芝田 机太郎

ローカルをテーマにした食のセレクトショップ経営、製造業の経営の他、店舗サポート、商品開発のサポートなどを行う会社を経営しています。

芝田 机太郎

ローカルをテーマにした食のセレクトショップ経営、製造業の経営の他、店舗サポート、商品開発のサポートなどを行う会社を経営しています。

マガジン

  • 仕事の進め方、売上の作り方、そして経営

    私が20代のころ、ずっと他の人たちはどうやって仕事を進めてるのか、どうやって売上を作っているのか、そのリアルを知りたかった。でも、多くの本にはビジョンや計画などのことが多くリアルは少なかった。コンサルタントは一見リアルな話をしているようで、ほとんどが他のコンサル先での事例の伝聞で中身がなかった。やっぱり実業をやっている人に直で聞くのが一番良かった。そんな経験から自分の今の仕事の進め方や売上の作り方を書いていきます。

  • 店舗づくり

    店舗を作ることが多いです。自社店舗の他、依頼を受けて他社の店舗をデザイン、施工させていただくことがあります。その時感じること、私の経験などを書いていきたいと思います。

  • 商品の選び方・ヒント

  • 小規模事業者のための商品開発実録

    最近のライフワークに小規模事業者の商品開発支援ができたので、その中で起こる様々な問題点や商品開発での実録集として残していきます。

  • マイクロブリュワリー立ち上げ

    2020年立ち上げを目標にしているマイクロブリュワリー立ち上げまでの備忘録。

最近の記事

若い経営者に降りかかる経営のワナ

今年40になり色々な経験をしてみて少し経営者としての経験も積んだので私より若い経営者に伝えたい世の中の名のある経営者やコンサルなどが仕掛けるワナをいくつか書留めたい。 儲けは後からついてくるワナ 一度は聞いたことがあるだろう、儲けは後からついてくる理論、 世のため人のためにやっていれば、 理念がよければ、 諦めずに努力すれば、 奉仕すれば後から必ず返ってくると。。。 答え、 返ってきません。返ってきたとしても授業料が高すぎる。 収益は先に計算して損益分岐も明確にしてその

    • 値下げについて

      私は事業として、製造、卸、小売とそれぞれの事業を行っています。 (卸は製造事業会社に付属したものと小売事業会社に付属したもので卸の事業会社は持っていません) まず製造業における値下げについてです よくあるのは卸会社さんからの特売条件の依頼です。 多くは通常より多く発注するからというのが多いのですが、 基本的に私の経営する5億ぐらいの年商の食品製造業では通常より多く発注をもらっても原価は下がりません。 それが通常4ケースぐらいが100ケース注文をもらったとしてもです。製造業

      • 店づくり:限りある予算をどう配分するか

        新店舗、改装のときに考えなきゃならないこと、 予算配分ですね。 どこにお金をかけてお金をかけないか。 ずばり答えから、 照明 ↓ 内装(設備) ↓ 外観 ↓ 什器 の順だと思っています。 多くの失敗事例は照明にお金をかけないこと。 居抜き店舗で蛍光灯であればそのままでいいやと。 でも照明ほどそのお店の雰囲気、格を決めるモノはないと思います。 ライティング命です。 でも、多くの店舗や経営者がライティングを後回しにします。 照明の入れ替えってお金がかかるんですよね。 だか

        • 自社の適性借入額はいくらか

          自社の適性な借り入れ金額はいくらか、 難しい問題ですね。 その設備投資は身の丈なのか、 投資回収の見込みは、 将来予想される年間収益の5倍程度なら、10倍なら・・・ 様々の方向から検討し、 借り入れをする。 のが一般的に語られていることですね。 でも、様々な方向から検討しても、 今回のようにコロナが発生したり、 10年前のように東日本大震災が発生したり、 検討しきれない要素が世の中には多々あります。 予想は反対から読むと「うそよ」 予測は、、、「くそよ」 冗談のような

        マガジン

        • 仕事の進め方、売上の作り方、そして経営
          12本
        • 店舗づくり
          1本
        • 商品の選び方・ヒント
          1本
        • 小規模事業者のための商品開発実録
          5本
        • マイクロブリュワリー立ち上げ
          2本

        記事

          給料はどのぐらい払えばいいのか

          経営者なら自社の適性な給料総額について考えたことは当然あると思います。しかし、その答えはどこにあるのでしょうか。 もちろん従業員は多くもらいたい、でも経営者側としてはそんなに多く出せない。でも経営者は従業員のみなさんがモチベーション高く働いてもらいたい。そもそも多いとか少ないとかの基準が明確ではない場合が多く、労使で大きくその数字に見解の相違がある部分ではないでしょうか。 また、モチベーションを高く仕事をしてもらうために多くの会社が報奨金制度などインセンティブを用意したり

          給料はどのぐらい払えばいいのか

          時代の大きな流れを掴む大切さ

          時代の流れを常に感じ取り、会社の経営にもその要素を取り入れ行かなければ会社は時代遅れとなり衰退してしまいます。 これは事業が30年持たない理由にもつながります、経営者自体が時代遅れになってしまうので、事業が衰退するのだと思います。 時勢を掴む、捉えることの大切さ、勉強し続ける=謙虚さと好奇心をもち続け学び続けることが唯一の時代遅れにならない方法ではないかと思います。 今完全に時代は「SDGS」、 この流れ、この考え方を企業経営の大きな流れの中に取り入れていない企業は遅

          時代の大きな流れを掴む大切さ

          給料の手取り

          中小企業社長としてのその骨格を成す権利、 それは人事権。 その中の給料の決定について、今回は評価方法などコンサルが指導する内容ではなく税の面から書こうと思います。 給料の話をする時、多くの社員、スタッフさんは、手取りで話をします。 反対に経営側はどうでしょう? その人の家族構成、持ち家か借家かなどなど様々な要素で、決まる手取りよりも、実際に支出する総額で考えることが多いのではないでしょうか? ちなみに私の会社ではほぼ総額のみで給料を決めてきました。 ある3年前の

          給料の手取り

          何をしにお店を見学に行きますか?

          ある人からの教えを思い出した。 私が尊敬するある人にお店をスタッフと見学させてもらった時のやり取りを思い出しました。 今日、君は俺の店を見て何を感じた?(実際の言葉は違うかも) うちのバイヤーはこう答えました、 「いい商品がたくさんあったのでうちの店でも取り入れて販売したいです!」 私が「あっまずい!」と思った瞬間、その人は言いました。 だから君たちの店はダメなんだ、 君たちは俺の店に商品を盗みに来てるのか? 本題に移ります。 皆さんの「お店を見ること」が商品

          何をしにお店を見学に行きますか?

          どんな売り場を作るか

          いまコロナでいろんなことが自粛になっていて、 スーパーやドラッグ、ホームセンターはお客様であふれ、 唯一このコロナ禍の中で絶好調な業態なんだと思います。 さて、そんな中、生鮮3品(青果、鮮魚、精肉)がない当店や、 お土産系の当社のお客様にどんな売り場を提案するか。 これがめちゃくちゃ大切だと思うんです。 これを考えるのがいまやるべきことです、いまある商品を切り口を変えて、 提案し、販売につなげる。 stay  home が叫ばれて(もう一般名称化した感もある)いて、 キ

          どんな売り場を作るか

          陳列の考え方

          自分のお店がある人、どこかに自社の棚を持っている人、陳列する時にどんなことを考えますか? 私がスーパー時代に教えられたことで今も覚えてることで、一般的にもそうであると言われていることは、 ・縦割り、商品は縦割りで見やすく ・一見してそこに何があるかわかるように ・テーマを決めて、売れる商品をしっかり単品量販 とかですかね?もうスーパーの現場の仕事から離れて時間も経つので忘れてしまいましたが・・・ で、今の私が今陳列する際に考えて意識していること、スタッフにお願いしてい

          陳列の考え方

          見積もりにどんな情報を入れてますか?

          FCPシートとか、商品仕様書とかもちろん必要。 でも、 まず、 見積書に必要事項をきちんと入れて提出することが大切。 見積書の充実度次第でバイヤーの仕事も減るし、自分たちが電話やメールで複数回やり取りする必要もなくなって双方にメリットが出ます。 なんどもなんどもやり取りしていると成約率下がりますよ! 相手先をきちんと明記 (株)(有)〇〇御中など、「企業名+御中」。たまに〇〇御中〇〇様という見積書を見ますが、企業間で取引するので相手担当者名前は不要。前株、後株を間

          見積もりにどんな情報を入れてますか?

          誰も教えてくれない展示会3つのポイント

          毎年出店しているスーパーマーケットトレードショーが今年も幕張で開催されます。はやくビックサイトに戻って欲しい。幕張は遠い、電車が強風で止まる。 と余談はさておき、展示会シーズンに入ってきました! 今回は展示会を有意義に、お取引に繋げるためのちょっとしたポイントについて書いていきたいと思います。 まず、第一に展示会はサンプリングの場ではございません! まぁ皆さん景気良くガンガンお渡しになりますね。でも、そのサンプルほとんど意味ないですよ。食べて終わりです。だって、原価も

          誰も教えてくれない展示会3つのポイント

          表示法改正対応終わった?

          2020年4月から食品表示法が改正されます。 移行期間あるよね?すぐじゃないよね?って思った人。移行期間の4年間が今年の3月で終わるんです。もう猶予はありません。 旧表示の商品が出荷できるのは3月31日製造分まで、4月1日製造分からは新表示法に対応した商品しか出荷できません。 でも、お店で見る多くの食品はまだまだ旧表示のものが多いですねー。 私は製造業を経営していますのが、パッケージの表示変更の進捗について、生協さんや日本アクセスなどの大手卸さんからは何回も調査票が送

          表示法改正対応終わった?

          製造原価報告書って知ってる?

          製造する場合、PLには損益計算書の他に製造原価報告書があるって知っていますか?小売から六次化で製造するようになった人は製造原価報告書と損益計算書ちゃんと分けてるのか突然心配になった。 自分自身もずっとPLといえば損益計算書だけの世界に10年いたので初めて製造業のPLを見たとき「なんで分かれてんだ?面倒だな〜」って思ったのを思い出しました。そして製造業に携わるまでその存在を知らなかったし、小売業の時も物作りをしていたけど損益計算書しかなかったから、材料費のみの原価と会社全体の

          製造原価報告書って知ってる?

          酒造免許の取得にむけて税務署訪問

          税務署に朝アポをとって「いつごろ希望ですか?」と聞かれ、 「今から希望」とアポの意味があまりないアポ取りをして、 3階酒類指導官へお伺いします。 アポどりして対応してくれると言っていたのは若手の税務官でしたが、 実際に訪問したところ、いつものベテラン税務官さんで、事業は順調ですか?と聞かれたので「まぁまぁですね」と世間話から。 大きなポイントとしては、 そもそも何の酒類製造免許を取得するのか、 ビールです!と伝えたところ、「60kLですよ?」と。 おっと危ない、「6kLの

          酒造免許の取得にむけて税務署訪問

          酒は食品表示法が違うって知ってます?

          年末年始はお酒を飲む機会も多いですし、 みりんや料理酒を使って料理をする機会も増えてくると思います。 今回はお酒の表示に関する豆知識です。 酒は口に入れるものですが、厚生労働省、保健所の管轄外です。 国税庁、税務署の管轄です。 「酒は食品ではない」 私たちが知っている食品表示法の中に酒は含まれません。 なのでまず良く一般的に知られている、食品表示法の「重量順(配合量の多い順に表示する)」という決まりが酒には適用されず、「蓋然性の高い順」(入っていると一般の人が思って

          酒は食品表示法が違うって知ってます?