲をご紹介する、まなみ@ラグタイムです。 1つお知らせがあります。2つ前の記事を更新しました。同じ表紙で2つの出版社から出版されている(出版社名の欄はもちろんそれぞれの出版社名)のですが、その理由が”これかな”というのがわかったので、そのことを記載しておきました。 さて本題です。今回はスコットジョプリンの曲をご紹介します。 スコットジョプリンのPleasant Moments(1909)です。日本で出版されている楽譜を見ると「楽しいひととき」という

          Pleasant Moments 楽しいひととき