🇹🇭旅行記 EP 1 バンコクのやばいタクシードライバー
去年の丁度今頃、僕はバンコクに居た。(2023.5.10~5.14)
いつも通り、海外一人旅。
良い意味でも悪い意味でも「ガイコク」とは何か、を知った経験をしたのがこの国だった。
僕にとって、初めて降りたった東南アジアの国。バンコクのスワンナプーム空港に着いたのは深夜1 過ぎ。とんでもなく蒸し暑い。滞在する「Oh Bangkok Hostel」までは距離があったからタクシーで。その時は配車アプリの存在を知らなかったから、空港内を出入りしている「空港タクシー」を使った。結論これが失敗だった。発券機のような所で手続きをすると、「お前を担当するタクシーは⚪︎⚪︎番だよ」と言ったように、番号が書いてあるレシートが発券される。荷物を持ってその人の所まで行った。東南アジア圏の人にしては身長の高い、ばちばちにムエタイやってそうなイカつい人が出てきた。両隣の番号の運転手を見てみると、優しそうなおじいちゃん達。そう、僕は「ジョーカー」を引き当ててしまったのだ。
「use meter?」(外国にはメーターを使わないで高額を請求する悪質なドライバーが多い)と何度も確認し、恐る恐る車に乗った。(結局メーターを使って無かった)次々に車をぶち抜いて激走するドライバーを見て確信した。ダメだ、こいつヤバイ奴だと。高速を降りて、下道の途中で信号に止まると、ポケットからマリファナを取り出し、僕の顔を見て「You want smoke?」と聞いてきた。とりあえず微笑み返して、ご機嫌を取っておいた。
目的地の側まで来たら途中で車が停まった。戸惑っていると、運転手が道の方を指差して何か言ってくる。恐らく「お前の目的地はあっちだ、ここからは歩いていけ」みたいな事を言っていた。「いや最後まで運べや、ムエタイ野郎。」とは心の中で思っていたけど、やり合ったら間違いなく僕が負ける。仕方なしに運転手の要求を呑んだ。料金は500バーツ。相場よりも少し高いくらい。ぼられてるのは分かってたけど、とりあえず無事着いて良かった。
かぼそーい夜道を警戒しながら、ゲストハウスまで歩いて行く。
今回は、どんな旅になるのだろうか。
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