Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【11月20日㈬~11月26日㈫】
『お坊さまと鉄砲』(トップ画像)は、12月13日㈮の公開に向けて地道に追い込み宣伝活動中。『ハイパーボリア人』は、年明け2月8日㈯の公開日決定、ビジュアル解禁を先週リリースしました。で、今週はイベントなど、特にネタになりそうなトピックスも無く…(取引先の会社さんの創立30周年パーティに参加して、久しぶりにお会いする方々と旧交を温めた…という話題はありますが、先週もそんな話を書いたような気がするし…)。こんなことなら現在開催中の東京フィルメックスに日参して、2025年から26年にかけての配給作品探しをレポートするなりすれば良かったのですが、日々の通常業務で忙しくしていて、なかなか足を運べていません。連載199回目にして絶体絶命のピ~ンチ!
では“日々の通常業務“で書けることはないかしら?そうだ!『ハイパーボリア人』の予告編制作がいよいよ大詰め、というのはお伝えしておきましょう。何回かの修正を経た後、画繋ぎは完成。現在はテロップなどのパーツを作り込んでもらっていて、それが出来たら完成版をチリのプロデューサーを通じ、レオン&コシーニャ監督に観てもらい、アプルーバルを得る作業を進めます。その予告編をメイン館のシアター・イメージフォーラムで観て頂けるようになるのは、来週末ぐらいでしょうか。今回も『オオカミの家』の予告編お披露目時と同様、「なんじゃコリャ?」と思っていただけること間違い無しの仕上がりになりそうです。どうぞご期待下さい。
12月1日からは劇場で前売り券の販売もスタート、それに伴い前売り特典もお目見えします。特典、シンプルだけどカッコいいので、こちらもお楽しみに!
他の“通常業務”と言えば、買い付け交渉。「今週はネタがない」と言いつつ、正確に言うと「書けるネタがない」だけで、海外の権利元が年末のホリデーシーズンに入って動きが止まる前に話をまとめるべく、年末に向けていろいろと買い付けを進めています。具体的な監督名や作品名を書けない、“におわせ“満載の文章で申し訳ないのですが…
先ずは来年夏前に「特集上映が開催出来たら…」と思っている某監督の作品を1本買い足しました。これで3本揃いました。3本とも4Kレストア版の素材を元に上映出来そう。一方、こちらは1年以上前に劇場さんを通じてご紹介頂いた某社さんからご相談を受け、うちが交渉窓口になっていた監督の案件がここへ来て動き出し、こちらもその某社さんとの共同提供で、来年夏以降に特集上映が出来そうになってきました。いずれもディープなネタではありますが、喜んで下さる方は喜んで下さること確実(笑)な特集なので、楽しみにしていて頂ければ幸いです。
上記2番組は具体的に公開に向けて進み始めましたが、他にも買い付け検討中の新作が何本かあります。先月のフランス出張、MIPCOMでのミーティングで紹介され、その後本編をオンライン試写で観て、私は割と気に入ってるのだけど、宣伝のスタッフたちは多忙でなかなか試写出来てなくてペンディングになっている作品、東京国際映画祭で観て「これは!」と前向きになったものの、時間が経つうちに冷静になり、「やっぱ興行的には難しいかなぁ~」と躊躇している作品、東京フィルメックスの評判を耳にして、権利元に「日本向けの権利は空いてる?空いてたらオンライン試写したいので、リンクを送って」とリクエストしている作品…。来年末以降の配給作品をそろそろ本格的に探し始めなければ、と思っております。
…というのも、うちがメインでお付き合いしている、いわゆる単館系劇場に限ったことではないのですが、劇場の編成は常に混み合っていて、先々まで上映スケジュールが決まっているのが普通です。たとえば今買い付けた映画を「上映してもらえますか?」と持ち込んだとしても、「来年末まで埋まっているので、再来年以降で」と言われてしまうことも有り得たりします。なので、そうそうのんびりはしていられません。諸般の事情で、予定されていた作品の公開が延期になって、たまたま空きが出た、みたいなことは起こるので、“最低1年待ち“と決まっているワケではありませんが、早め早めの対処は必要。「1年後、会社も私もどうなってるか分からないし…」などとネガティブなことは言ってられません。今日たまたまネットで読んだニュースによると、来月で70歳になるというデンゼル・ワシントンは、6年先まで仕事のスケジュールが埋まっているのだそうです。1年先の配給作品がフィックス出来てないザジフィルムズ、デンゼルを見習って頑張らないと!
さて。細々と続けてきた週刊ザジ通信ですが、来週の更新でなんと第200回を迎えます(@_@) 「今週は休んじゃおうかなぁ~」と幾度も挫けそうになりつつ、年末年始、ゴールデンウィーク、海外出張中も休載無しで4年近く続けてまいりました。この先どこまで続けられるかは分かりませんが、続いている間はよろしくお付き合い下されば幸いです。ちなみに200回記念の企画は何もございません(笑)。
texte de daisuke SHIMURA