きゅうきょくのせんたく
人生は選択肢の連続です。
ゆりかごから墓場に辿り着くまでいくつもの分かれ道に出会う、それが人生です。
その中で選ばれなかった方の道は可能性として消え失せ、いくら悔もうが選んでしまったその道を進むしかないのです。
今回は、そんな我々の人生の中でも特に重要な分かれ道について書こうと思い筆を取りました。
まあ、手に持ってるのスマホですけどね。
聡明な皆様なら既にお気づきでしょう。
「ドラクエ5の嫁、誰を選ぶか問題」です。
さんっざん前振りしといてアホか。
と思うかもしれませんけど、これは由々しき問題なんですよ。
あと、アホっていうやつがアホだから。
謝って。
DSリメイク版で嫁に選べるキャラは3人になったんですけど、僕は初めてやったのがPS2版なので今回は「ビアンカ」と「フローラ」の2人に絞ろうと思います。
やっていない人のために説明しておきますね。
ドラクエ5では「嫁を選べる」システムが存在していて、ストーリーで関わった女の子1人と結婚することになるわけです。
1人目は幼馴染でちょっと自分よりお姉さん、
おてんばだけど優しい金髪の女の子「ビアンカ」です。
幼少期は一緒にダンジョンに挑んだ仲間でもあります。
数年後、主人公と再開する時にはちょっと気の強そうな金髪美女に成長しており、母親を亡くしたことから父親と一緒に暮らしています。
もう1人は大金持ちの娘で、浅葱色をに青眼の美女「フローラ」。
金持ちの娘にありがちな嫌味な感じは全くなく、清楚で可憐で優しい乙女です。
バイトもせずにサンローランの鞄持ってる女子大生もちょっとは見習ってくれ。
フローラとは幼少期に出会ってはいるものの、目立ったイベントがあるというわけではなく、ストーリーが進むのは両者大人になってからです。
これがビアンカとフローラ。
まあ、紹介はこれくらいにして僕がどっちを選ぶかというと
“断然ビアンカ”
フローラ派はマジで見る目がないと思ってる。
絶対インド行ったら左手でカレー食べるタイプ。
いや、考えてみてくださいよ。
幼馴染ですよ幼馴染。
あなた、そこら辺のぽっと出の女と結婚できます?
上に書いた特徴も、ビアンカは幼少期〜青年期のかなり長いスパンと体験を考慮して書いているのに対してフローラの方は青年期に出会ってから観察によって得た特徴なんですよね。
つまり、どうとでもごまかせるわけです。
この世に腐るほどいるんですよ。
合コンで「サラダ取り分けますね❤︎」とか「え〜○○君モテそう〜」って言っておいて後から「今日の面子シケすぎだろカス幹事がよ」っていう女なんて。
フローラがそんな女じゃないって、短期間でわかります?????
しかも結婚相手を選ぶ日の前夜、ビアンカは不安で眠れないんですよ。
フローラ爆睡ですからね。
さらにさらに、ビアンカは主人公と結婚できなかった場合は、田舎の小さな家でお父さんの看病をしながら誰とも結婚せずに寂しく暮らすんですよ。悲しいことこの上ない。
一方、フローラは主人公と結婚できなかった場合村の別の男と結婚するんですよね。
しかも、ビアンカを選んだ後「もしかしたら、次会うときは私も結婚してるかもね」的なことを言うんです。
要するに、あなたはワンノブゼムなんですよ。
キープされたボトルです。
分割された愛よりも、丸ごとの愛をくれる人と結婚しようと思うのが人情ってもんじゃあないですか?
たしかにフローラはお嬢様だし、結婚すればお父さんから支援が貰えたりします。
戦力的にも、はっきりいうとフローラの方が上でしょう。
でも、違うんですよ。
主人公たるあなたは勇者なんですよ。
例え弱くても、一般家庭の娘でも、一緒になって戦い支えてくれる女の人1人も守れずして何が勇者かと僕は問いたいんです。
まあ、ここまではゲームの話ですけど、実際に似たような経験が僕にもあるんです。
僕には1人の幼馴染とも言える女の子がいました。
僕は小学校に上がるちょっと前に今の実家に引っ越してきたので友達がいなかったんですよ。
そんな中、遊びに行った公園で出会ったのがその子です。
ひとりぼっちの僕に向こうの方から声をかけてくれて、そこから仲良くなりました。
家も近かったので、一緒に学校から帰ったりもしていましたしね。
ただ、小学校高学年男子特有の「女の子と話しているのが恥ずかしい」病を患ってしまってからは少し疎遠でした。
ただ、その子とは中学校も同じで、
それまでほとんど話さなくなっていたのが何かの拍子でまた話すようになり、時々一緒に下校したりもしていました。
止まっていた歯車が動き出したわけです。
ただ、ここで問題が発生します。
僕にはもう1人、良い感じになっていた女の子がいたんです。
その子は、クラスの男子からの人気も上々の可愛い子でした。
多分、僕みたいな from スラム街みたいなやつとは違って育ちもよかったんですよね。
超いい匂いしてたし。
本を読んでるインキャの僕に話しかけてきたのがきっかけでちょくちょく喋るようになり、仲良くなりました。
その子はお菓子を手作りして僕にくれたり、なんか本とか貸してくれたりしてくれたような気がします。
時々一緒に学校から帰ったりもしていました。
その時はどちらとも付き合っていなかったので
まさに上のアレですよ。ビアンカとフローラの。
結論から言うと、僕はフローラを選びました。
そして、それは失敗でした。
2ヶ月くらいで「やっぱりそんなに好きじゃなかった」って言って別れを切り出してきただけでなく、しかも、1ヶ月くらいで別の男と付き合っていました。
あと、ぼくが当時ハマっていた遊戯王をめっちゃ裏で馬鹿にしていました。
一番許せん。決闘(デュエル)で粉砕してやる。
ほらね。
やっぱりビアンカなんですよ。
振られたトラウマとかじゃねーから。”教訓”だから。
俺と云う大樹に刻まれた年輪だから。ほんとに。
結局、そこからの人生ぼくは「ビアンカ」をできるだけ選ぶようにして生きてきています。
上で述べたように選ばなかった道は消えるんですよ。
あの時「ビアンカ」を選べなかった僕は今でもたまにこうして消えた道に思いを馳せてしまうんです。
あそこでビアンカを選んでいたら、僕はどうなっていたのだろうって。
いや。
考えた結果、結局としてはフローラを選んでもいいんですよ
ただ、周りからの評判や、その人や物事の外側だけの性質を見て即決してしまうことが良くないんです。
本質を見抜くためには考えて、考えて、考えて、そして悩んでからじゃないとだめなんです。
「ビアンカ」か、「フローラ」か。
これは僕たちの”本質を見抜く力”を問うているのです。
安易に金と見た目に釣られる哀れなフローラ派に言いたいのはこれだけです。
文句があるフローラ派はかかってきなさい。
対戦はハースストーンでお願いします。
をはり。