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第1死 銀色のモニュメントの前で死ぬ

今日も今日とて絶景で死ぬ

今回私が死ぬ直前に見た絶景は
『銀色のモニュメントと初雪』

場所は群馬県 原美術館ARC

屋外広場の芝生の上にポツン、ポツンと佇むいくつかのアート作品。
その中でも一際目を奪われたのは
オラファーエリアソン"Sunspace for Shibukawa"

芝生に宇宙人が作った秘密基地の入口が頭を覗かせてるようで
この下には巨大な地下空間があるのではないかと想像させる。

"ここなら死ねる"
初めての感情が発芽した。
まさに発芽だった。
前々から私の中にはこの種があったのだとすんなり理解した。
当然のように一緒に来ていた友人に
『この前で死ぬから写真を撮ってほしい』
そうお願いしていた。

隣に横たわると
頬に何か冷たいものが当たった。
いつの間にか群馬らしく少し早い初雪がふわふわと降り出していた。
臨死モードに入るため
ゆっくりと目を瞑り、息を止める。

こんなことをしているが、
特に死生観について考えたりはしていない。

このままここで死んでたら宇宙人が出てきてサンプルとして地下に運んでいったりしてくれるだろうか。
宇宙人って手冷たそうだな。
特に身体能力も高くないし、つまんないサンプルだとか思われちゃうかな。
とか考えていた。

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