めでたい日。
新型コロナウイルスのニュースばかりの最近。
不幸にも亡くなられた方もいれば、そんな中でも産まれて来る命もあったり。
今日、友人に待望の第一子が産まれました。
おめでとう。
その言葉しか出ないんだけど。
自分の事の様に嬉しくて。
その彼は下宿暮らしをした高校三年間の同居人の1人。
全国を目指す為、お互い親元を離れ、県外の強豪校へ入学。
彼は大阪から、もう1人は福井、そして自分が兵庫から、入学が決まった3月に初めて顔を合わせ、そこから高校生活がスタートした。
自転車で小一時間かけて学校へ向かい、授業が始まるまでは朝練。
授業が終わると、また直ぐに練習が始まり、21時頃に体育館を出て、下宿先に着くのは22時。
土日や夏休みも、朝から夜まで練習。
1日オフは、年にお盆と正月に合わせて3日間。
練習の厳しさは、当時全国でも指折りで、辞めて行った奴もちらほら。
僕らは県外の強豪校へ進学したものの、大した成績を残した強豪校への入学を手にした訳でもなければ、選抜に選ばれる様な有望選手だった訳ではない。
自分を含め三人がその年、県外から入学したけど、三人共がそうだった。
入学を決めた理由は詳しくは知らない。
ただ、それまでの悔しい気持ちがあった事は間違いないと思う。
親元を離れ、自分で決めた下宿生活。
「辞めたい」「帰りたい」とは、三年間誰も言わなかった。
別にそう言って、毎日が苦痛だった訳じゃない。
むしろそれだけ毎日毎日練習でバレー漬けだったけど、充実していた様に思う。
ありがたい事に全国大会にも出場したし、何なら全国大会でメダルを取る所まで行くことができた。
それは同居人のあいつ等がいたからだと。
そんな事を本人を目の前では嘘くさくて絶対に言わないが…
そんな青春時代を過ごした仲間に、めでたい事があったんだ。
嬉しいに決まってる。
おめでとう。
終わり。