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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【12月4日㈬~12月10日㈫】

12月13日㈮の『お坊さまと鉄砲』初日を待って、2日遅れの更新となりました。新宿武蔵野館ヒューマントラストシネマ有楽町を始め、全国13館での上映がスタート。ザジチームは、新宿の初回、有楽町の初回に立ち会ってきました。作品を買い付けたマクザムさんからお声がけ頂いて配給宣伝を引き受けてから、1年と2ヵ月。ようやくの公開です。

ここ数日急に冷え込んできて、家から出るのが億劫になりがちな中、「いち早く観たい!」と足を運んで下さったお客様に感謝感謝です。鑑賞後感バツグンの本作なので、口コミで評判がドンドン広がってくれるのを祈るばかり。この週末はぜひお近くの劇場にお出かけ下さい!

ヒューマントラストシネマ有楽町のインシアター大型ポスター

一方、次なる配給作『ハイパーボリア人』の予告編、場面写真が、本日11時に解禁になりました。早速、新宿から有楽町に移動する地下鉄車内でXでの反響をチェックしてたのですが、「変な映画そう」、「また一層ヤバいのを作ったな」、「これまた、けったいな映画を」等々、早くも注目して下さっている方多数。年明け2月8日㈯の公開に向けて、こちらも盛り上げて行きたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いします!

そうこうしているうちに今年も残すところあと半月ちょっとになってしまいました。去年の今頃は何をしていたかな?と一年前の当通信を見てみたら、忘年会を兼ねた『オオカミの家』の打ち上げを、新中野にある都内唯一のチリ料理店でやった週でした。一年経つの早過ぎです。

この機会に2024年のザジフィルムズを振り返ってみましょうか。創立35周年イヤーだった今年は、先ずは前年2023年12月23日㈯からの“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”でスタート。『奇跡』、『裁かるゝジャンヌ』他全4作品を上映し好評を博したvol. 1に続いて、新たに『吸血鬼』、『ミカエル』、『あるじ』の3作品を加えた全7作品を上映しました。

続いて年明け、1月26日㈮からはBunkamuraル・シネマ渋谷宮下を皮切りにアンドレイ・タルコフスキー監督作品『ノスタルジア 4K修復版』を公開。デザイナー成瀬慧さんに新たなアプローチのメインビジュアルを制作して頂きました。「えっ?これがあの『ノスタルジア』?」と思われた方も多いかと思いますが、“新たなパッケージングを施して、新たな観客を開拓する”というザジの社是の元(そんな“社是”があったとは!)、若いお客様にも多くご来場頂きました。

そして次は5月3日(祝)からはザジ初の新作ドイツ映画となる『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』を配給。2022年のベルリン国際映画祭出品時はノーチェックだったのですが、翌2023年のドイツ映画祭で観て気に入ってしまい公開に至りました。派手にヒットしたワケではありませんが、堅調な興行となりました。

“ザジフィルムズ創立35周年記念作品”とひっそり謳った『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』の公開は8月9日㈮。今年もいろいろな作品を手掛けてきましたが、この作品を劇場公開出来たのが、私にとって一番大きなトピックスだった気がします。何しろ340分という長尺。今思えば興行面での不安要素はいくらでもあったはずですが、2023年5月のイタリア映画祭で観た時は興奮のほうが勝って、買い付けから公開まで勢いで一気に突き進んでしまいました。おかげさまでSNS等で絶賛して下さる方も多く、「配給して良かった!」と心から思っております。そしてパッケージ化も実現!今日は、TCエンタテインメントから、年明け3月14日にブルーレイが発売されることも発表になりました。これで家でじっくり繰り返し観られます!!

9月20日㈮には『本日公休』が公開されました。2024年のザジフィルムズ、前述のように心情的には『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』が一番印象深い作品と言えますが、一番のサプライズは『本日公休』です。元々前年の大阪アジアン映画祭で観て「良い映画だなぁ」と感じてはいたものの、当時自社での買い付けを検討していた大阪アジアン出品作は別作品。竹書房さんからお声をかけて頂かなければ、ザジが配給することはなかったと思います。で、結果的にスマッシュヒット。こんなに多くのお客様に愛される作品になるとは、思ってもみませんでした。

はてさて来年2025年、『ハイパーボリア人』以降、36年目のザジフィルムズはどんな作品を配給することになるでしょうか?現時点でお教え出来るのは、5月下旬以降に“4K完全版”で上映を予定しているクラシック作品の存在と、6月と8月にはそれぞれ別の監督のレトロスペクティブを計画中、ということろまで。いろいろなアイデアはあるものの、秋以降は白紙の状態ですが、今日某劇場支配人に伺ったところ、「来年のLINE UPは、ほぼ固まった」とのこと(@_@) 先々週の当通信で想像で書きましたが、全く想像通りでした。各配給会社さん、動きが早い!

texte de daisuke SHIMURA


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