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映画『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念 リアル引っ越しドキュメント⑯「最難関は超えた」「あとは楽勝よね」

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前回の記事はこちら☞ 連載⑮「返したい物ってこれ?私のだっけ?」
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先ずはお知らせ!『ハッピー・オールド・イヤー』が第93回アカデミー賞の国際長編映画部門のタイ代表に選出されました!今回ピックアップしたセリフ、「最難関は超えた」「あとは楽勝よね」はアカデミー賞にかかるセリフではありませんので(笑)くれぐれも誤解なきよう。タイ代表に選ばれたからといって、(10本前後の作品が選ばれる)ショートリストに残るのが確定したワケでも、(通常5本が選ばれる)本ノミネーションに残るという保証はありません。今後の推移を見守り、応援したいと思います!

で、今回の「最難関は超えた」は主人公ジーンが、元カレに借りていたカメラを小包で送り返したものの、“受け取り拒否”で戻ってきてしまった後、意を決して直接返しに行き、再会を果たした後に、友だちのピンクがジーンに向かって言うセリフ。自分の都合で勝手にふった挙句、「現在も“受け取り拒否”」という行為に示唆されるように、ジーンを未だに許してはいないだろうと思われる元カレのエムに会いに行く…。ピンクが“最難関”というだけのことはありますよね。ジーンはそれに答えて「これで全部手放せる」とキッパリ。ピンクもそれに同意して、“元カレという最難関”を乗り越えれば、後は「楽勝よね」と続けたのでした。

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※借りていたカメラを、元カレのエムの元に返しに来たジーン。果たしてエムのリアクションは??

ザジフィルムズの引っ越し断捨離においての最難関は何だったのかなぁ?と振り返って考えてみました。おびただしい量の書籍や印刷物、テープを来る日も来る日もまとめてゴミ出ししたのも難関だったし、オフィス家具をマッチングサイトで見ず知らずの方とやり取りして引取ってもらったのも骨の折れる作業でした。引取り手もないし、簡単にゴミ収集に出せない大型の家具類をバラすのもかなり大変でした。が、結局最大の難関は“引っ越しを決心すること”だった気がします。

新しい物件を探し、出て行くことをオーナーさんに告げ、諸々の手続を新旧オーナー双方と進めつつ、実際の引っ越しスケジュールを決める、というところまでが最大の難関。それが決まってしまえば、あとは体を動かすだけ、という感じでした。コロナがなければ、出張やら何やらで、こんなに引っ越し断捨離作業に集中する時間は作れなかったと思うので、引っ越しを実現できたのは、言葉は正しくないですが、コロナのおかげとも言えるかもしれません。まったくもって2020年は不思議な1年だった…というのが実感です。

『ハッピー・オールド・イヤー』に話を戻しましょう。日本公開に向けての“最難関”は何かな?と考えてみたりします。これもやっぱり引っ越しと同じで、動き始めるまでの準備が“最難関”なのかもしれません。売り方を決め題名を決めて、チラシやポスターのビジュアルのデザインをデザイナーさんと相談しながら作り、予告編を修正を重ねながらディレクターさんと作り込んでいく…。その途上のいわゆる“産みの苦しみ”が一番の難関だったような気がします。材料がそろってしまえば、後は腹をくくって動くだけです。

で、「あとは楽勝よね」。言い換えれば「大ヒット間違いなしだね」と確信できる時が訪れれば、万々歳なのですが、それだけは神のみぞ知る、という感じ。それで言うなら、初日が“最難関”と言えるかも。まったくもって“不思議な年”だった2020年ですが、年末に『ハッピー・オールド・イヤー』がヒットしてくれたら、それは「素晴らしい年だった」ということになりましょう。そのためには宣伝追い込み、頑張ります!

12月3日にはオンライン試写会の後にジョンジャルーンスックジンさんの登壇が予定されています。インスタグラムではいつも素敵な姿を披露してくれている彼女ですが、当日はどんな雰囲気で登場するのかドキドキ。どんなお話が聞けるのかも、今から楽しみです!ちなみにオンラインでの登壇、テストを重ねて準備しているので“最難関”ではありません。話題の“最高潮”にしなくちゃ!

次回の記事はこちら☞ 連載⑰「もう物を増やすな」

◆映画『ハッピー・オールド・イヤー』
 公式HP公式Twitter公式Instagram
12/11(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開! 

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