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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【9月11日㈬~9月17日㈫】

2日遅れの更新になってしまったので、どうせなら、ということで本日20日の『本日公休』初日の様子からご報告。都内では新宿武蔵野館シネスイッチ銀座での上映がスタートしました。

共同提供の竹書房さん、オリオフィルムズさん、弊社の3社の皆で二手に分かれ、私は銀座の初日に立ち会って参りました。シネスイッチ銀座は金曜日がレディースデーということもあり、見たところ8割以上は女性のお客様。場内、半数を超える席が埋まる好スタートを切ることが出来ました。コロナ禍以降めっきり減ってしまったお友達同士の2人連れや、3人で連れだってお越し下さっているグループの方々も見受けられ、ちゃんと情報が届いてるのを実感することが出来てホッとしました。

一方の新宿武蔵野館は、銀座に女性層が流れたのか、男性のお客様が多かった様子。エレベータを下りると先ずは日本版、台湾版の両ポスターがお出迎え。台湾版ポスターは監督がわざわざプレゼント用に送って下さったので、新宿銀座京都の4劇場で本日ご来場のお客様に抽選でプレゼントしました。当選された方、おめでとうございます!貼ったところをぜひSNSにアップして下さい!

日本版もおかげさまで評判が良いのですが、右の台湾オリジナル版ポスターもファン多し。

館内に入ると武蔵野館さん名物のディスプレイは、素晴らしい再現度の“家庭理髪“が!これは写真に撮ってSNSに上げるしかありません。私も三連休に寄らせてもらって、インスタに載せたいと思います!台湾サンドイッチ専門店 洪瑞珍(ホンレイゼン)とのコラボの、レモンケーキのサンドイッチも販売しているそうなので、こちらもぜひ食べてみたいです。

新宿武蔵野館名物のディスプレイ。上部には“謎のオブジェ“もある、とのこと。確認されたし。

今日の新聞夕刊各紙でも取り上げて頂き、「底に流れる無常の感覚が小津と響き合う」(日経・古賀重樹氏)、「誰しもに訪れる人生を振り返る契機が滋味深く描かれ、日本人の感性にも訴えるはず」(読売・浅川貴道氏)、「俳優が見せる静かで細やかな仕草が観客の心を鷲掴みにし、映画をぐいぐい牽引していく、ということが稀にある。まさにそんな作品」(朝日・暉峻創三氏)と、素晴らしい映評が並んでいます。どうぞ皆様、この3連休は『本日公休』を観て、温かい気持ちになって頂ければ!

これら映評を読んで、「あら、見てみたいわ」と思ってもらえることを願ってます…

さて。『本日公休』を無事送り出した一方で、今週は12月公開作品の作り込みの佳境を迎えております。ビジュアルは、私としては満足の行くものに仕上がっていると思っているのですが、前にも書いた通り、インターナショナル版のビジュアルとは趣を異にした、ある意味かなりチャレンジングなものなので、情報解禁した際に皆さんが受け入れて下さるか、気になって仕方がありません(こないだは気になり過ぎて夢にも出てきてしまいました)。

加えて、今まさに悩んでいるのが予告編。既に三稿目なのですが、私が余計な口を出すものだから、だんだんワケが分からなくなってきて大混乱中(ハマると十何稿目まで行きがち。“予告編制作あるある“です)。ここは私の意見は話半分に聞いて頂き、予告編ディレクターには自信を持ってもうひと踏ん張りしてもらい、三連休明け何とか方向性が見出せることを祈っています。予告完成まで時間がかかる可能性が出て来たので、一足先にビジュアルと邦題のお披露目を兼ねた“公開決定リリース“を来週末までには行うつもりですので、どうぞ楽しみにお待ち下さい。ドキドキ…。

今週は、久しぶりにパーティにも参加。フランス映画の振興を目的としている組織、ユニフランスの東京オフィスの代表だったエマニュエル・ピザーラが組織を離れパリに戻ることになり、そのフェアウェル・パーティが行われたのでした。うちはザジフィルムズと名乗りつつ、ここのところフランス映画の新作を配給する機会がなく、エマニュエルさんが代表を務めていたこの3年の間に密にやり取りすることは無かったのですが、お声をかけて頂きました。

平日の夜なので、早めに行って早めにおいとましよう、と思っていたのですが、コロナ禍以降、大人数の集い自体が減っていたため、久しぶりにお会いする面々も多くて旧交を温めているうちに、ついつい長居してしまい、閉会寸前まで粘ってしまいました。しかし参加者の皆さん、若い!エマニュエルさんご本人が若いし、横浜フランス映画祭の若いスタッフの方が多かったのもありますが、配給会社の方でも、初めてお会いする方と名刺交換をして話をしていたら、「2001年生まれ」だということが発覚。それって、ついこないだじゃないですか!

『本日公休』の主人公アールイさんは私よりも少し年上ではありますが、子供たちとアールイさん、どっちの世代寄りかと言われれば、完全にアールイさん世代。読売映評、浅川氏がおっしゃる「人生を振り返る契機」が訪れているのを、ヒシヒシと感じたパーティの夜なのでした…。

texte de daisuke SHIMURA


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