インボイス制度、一般市民も関係あるよ。
しゃちく「インボイス制度の対応進んでますか社長。」
社長「ああしゃちく君。いや大変よ。なんとかめどはついたかなあ。あとは免税事業者と取引価格をどうするかとか、制度が始まってみないとわからんね。」
しゃちく「いやいやお疲れ様です。みんな初めてのことだし理解もしにくい制度なので、10月以降もバタバタしそうですね。」
社長「こう考えると僕たち事業者は、事務手続きは増えるわ、免税事業者からの仕入れ分の負担が発生したりといいことなんて一つもないね。給与所得で消費するだけのしゃちくサラリーマン大正義やね。」
しゃちく「お察しします。ただインボイス制度は消費者にも影響あるんですよ。」
社長「え?そうなん?」
しゃちく「例えば2023年10月から、電気代の値上げがされると言われています。」
社長「そうなんか、なんでや」
しゃちく「電力会社は一部、家庭から電気を買って、電気を供給していますが、その分の仕入税額控除が出来なくなるわけです。その分を売値に転嫁しようという目的ですね。」
社長「ほーん。でもそれだけならそんなに影響ないんじゃ?」
しゃちく「甘いですね社長。これと同じようなことがすべての事業にいえるんですよ。例えば居酒屋で、魚の仕入先が免税事業者だったら。仕入税額控除できなくなる分を売値に転嫁するかもしれません。」
社長「なるほどね。つまり、電気に関わらず、多くの物の売値が上がるだろうと。」
しゃちく「そうですね。仮に値上げできない事業者は、増税分を自分が負担することになります。」
社長「ほーん。いろんなところに影響するんやね。」
しゃちく「「仕入税額控除が出来なくなる = 増税 → 経費が増える → その分価格に転嫁 or 自分がかぶる」って話ですね。」
社長「なるほどな。消費者の立場からなんかできることはあるの?」
しゃちく「大多数は、ただ値上げするのを指を加えて見ているしかない。」
社長「悲しい世界。」