【日記だ。】ちゃつぼ、ちゃつぼ。ちゃつぼって何。
①わらべ歌
自分の後ろで幼子が、寒さに当たりながら歌を歌っていた。
「ちゃつぼ、ちゃつぼ、ちゃつぼにゃふたがない、そぉこぉとってぇ、ふたにしろ。」
手を動かしながら二分の一の運ゲーを楽しむ手遊び歌だが、これでは根本的解決には至っていない。幼子よ。それに気付いているか?
蓋がない、だから底を取って蓋にするらしい。でも今度は蓋が無くなって、お湯が流れ落ちるのだ。【これは間違っている。後述】
じゃあどうすれば良いんだろう?と考えた時、頭の中で『烈海王(from 刃牙シリーズ)』が水面を走り始めた。
彼は水面を走る。脚が沈み切る前にもう片方の脚で蹴り上げれば、水面を走る事が出来る。
あの人間離れした足捌き。アレをちゃつぼにも。
「お湯が落ち切る前に、蓋をし、熱が冷める前に底にする。」
これによって解決。
…いや、待て。顧客が満足する答えは、より顧客に寄り添う事で実現される。
そんなに高速で動いては茶壺は割れてしまわないか?そもそもなぜそうまでして蓋が必要なのか。冷めないように?お湯が流れ落ちる事と等価とは思えない。
「底を取って蓋にしろ」と即座に判断したのだから、お湯が流れ落ちるのと同じくらいのなんらかのメリットが蓋に無ければいけない。
しかし、あまりにも情報不足だ。前述の歌詞だけではどうしようもない。
自分は肩を落として帰路に着く。幼子の抱えるちゃつぼ問題もろくに解決出来ない、そんな木偶なのだ。私は。
②蓋がある。
マグカップでレンチンをする際、蓋があった方がいいと思ったので、100均で陶磁器製の丁度いい蓋を2つ買った。
一個は自分用、もう一個はさっきの幼子にくれてやろう。
③ちゃつぼのなかみ
生姜製の紅茶なる物を飲む。ルピシアで買った物だが、なかなかに美味い。クラフトコーラから甘さを抜けばこれっぽくなるな、という感想。
ちょっとした薬膳感、スパイシーさも程よく残っており、朝一に飲みたいと思う。
自分は幼い頃、ちゃつぼを歌いながら、それで何を沸かしていたのだろうか。
風味ガン無視で抹茶を沸かしても良し、熱するとか関係なくコーラが沸いてきても良し、なんだったらホイップクリームが湧いてきて欲しいと思っていたかもしれない。
少なくとも生姜の紅茶なんて歳っぽいのは考えなかっただろうな。
④そもそも。
なんと無知なことか。
茶壷とはただの、茶葉の保管壺だった。勝手に茶釜みたいな物を想像していた。
まだまだ自分も無知で自由な幼子という事らしい。なんだかんだで世界がとても楽しい。