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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【11月22日㈬~11月28日㈫】

先ずは、先週の当通信で募集を開始しました、ザジフィルムズ35年目突入記念の“アニエス・ヴァルダカレンダープレゼント”の応募状況のご報告から。11月30日22時現在で応募数は94。前回の“ヴァルダ展のお土産ポストカードプレゼント”とは比べ物にならない多さです。

X(旧ツイッター)のフォロー&リポスト、という応募方法が功を奏して、“2つ増えて1つ減る”みないなゆっくりペースでしか増えていなかったXのフォロワー数も、プレゼント・キャンペーンのおかげで順調に増えています。応募締切は12月6日の朝10:00。以前から当通信を読んで下さっている皆様におかれましては、当選する確率が下がってしまって申し訳ないのですが(現在確率は9.4人にお1人です)、引き続き応募要項のリポストなどさせて頂きつつ、あと6日間応募者数を増やすべくキャンペーンを継続して行くつもりでおります。

今週から取引先にもお渡しし始めているそのカレンダーは、お蔭様で大変好評。「売ったら、売れますよぅ」とおっしゃる方も多数いらっしゃって、私も売りたい気持ちヤマヤマなのですが、前にも書いた通り“無料配布”を条件にイラスト化の許諾をもらっているカレンダーなので、販売は出来ないのでありました。ますます貴重なアニエス・ヴァルダカレンダー。応募がまだの方、ぜひこちらからご応募ください。

さてさて。抽選プレゼントのお話はこれくらいにして、同じプレゼントではありますが、前売り券に付いてくる特典のお話。先々週の当通信で、12月23日㈯から渋谷シアター・イメージフォーラムで始まるカール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”の特別鑑賞券(4回券)を劇場窓口でご購入下さった方にプレゼントする前売り特典のオリジナル・ポストカード4枚セットをご紹介しましたが、今週は明日12月1日からBunkamura ル・シネマ渋谷宮下の窓口で販売がスタートする『ノスタルジア 4K修復版』の前売り特典をご紹介。B3サイズ(364㎜x515㎜)のオリジナルデザインポスターを差し上げます。無造作にお部屋の壁に貼っても良いし、額装して飾ってもインテリアになるであろう素敵なポスター。ぜひゲットして下さい!

『ノスタルジア 4K修復版』前売り特典の、B3サイズ ポスター。右端が前売り券。

ところで。『蟻の王』の前売り券が、もしかしたらザジで作る最後の紙の前売り券になるかも…と書いたのは、8月9日~15日の当通信(結果的にはなってません)。劇場サイト内のオンラインチケット販売が主流になっている昨今、劇場窓口に出向いて座席を指定するしか方法がない通常の(ムビチケではない)紙の前売り券は、なかなか売れなくなっているためです。それに伴って、以前は特色ある“前売り特典”の品物を頭を捻って考えたものですが、今はポストカードやポスターなどが主流。量産しなければ単価の下げられない“オリジナルグッズ”は作りにくくなっています。消費者庁の“景品規制”という取り決めもあって、総付景品、いわゆる“おまけ”で付いてくる景品は、「1,000円未満の商品の場合は、200円まで。1,000円以上の商品は、その2割にあたる額まで」とされているので、たとえば前売り券が1,500円であれば、300円以下の景品でなければならない、ということになります(なので採算度外視の豪華な景品は付けられないのでした)。

かつては、そんな縛りがある中、ホントにいろんな特典を付けました。『幸せになるためのイタリア語講座』というデンマーク映画を配給した際は“イタリア国旗3色”のピンバッヂ(台紙の裏には手作りで、イタリア語ワンポイントレッスン、みたいなものも入れた凝ったものでした)、フランス映画『ベルサイユの子』の時はオリジナルデザインのマグネット、『人生はマラソンだ!』というマラソン映画を配給した時は、夜間ランの際に付けるピコピコ光る携帯LEDライト(豪華な品でしたが、タイアップで無償で作って頂いたので“景品規制”にはあたらない、と当時勝手に判断しました。笑)。宣伝を担当した他社の作品でも、『落下の王国』は、飛び出す絵本的にタージマハルが飛び出すグリーティングカード、ホテルの一室を舞台にした『カンバセーションズ』という映画の時には、よくホテルのクローゼットの足元に置いてある使い捨てのスリッパ、ジュード・ロウ、マイケル・ケイン共演の『スルース』では、旅行携帯用の折り畳みハンガーを“吊る~す”と名付けて(今ならSNSで総スカンを食いそう)特典にしたりしました。

『人生はマラソンだ!』の前売り特典のLEDライト。パッケージまで作って頂きました。
グリーンフィールドさん、その節はありがとうございました!

紙の前売り券がなくなったら、もう特典を何にしようか考える必要もなくなるんですね…。一つの文化が終わりを告げようとしている、と言っても大袈裟ではない気がします。

ちなみに“アニエス・ヴァルダカレンダープレゼント”に話を戻しますと、新聞、テレビ、雑誌、ウェブサイト等で企画内容を広く告知し、商品・サービスの購入や来店を条件とせず、郵便はがき、ファクシミリ、ウェブサイト、電子メール等で申し込むことができ、抽選で金品等が提供される企画は、一般に「オープン懸賞」と呼ばれ、前述の“景品規制”は適用されないんだそうです。また、オープン懸賞で提供できる金品等の最高額は、従来、1000万円とされていましたが、平成18年4月に規制が撤廃され、現在では提供できる金品等に具体的な上限額の定めは無いんだそうです。ビックリ。その気になれば、ザジフィルムズ35年目突入記念、総額3,000万円プレゼント!というのも法律上は問題がない、ということみたいです。その気になるワケないですが(笑)、っていうか、なりようがない。

texte de daisuke SHIMURA





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